財布の商品撮影のクオリティーが高くなる3つのポイント
商品撮影について多くの有益な情報を発信している全国対応型の商品撮影専門サービス『物撮り.jp』が運営するブツ撮りラボが今回ご紹介させていただくのは法人・個人問わず多くの人が販売されている財布の商品撮影方法について、より丁寧にご紹介させていただきます。
その中でも商品撮影を専門に撮影するカメラマンが財布の商品撮影をより良い商品写真になるように意識しているポイントを3つに分けてご紹介させていただきますので、ぜひ最後までお付き合いくださいませ。
財布の種類
まずは商品撮影を行う前に財布について詳しくなる必要があります。
そこでまずは財布の種類をご紹介させていただきますので、今後販売される財布のラインナップを増やすために参考にしていただければと思います。
長財布
まず一番初めにご紹介させていただきますのが、長財布です。
長財布はハイブランドから百貨店、雑貨屋さんなどでも販売されているお札が折りたたまずに収納・持ち運びできる財布となっており、素材も革製の財布やナイロン製の財布などあり、ブランドの中でも展開が最も多い財布です。
長財布のもう1つの特徴は他の財布に比べ、カードの収納も多くできることから経営者さまやお札を折りたたみたくない方に人気の財布となっております。
この長財布はブランドのロゴやデザインなど表現するには最適なサイズであり、オリジナルのブランドのデザインを入れて自身のブランドをアピールするには最適な財布でもあります。
折りたたみ財布
次にご紹介させていただくのは折りたたみ財布です。
折りたたみ財布はお札や小銭などもコンパクトに収納・持ち運びできる財布でありズボンのポケットにも収納できるサイズであることが特徴となっております。
財布の厚みは他の財布に比べてより厚みがあるのも特徴であり、厚みに比例してカードなどの収納も多いのが特徴です。
世界中で人気のハイブランドからも多く販売されており、女性にはエナメル素材の折りたたみ財布が人気となっております。
オリジナル商品としての展開は難しい財布ではありますが、多くの財布の販売を展開したい方には必ず用意しておいた方が良い財布でしょう。
がま口財布
最後にご紹介させていただくのががま口財布です。
がま口財布はカエルの口のような大きな金具によりお札や小銭を同じポケットに収納する財布となっております。
このがま口財布はハイブランドなどでは販売されることが少ないのですが、オリジナル商品として制作される財布の中では最も多い財布となっております。
多くの財布の商品撮影を担当させていただいている物撮り.jpでもがま口財布はマリメッコなどのカジュアルブランドから展開されていることが多い印象がありますが、最も多い商品撮影の依頼はBASEやフリマサイトなど販売されるハンドメイド商品としてのがま口財布です。
がま口財布はハンドメイド作家様にとても人気がある財布でリーズナブルな価格帯で販売できる財布としてユーザーにも愛されている商品となっております。
商品撮影の準備
ここからは実際に財布を商品撮影を行うための準備についてご紹介させていただきます。
財布の商品撮影は商品撮影をこれから行おうか検討されている方には最適な入門用としても撮影技術を上げることのできる商品です。
すでに商品撮影を行われている方にも、有力な情報も多く発信させていただきますので、引き続きお付き合いくださいませ。
カメラセット
カメラのセットについてご紹介させていただきます。
カメラのセットは何を基準にセットすれば良いかご存知でしょうか?
