【プロ直伝】ファッションアイテムの売上を伸ばす商品撮影7つの重要ポイント

2022.3.30
【プロ直伝】ファッションアイテムの売上を伸ばす商品撮影7つの重要ポイント

売上を伸ばす鍵は「素材感」と「着用イメージ」の表現にあり

売上を伸ばす鍵は「素材感」と「着用イメージ」の表現にあり

ファッションアイテムの商品撮影で売上を劇的に伸ばす最も重要なポイントは、「素材感」と「着用イメージ」を写真だけで明確に伝えることです。

お客様は商品を直接手に取れないため、写真から得られる情報が購入の決め手となります。

私たちプロカメラマンは、この2点を最大限に引き出すために、照明の当て方から商品の置き方、レタッチまで、全ての工程で計算し尽くされた技術を用いています。

この記事では、物撮り専門サービス「物撮り.jp」を運営するプロの私、シノハラが、実際に多くのECサイト様の売上向上に貢献してきた撮影テクニックの中から、特に重要な7つのポイントを惜しみなく解説します。

 

なぜ商品写真がファッションECの売上を左右するのか?

なぜ商品写真がファッションECの売上を左右するのか?

オンラインストアにおいて、商品写真はお客様が商品に初めて触れる「接点」です。

単に商品の形を記録するだけでなく、ブランドの世界観を伝え、お客様の「これを着てみたい」「これを持ったら素敵だろうな」という感情を刺激する役割を担っています。

特にファッションアイテムは、肌触りや生地の厚み、光沢感といった質感が価値に直結します。

これらの五感に訴える情報を、いかに視覚情報に変換して伝えられるかが、競合と差をつけ、売上を伸ばすための生命線となるのです。

 

【物撮り.jp流】売上を伸ばすファッションアイテム商品撮影7つのポイント

【物撮り.jp流】売上を伸ばすファッションアイテム商品撮影7つのポイント

では、具体的にどのような点に注意して撮影すればよいのでしょうか。

弊社が日々実践している7つのポイントをご紹介します。

ポイント1:素材感を最大限に引き出す「半逆光」ライティング

商品の質感を表現するために最も重要なのがライティングです。

ただ商品を明るく照らすだけでは、のっぺりとした印象になり、素材の魅力が半減してしまいます。

プロのテクニック

私たちは、商品の斜め後ろから光を当てる「半逆光」を多用します。

  • 効果: このライティングにより、生地の織り目や編み目、繊維の毛羽立ちといった細かなテクスチャに陰影が生まれ、写真に立体感と奥行きが生まれます。
具体例
  • ニット製品: 編み目一つひとつがくっきりと浮かび上がり、ふんわりとした温かみが伝わります。
  • シルクやサテン: 生地の表面を光が滑るように反射し、上品で滑らかな光沢感を演出できます。
  • デニムやリネン: ザラっとした独特の力強い質感を強調し、素材の良さをアピールできます。

以前、あるブランド様から「カシミヤセーターの柔らかさが写真で伝わらない」というご相談を受けました。

そこで、大きな光源(ソフトボックス)を使い、半逆光で柔らかく包み込むようにライティングしたところ、「写真から触り心地が伝わってくるようだ」と大変喜ばれ、その年の冬の主力商品になったという成功事例があります。

ポイント2:クレームを防ぐ「完璧な色再現」

ECサイトで最も多いクレームの一つが「届いた商品の色がイメージと違う」というものです。

これを防ぐには、撮影段階で正確な色を再現することが不可欠です。

プロのテクニック

撮影時に「カラーチェッカー」と呼ばれる基準となる色見本を一緒に写し込み、それを基準に写真データの色を調整します。

手順
  1. 商品と同じライティング環境で、カラーチェッカーを撮影します。
  2. PCに取り込んだ後、専用ソフトで写真に写ったカラーチェッカーのグレー部分を指定します。
  3. これにより、照明による色被りなどが補正され、限りなく実物に近い正確な色が再現されます。

