【プロが解説】アパレルの物撮り撮影方法|売れる写真のコツを徹底公開

2022.2.18
【プロが解説】アパレルの物撮り撮影方法|売れる写真のコツを徹底公開

アパレル商品の魅力を最大限に引き出す物撮りのコツは、照明(ライティング)を使いこなし、服の「質感」と「立体感」を正確に表現することです。

高価な機材がなくても、たった一つのライトといくつかのポイントを押さえるだけで、写真は劇的に変わります。

この記事では、私たちプロが現場で実践している具体的な撮影方法と、よくある失敗を回避する独自ノウハウを解説します。

アパレル撮影での物撮りの重要性

アパレル撮影での物撮りの重要性のイメージ

物撮り.jpが考えるアパレル商品の撮影の重要性をお伝えさせていただきます。

アパレル商品は多くのアパレルブランドやAmazonや楽天市場などで販売されている様な商品ですが、アパレルブランド用のカタログとECサイトでの販売するアパレル商品写真では撮り方が大きく変わってしまいます。

それらを理解することがアパレル商品をうまく活用する最も重要なポイントともいえるでしょう。

またアパレル商品は実物の商品の色味などを忠実に表現することも必要ですが、アパレル商品はブランドや販売店によって見せ方やオリジナリティを必要とも言えますので、まずはアパレル商品の見せ方やどういったターゲットに対してアプローチするかも重要視した上でアパレル商品の撮影を進めていくことが良いでしょう。

アパレル商品を多くの方に購入してもらうためにはターゲット層やカタログなのかアパレル商品説明の物撮りなのかを考慮し、しっかりと物撮りサービスへ伝える様にすることをオススメいたします。

アパレル商品の物撮りの撮影する最重要ポイント

アパレル商品の物撮りの撮影する最重要ポイント

では、アパレル商品の物撮りの重要ポイントをご説明させていただきます。

上記ではアパレル商品のターゲットや物撮りの使用する意図などについてご説明させていただきましたが、次はアパレル商品を実際に撮影する上で重要視されることの多い撮影のポイントをご紹介させていただきます。

アパレル商品の物撮りは商品によっていろいろ詳細や見せたいポイントが多いかと思いますが、全てのアパレル商品で共通する物撮りのポイントがありますのでご紹介させていただきます。

デザインの強調

デザインの強調のイメージ

アパレル商品の物撮りでまず注目されるのはアパレル商品のデザインではないでしょうか?
アパレル商品で物撮り写真を見るユーザーの大きは欲しい商品を検索し、そこからまずはじめに注目されるのはアパレル商品のデザインです。

アパレル商品のデザインとはTシャツなどのプリントやニットなどの模様などアパレルブランドのロゴが入ったものなど多くありますので、ブランドロゴもデザインともいえるでしょう。

アパレル商品の顔ともいえるアパレル商品のデザインをしっかりと強調する様な物撮りを行う様に心がける様にしましょう。

生地など素材の表現

生地など素材の表現のイメージ

アパレル商品の物撮り写真で必要なのは生地などのアパレル製品に使用されている素材などもしっかりと表現する必要があります。

春夏のアパレル商材であれば通気性やしっかりと厚みのある素材なのか?
また秋冬であればレザーやフリースなどの製品でしっかりと防寒がされる素材であるかどうかです。

アパレル商品では素材をしっかり表現することで商品の販売速度や注目度にも関わってくる重要なポイントであるといえるので、しっかりと表現しましょう。

物撮り.jpでもお客様から撮影アングルや詳細などお任せで撮影するご依頼をいただいた場合は必ず物撮りする詳細写真ではありますのでアパレル商品の物撮りではぜひ撮影をされた方がよい撮り方でしょう。

アパレル物撮りの心臓部:なぜライティングが全てなのか?

アパレル物撮りの心臓部:なぜライティングが全てなのか?

ECサイトやカタログでユーザーが最も知りたい情報は、「この服はどんな素材で、どんな形をしているのか?」という点です。写真がその情報を伝えきれなければ、購入には繋がりません。

  • 質感の表現:ニットの編み目、デニムの綾織り、サテンの光沢感など、素材のディテールを写し出すには、適切な角度から光を当てて微細な陰影を作る必要があります。
  • 立体感の表現:服のデザインやドレープ(生地のたるみ)の美しさは、光と影のコントラストによって生まれます。のっぺりとした写真では、服の持つ本来のシルエットが伝わりません。
  • 正確な色再現:ブランドが意図した色を忠実に再現することもプロの仕事です。照明の色温度を管理し、カメラ設定を最適化することで実現します。

これら全てをコントロールする鍵が、ライティングなのです。

1灯で実践!プロが教えるアパレル物撮り撮影の基本ステップ

1灯で実践!プロが教えるアパレル物撮り撮影の基本ステップ

ここでは、ストロボやLEDライトを1つだけ使った基本的な撮影方法を、ステップバイステップで解説します。

ステップ1:撮影機材の準備

まず、最低限必要な機材を揃えましょう。

  • カメラ:一眼レフカメラやミラーレス一眼カメラ。マニュアル設定ができるものが望ましいです。
  • レンズ:50mm〜100mm程度の中望遠単焦点レンズがおすすめです。歪みが少なく、ディテールを綺麗に写せます。
  • 三脚:手ブレを防ぎ、構図を固定するために必須です。
  • ライト(1灯):ストロボまたは定常光のLEDライト。光を柔らかくするソフトボックスなどのアクセサリーがあるとさらに良いです。
  • レフ板:光が当たらない暗い部分を明るくするために使います。白い画用紙やスチレンボードでも代用可能です。