財布などの商品撮影を行う際にまず初めに設定するのは絞り(f値)です。
カメラの絞りはピントの合う幅を決定する部分ですので、財布の商品撮影であれば絞りをf11あたりまで絞ることをオススメいたします。
シャッタスピードについては手ブレが起きない1/125に設定しておけば問題はないかと思います。
最後にISO感度ですが、ISO感度は主に写真の鮮明さを表す数値ですので理想は200程度に設定することが良いのですが、商品撮影の撮影環境の兼ね合いで難しいようであれば、ISO800以下の数値で設定するようにしましょう。
撮影背景
財布などの商品撮影の撮影用背景の準備も大切です。
Amazonなどで多くの商品撮影用の背景が販売されておりますが、商品撮影用の背景でオススメなのは布ではなく紙製の商品撮影用の背景をオススメします。
その理由は布製は汚れが目立ったり、シワを取り除きにくいことがよくあります。
紙製の背景紙であれば、汚れた部分は切り取ることができますし、シワが行くことはほとんどありません。
物撮り.jpが財布などの商品撮影をおこなっている背景紙のサイズは幅が1.5m、長さが11mの背景紙を使用しており、使用頻度にもよりますが布製の背景紙に比べ綺麗な背景を撮影ができる期間は比べ物にならないくらい長く、とてもコスパが良いと思っておりますので、撮影背景をこれからご用意される方は、紙製の撮影用背景を選びましょう。
撮影用照明機材
商品撮影の事前準備で必ず必要なのが照明機材です。
財布に必要な照明機材の数は全て同じ光の量が4灯あれば、十分な商品撮影をすることができるでしょう。
財布の陰影を表現するメインライトでアンブレラを使用した立体感のある照明と、その立体感を自然に馴染ませるためのカバーライト、あとは左右対象のバックライトです。
バックライトは背景が完全に白色になるように意識し商品撮影をすることをオススメいたします。
財布の撮影時の3つのポイント
今回のメインテーマでもある財布の商品撮影時のカメラマンが意識しているポイントについてご紹介させていただきます。
物撮り.jpでは商品によって撮影のルールがあり、意識するポイントも商品によって異なります。
今回は財布の基本的な撮影のポイントも踏まえてご紹介させていただきます。
財布までの撮影距離
まず最初に財布の商品撮影のポイントでお伝えしたいのが、財布までの撮影距離についてです。
財布の撮影距離は商品の立体感やシルエットをユーザーに伝えるためには最も注意しなければいけないポイントとなっております。
財布などの商品撮影の際、カメラから財布までお距離が近い状態で撮影を行うと実は商品が樽型に膨らんでしまうことがあります。
これを歪曲収差といい、カメラレンズ内のレンズを無理やり調整して広角に見せるレンズ内部のガラスの歪みにより、樽型に歪んでしまう現象のことです。
この歪曲収差が財布の商品撮影で起きないように物撮り.jpでは財布の商品撮影時はレンズ数値で言うと100mm以上の焦点距離で撮影することをルールづけしております。(中には財布の立体感を表現するためにあえて50mm程度の焦点距離で撮影する場合もあります。)ぜひ、財布の商品撮影時の焦点距離は100mm以上を意識して撮影してみてください。
照明の当て方
次に財布の商品撮影時に意識するポイントは照明の当て方です。
ここの照明とはメインライトのことで財布の素材や立体感をどう表現するかです。
物撮り.jpのオススメは少し離した位置からアンブレラを使用し、商品から斜め45°の角度と高さにセットし、強めの光を当てることで財布の上部に光が溜まるような演出をすることで高級感も演出することができるのです。
他にも照明機材にアクセサリーを使用せずに財布に直接当てることでコントラストの高い硬い印象の商品写真が撮影することもできます。
メインライトは財布などの商品のイメージづけとして有効ですので、まずはメインライトからセットをするようにしてみましょう。
カメラの色味設定
最後に物撮り.jpで意識しているポイントはカメラの色味の設定です。
財布などの商品撮影の場合は、ホワイトバランスを合わせることは基本ですが、ここではピクチャースタイルなどの設定でコントラスト、彩度を調整することをオススメします。
財布などの商品はコントラストを高めることで全体の商品写真が引き締まり、印象がよくなります。