弊社ではこの工程を全ての撮影で徹底しているため、お客様のPCやスマホ環境による色の差異を最小限に抑え、返品率の低下に貢献しています。

ポイント3:命を吹き込む「置き撮り」のスタイリング

商品をただ床や台に置いて撮影する「置き撮り」。シンプルだからこそ、プロとアマチュアで最も差がつくポイントです。

lifeless(生命感のない)な置き撮りでは、お客様の着用イメージは掻き立てられません。

プロのテクニック

見えない部分に詰め物(アンコ)やワイヤーを使い、あたかも人が着用しているかのような立体感と動きを演出します。

  • シャツ・ブラウス: 身頃や袖に薄紙やタオルを適切に詰め、ふっくらとした立体感を出します。襟の形も丁寧に整えることで、清潔感と高級感が生まれます。
  • ニット・カーディガン: 袖口を少し折り返したり、裾に自然なたるみを作ったりすることで、こなれた雰囲気を演出します。以前、袖に極細のワイヤーを仕込んで、動きのあるドレープを表現したところ、静的な置き撮り写真でありながら躍動感が生まれ、クリック率が大幅に向上した事例があります。
  • パンツ・スカート: ヒップ部分や太もも部分に丸みを持たせ、美しいシルエットを形成します。

アイロンがけでシワを完璧に取り除くのは大前提ですが、こうした「見えない一手間」が、商品の魅力を何倍にも引き上げるのです。

ポイント4:ユーザーが本当に見たい「ディテールカット」の徹底

お客様が購入を決める前、無意識に確認しているのが商品の細部です。

全体像だけでは伝わらない品質の高さやデザインのこだわりを、ディテールカットで見せることが信頼に繋がります。

撮影すべきディテールカットの例

  • ボタンやファスナーなどの付属品のデザイン
  • 襟元や袖口の縫製
  • ブランドタグや品質表示タグ
  • ポケットの仕様や裏地の素材
  • 生地そのもののアップ(織りや柄がわかるもの)

以前、ある革製品ブランド様から「縫製の美しさが我々の誇りだ」というお話を伺い、マクロレンズを使用してステッチ一本一本が鮮明にわかる写真を撮影しました。

これにより、製品の品質の高さを雄弁に物語ることができ、高価格帯の商品でありながらコンバージョン率の向上に貢献できました。

ポイント5:世界観を作る「背景と構図」の統一

ECサイト全体で写真のトーン&マナーが統一されていると、ブランドイメージが確立され、お客様に安心感と信頼感を与えます。

  • 背景選び: 商品を引き立てるシンプルな背景が基本です。迷ったら、汎用性の高い「白」か「ライトグレー」がおすすめです。ブランドイメージに合わせて、コンクリート調や木目調の背景を使うのも効果的です。大切なのは、サイト全体で背景のテイストを統一することです。
  • 構図のルール化: 商品を配置する位置や、写真に占める商品の大きさ、余白の取り方などを事前にルール化しておきましょう。例えば「常に中央に配置する」「上下左右の余白は20%確保する」といったルールを決めるだけで、一覧ページで見たときに整然とした美しい印象になります。

ポイント6:着用イメージを伝える「モデル撮影」の勘所

商品のサイズ感や着用した時のシルエット、コーディネートの提案など、モデル撮影はお客様の購入体験を飛躍的に向上させます。

プロのテクニック

ただ立っているだけのポーズではなく、商品の特徴が最も伝わる動きのあるポーズをディレクションします。

  • ワンピース: 歩いたり、軽く回ったりする動きの中で撮影し、スカートの揺れ感やドレープの美しさを表現します。
  • ジャケット: ポケットに手を入れる、袖をまくるといった仕草で、日常での着用シーンを想起させます。
  • バッグ: 肩にかける、手に持つだけでなく、中を開けて物を取り出すようなシーンも有効です。