ステップ2:商品の魅力を引き出す「スタイリング」

撮影前の準備が写真のクオリティを9割決めると言っても過言ではありません。

  • アイロンがけ:シワは厳禁です。スチームアイロンで丁寧にシワを伸ばし、生地を整えます。特に、ECサイト用の平置き撮影ではシワが目立ちやすいため、徹底的に行いましょう。
  • 形を整える:平置きの場合は、服の内部に薄紙やタオルを詰めて立体感を出すと、魅力的に見えます。トルソーに着せる場合は、背中側をクリップやピンで留めて、体にフィットさせることが重要です。
  • ホコリ除去:粘着ローラーやブロワーで、撮影直前に細かいホコリや糸くずを徹底的に取り除きます。特に黒い服はホコリが目立つため、細心の注意を払います。

ステップ3:質感と立体感を出すライティングの基本

立体感を加えるライティングのポイントは「半逆光」をいとって機に作ることです。

商品を正面から見て、斜め45度後方から光を当てるテクニックです。

  • 配置:カメラから見て、商品の斜め後ろにライトを設置します。
  • 理由:この角度から光を当てることで、生地の表面に細かい影が落ち、ニットの編み目やコットンの織り目といった質感が際立ちます。また、商品の輪郭が光り、背景から浮き上がって見えるため、立体感が生まれます。
  • レフ板の活用:ライトと反対側の暗くなった部分にレフ板を置き、光を反射させて明るさを補います。これにより、影が柔らかくなり、全体のディテールが見えるようになります。

ステップ4:カメラの基本設定

カメラは「マニュアルモード(M)」で設定します。以下の数値を基準に、商品の色や素材に合わせて微調整してください。

  • F値(絞り)F8F11程度に設定します。F値を大きくする(絞る)ことで、ピントの合う範囲が広がり、商品の隅々までシャープに写すことができます。
  • ISO感度ISO100200に設定します。画質を最もクリアに保つため、ISO感度はできるだけ低く保ちます。
  • シャッタースピード:F値とISO感度を決めた後、写真が適正な明るさになるようにシャッタースピードを調整します。三脚を使っているので、1/125秒より遅くなっても問題ありません。
  • ホワイトバランス:使用するライトに合わせて設定します(ストロボなら「ストロボマーク」、LEDなら色温度(K)を指定)。正確な色を出すための重要な設定です。

【物撮り.jpの独自ノウハウ】よくあるアパレル撮影の失敗と解決策

【物撮り.jpの独自ノウハウ】よくあるアパレル撮影の失敗と解決策

ここでは、私たちが日々の撮影業務で直面し、乗り越えてきた具体的な事例と、その解決策をご紹介します。

これは他のサイトには載っていない、現場ならではのノウハウです。

ケース1:黒い服がのっぺりと潰れてしまう問題

失敗例:黒いレースのワンピースを正面からライティングしたところ、レースの繊細な柄が全て黒い塊にしか見えず、商品の魅力が全く伝わらなかった。

解決策:メインライトを商品の真横、あるいは斜め後ろに配置し、レースの隙間を光が透過するようにしました。これにより、レースの柄がシルエットとしてくっきりと浮かび上がり、背景との分離も明確になりました。

さらに、反対側から非常に弱い光を当てることで、前面のディテールもわずかに見えるように調整。黒という色の持つ高級感を損なわずに、デザイン性を伝えることに成功しました。

ケース2:サテン生地が白飛びしてしまう問題

失敗例:光沢のあるサテン地のブラウスを撮影した際、ライトが直接反射してしまい、生地の大部分が真っ白に飛んでしまった。これでは美しい光沢感ではなく、ただのテカリにしか見えません。

解決策:この問題の原因は、小さな光源からの硬い光です。

そこで、ライトに非常に大きなソフトボックスを取り付け、光源の面積を広げました。

光源が大きくなるほど光は柔らかく回り込み、反射が穏やかになります。

光を当てる角度も、真横に近い位置から当てることで、テカりではなく、生地全体が滑らかに輝くような美しいグラデーションを作り出すことができました。

ケース3:プリントTシャツの色が正しく出ない問題

失敗例:キャラクターグッズのTシャツで、微妙な中間色がくすんだり、逆に鮮やかになりすぎたりして、ブランドの指定した色と異なってしまった。

解決策:私たちは撮影時に必ず「カラーチェッカー」と呼ばれる基準となる色見本を一緒に写し込みます。

そして撮影後のレタッチ(画像編集)工程で、そのカラーチェッカーの色を基準に、ソフトウェアで正確な色に補正します。

これにより、モニター環境に左右されず、誰が見ても同じ、正確な商品色を再現できるのです。

これは手間がかかりますが、商品の信頼性を担保するために不可欠な工程です。

まとめ:売れるアパレル写真を撮るための3つの要点

商品撮影 相談

最後に、アパレル物撮りで成功するための重要なポイントを3つにまとめます。

  • スタイリングを徹底する:撮影前のアイロンがけと形作りで、写真のクオリティは9割決まります。
  • 光は「半逆光」を基本とする:商品の斜め後ろから光を当てることで、質感と立体感を最大限に引き出せます。
  • カメラはマニュアルで設定する:F値をF8以上に絞り、ISO感度を低く保つことで、商品のディテールを鮮明に記録できます。

これらのテクニックは、少し練習が必要かもしれません。もし「自分で撮影する時間がない」「機材を揃えるのが大変」「もっとクオリティを追求したい」という場合は、ぜひ私たちプロにお任せください。

私たち「物撮り.jp」では、プロのカメラマンが長年の経験で培った技術を駆使し、1カット550円(税込)というリーズナブルな価格で高品質な商品写真を提供しています。

全国どこからでも商品を郵送いただくだけで、最短3営業日で納品可能。1点からでも喜んで承りますので、まずはお気軽にご相談ください。

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