またコントラストを高めることで色味が淡く感じられるので彩度もあえて少し高く設定することで財布の商品写真がよりよく伝わります。
ここは長年商品撮影をおこなってきた物撮り.jpならではの経験から基づいた財布の魅力を引き出すポイントになりますので、ぜひ試してみてくださいませ。
財布の商品写真の撮り方のポイント
次に財布の商品写真の撮り方のポイントについてご紹介させていただきます。
ここでは財布の基本的な撮影カットやアングルなどの商品撮影に関する撮り方をポイントとしてご紹介させていただきます。
なかなか財布の綺麗なアングルが見つけられない‥などのお悩みに解決につながる情報があるかと思いますので、ぜひ参考にしてください。
財布の正面の撮り方のポイント
財布の正面の撮り方のポイントについてご紹介させていただきます。
- 財布の正面は100mm以上の焦点距離から撮影しましょう。
- 財布の正面より、少し下から見上げるイメージになるよう出来るだけ下から撮影しましょう。
(ブランドロゴなどにカメラマンが映り込まないように。) - 財布に光が感じられるように、光が溜まっている箇所をあえて作りましょう。
(財布に光が感じられると印象が大きく変わります。) - 財布は寝かせて平置きで撮影するのではなく立てた状態で撮影するようにしましょう。
(平置きでは照明のセッティングが難しいです。立てた状態で照明をセッティングすることをオススメします。)
財布の厚みを表現する撮り方のポイント
財布の厚みを表現する撮り方のポイントについてご紹介させていただきます。
- 財布の厚みの表現は立てた状態で斜め45°に財布を傾けて焦点距離を50mm程度で撮影しましょう。
(財布の厚みとは収納量の豊富さを表現する商品写真なので、焦点距離の設定であえて膨らませる距離が良いかと思われます。) - 財布の正面の商品写真と照明のイメージを統一させましょう。
- 厚みのわかるように拡大写真を撮影することもオススメです。
財布の詳細の撮り方のポイント
財布の詳細の撮り方のポイントについてご紹介させていただきます。
ここでは財布の詳細写真で撮影しておいた方が良い拡大写真をご紹介させていただきます。
- 財布の正面と同じアングル、焦点距離で財布の背面の写真。
- 商品のブランドロゴのアップ。
- 小銭入れのポケットの詳細写真。
- 財布を広げた状態の全体写真。
自分で財布の撮り方に悩んだら?
今回のブツ撮りラボでは財布の商品撮影の撮り方について詳しくご紹介させていただきました。
ですが、実際にこの記事を読みながら財布の商品撮影をおこなったとしても理想の商品撮影ができない場合もあるかと思います。
満足のいく商品撮影を自身で撮影するのは難しいことも多いかと思いますが、満足いかない商品写真では財布の販売数や売り上げを上げることも難しいのも現状です。
その際に商品撮影を外部に委託するか、カメラマンを雇用するかを考えるかと思います。
その前にまずはお試しいただきたいことがありますので、次にご紹介させていただきます。
商品撮影の専門家に依頼しよう!
お試しいただきたいのは商品撮影の専門家に依頼しよう!と言うご提案です。
カメラマンという仕事をしている人口は年々増えていく一方なのですが、財布などの商品撮影を依頼できるのは全てのカメラマンが撮影可能とは限らないのです。
カメラマンにはイベントを撮影するのか?
報道ニュースの撮影をするのか?それとも記念撮影を専門にしているのか?
など、カメラマンによっても専門職があるということです。
商品撮影は我々、物撮り.jpのような全国対応型で1商品から商品撮影依頼ができ、1カット550円から依頼できるサービスもあれば、最低撮影料金が3万円〜という商品撮影サービスまで多く存在します。
財布など商品を本気で販売して、利益を確保していきたいのであれば商品撮影の専門サービスに依頼するべきだと私は思っております。
実際に物撮り.jpのお客様でもBASEで販売していたハンドメイド商品の財布を物撮り.jpまで商品撮影の依頼をいただいたきっかけで、人気作家になったお客様もいらっしゃいます。
1カット550円(税込)で面倒な商品撮影が外部に依頼できて、プロのクオリティーで商品写真が納品されるのは物撮り.jpだけですので、ぜひお気軽にご依頼くださいませ。