モデルの表情も重要ですが、あくまで主役は商品です。

商品に視線がいくようなポージングを意識することが、売上に繋がるモデル写真のコツです。

ポイント7:魅力を最大限に引き出す最終工程「レタッチ」

撮影しただけのデータ(撮って出し)と、プロがレタッチしたデータとでは、仕上がりに雲泥の差が生まれます。

レタッチは、単なる補正作業ではなく、商品の魅力を最大限に引き出すための「仕上げの演出」です。

物撮り.jpのレタッチ作業

  • ゴミ・ホコリの除去: 肉眼では見えないレベルの細かなホコリも徹底的に除去し、清潔感を高めます。
  • シワの補正: アイロンで取りきれなかった細かなシワを消し、商品の美しさを際立たせます。
  • 形状補正: バッグの歪みや服のシルエットを、本来の美しい形に整えます。
  • 色調・コントラスト調整: ポイント1、2で作り込んだ質感や色を、さらに魅力的に見えるよう微調整します。例えば、金属パーツの輝きを増したり、黒をより深く引き締めたりします。

このレタッチ工程があるからこそ、お客様の目を引き、購買意欲を掻き立てる「売れる写真」が完成するのです。

ファッションアイテム別・撮影のワンポイントアドバイス

ファッションアイテム別・撮影のワンポイントアドバイス

さらに踏み込んで、アイテム別の撮影のコツをご紹介します。

アクセサリー(ピアス、ネックレスなど)

小さなアクセサリーは、金属への映り込みとの戦いです。

撮影者が写り込まないよう、黒いボードで周りを囲うなどの工夫が必要です。

また、チェーンの形状を美しく見せるために、テグス(透明な糸)で吊ったり、粘着力の弱い両面テープで固定したりする地道な作業がクオリティを左右します。

バッグ・財布

型崩れが最も目立つアイテムです。中に新聞紙やタオルを隙間なく詰め、パンパンの状態で撮影するのが基本です。

革製品の場合は、ライティングで革のシボ(表面の凹凸)や光沢感をしっかりと表現することが高級感に繋がります。

シューズ・靴

左右の形や靴紐の結び方を完璧に揃えることが重要です。

少しでも非対称だと、途端に素人っぽい写真に見えてしまいます。

ソールのデザインやブランドロゴなど、靴好きがチェックするポイントを忘れずに撮影しましょう。

商品撮影にお悩みなら、プロに任せるのが一番の近道です

ここまで多くのポイントを解説してきましたが、これらをすべて自分で行うには、専門的な機材と知識、そして多くの時間が必要です。

もし、「撮影にまで手が回らない」「自分で撮っても、どうしてもうまくいかない」とお悩みであれば、ぜひ私たち物撮りのプロにお任せください。

「物撮り.jp」は、1カット550円(税込)から依頼できる全国対応のオンライン商品撮影サービスです。

商品を弊社スタジオに送っていただくだけで、最短3営業日で高品質な写真データをお届けします。

お客様は、撮影に費やしていた時間と労力を、本来の業務である商品企画やマーケティングに集中させることができます。

売上を伸ばすための写真戦略は、もはやECサイト運営に不可欠です。

まずはお見積りだけでも構いません。1点からでも喜んで承りますので、お気軽にご相談ください。

あなたのブランドの魅力を最大限に引き出す一枚を、私たちが責任を持って撮影いたします。

オススメの商品撮影サービス

プロの商品撮影についてご紹介させていただきましたが、オススメの商品撮影サービスとはなんでしょうか?
今ではEC業界の成長に合わせて商品撮影のサービスも増えてきておりますが、その中でも安心できオススメの商品撮影サービスがあります。

それは物撮り.jpです。

物撮り.jpは2010年より商品撮影を専門に撮影するサービスを開始し、商品撮影サービスとしては最も歴史のあるサービスではないでしょうか。

また他のサービスとは違い、1商品から商品撮影の依頼ができることもオススメする理由でもあります。

撮影料金も1カット550円(税込)から依頼することができ、撮影実績紹介も豊富にあるのでお客様が依頼した後の撮影写真のイメージも伝わるサイトの仕様となっております。

大手百貨店や有名ブランドなど多くてががけている商品撮影サービスですので、ファッションアイテムの商品撮影に関してはぜひ、物撮り.jpにお任せしてみてはいかがでしょうか。

商品1点からでも撮影します

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