【EC担当者必見】秋ファッションのトレーナーを最速で売り切るための撮影方法|プロが教える3つのコツ

2022.2.26
【EC担当者必見】秋ファッションのトレーナーを最速で売り切るための撮影方法|プロが教える3つのコツ

秋トレーナーの商品写真、その「1枚」で売上は劇的に変わります

秋トレーナーの商品写真、その「1枚」で売上は劇的に変わります

秋ファッションの主役であるトレーナー。しかし、「なぜかクリックされない」「魅力が伝わらず在庫が残ってしまう」と悩んでいませんか?

その最大の原因は、商品写真にあります。

結論から申し上げます。秋物のトレーナーを売り切るために最も重要な撮影のコツは、「半逆光(はんぎゃっこう)で生地の質感を立体的に見せる」ことです。

 これにより、特別な機材がなくても商品の持つ温かみや高級感を最大限に引き出し、競合と明確な差をつけることができます。

この記事では、商品撮影専門サービス「物撮り.jp」を運営するプロカメラマンの私が、なぜこの方法が有効なのか、そして具体的にどう実践すればよいのかを、豊富な経験に基づいて解説します。

なぜトレーナーの撮影は難しいのか?ECサイトでよく見る失敗例

なぜトレーナーの撮影は難しいのか?ECサイトでよく見る失敗例

トレーナーはシンプルな形状ゆえに、写真一枚で安っぽく見えてしまいがちな、実は撮影が難しいアイテムです。

私たちがクライアントから相談を受ける際によく目にする、典型的な失敗例を3つご紹介します。

失敗例1:生地が「のっぺり」して素材の良さが見えない

商品を明るく見せようとして、正面から均一に光を当ててしまうケースです。

これにより生地の凹凸が消え、まるで紙のようにのっぺりとした印象になります。

特に、裏起毛のふっくら感や、リブ部分の編み目といったトレーナーならではの魅力が完全に失われ、「安価な大量生産品」という印象を与えてしまいます。

失敗例2:実際の色と写真の色が違う

特にネイビー、チャコールグレー、ボルドーといった深みのある秋色は、撮影が非常にシビアです。

照明やカメラの設定が不適切だと、黒く潰れてしまったり、逆に不自然に明るく写ったりします。

お客様は色を非常に重視するため、「届いたらイメージと違った」というクレームや返品の最大の原因となり、店舗の信頼を損ないます。

失敗例3:ただ置いただけの「布」に見える

商品を床に置いて真上から撮る「平置き撮影」。

これは基本ですが、工夫がないと単なる「布」にしか見えません。

袖や身頃に立体感がなく、着用した際のシルエットが全く想像できないため、お客様は「自分が着たらどうなるんだろう?」という不安を感じ、購入をためらってしまいます。

プロが実践する!秋トレーナーを売り切るための撮影方法3ステップ

プロが実践する!秋トレーナーを売り切るための撮影方法3ステップ

これらの失敗を防ぎ、お客様の「欲しい!」を引き出すためには、ほんの少しのコツを知るだけで十分です。

誰でも実践できるよう、具体的な3つのステップに分けて解説します。

ステップ1:光の魔法「半逆光」で生地の質感を浮かび上がらせる

これが最も重要なポイントです。商品の魅力を最大限に引き出す光の当て方をマスターしましょう。

  1. 商品を置く: まず、商品を床やテーブルの上に置きます。
  2. メインライトを配置: 商品の「斜め後ろ」から光が当たるように、窓や照明を配置します。これが「半逆光」です。真横よりも少し後ろ、というイメージです。
  3. レフ板で影を調整: 光が当たっている反対側の斜め前に、白いボード(発泡スチロールや画用紙でOK)を立てます。これをレフ板と呼び、光を反射させて暗すぎる影を柔らかくする効果があります。

【専門家による解説】 

なぜ半逆光が良いのでしょうか?それは、光が斜め後ろから当たることで、生地の織り目や繊維の一つひとつに微細な影が生まれ、素材の凹凸(テクスチャ)が劇的に浮かび上がるからです。

正面からの光では消えてしまう「ふっくら感」や「しっとり感」を視覚的に伝えられるため、お客様は無意識のうちに「このトレーナーは質が良さそうだ」「暖かそうだ」と感じます。

私たち「物撮り.jp」では、アパレル商品を撮影する際の基本ライティングとして、この半逆光を必ず採用しています。

ステップ2:「正しい色」を届けるためのホワイトバランス設定

お客様との色の認識ズレを防ぐことは、ECサイトの信頼性に直結します。

スマートフォンのカメラでも一手間加えるだけで、色の精度は格段に向上します。

  • 「オート」を避ける: カメラのホワイトバランス設定を「オート(AWB)」にせず、「太陽光」や「曇り」など、その場の光源に近いモードに固定します。
  • 一手間加えるなら「カスタム設定」: カメラに詳しい方は、白い紙や市販のグレーカードを使って「マニュアル(カスタム)ホワイトバランス」を設定するのが最も確実です。

【専門家による​解説】 

オートホワイトバランスは、画面全体の色を見てカメラが「これが白だろう」と自動で判断する機能です。

そのため、例えばベージュのトレーナーが画面の大部分を占めていると、カメラがそれを「白」と誤認識し、全体的に青みがかった不自然な色で記録してしまうことがあります。

「物撮り.jp」では、撮影セッティングごとに必ずグレーカードで基準となる「白」を定義し、1商品4カット(基本プラン¥2,200)の全てで完璧に色が統一されるよう管理しています。

この地道な作業が、結果的に返品率の低下に繋がるのです。

ステップ3:商品の魅力を多角的に伝える3つの撮影バリエーション

1枚の写真だけでは、商品の全てを伝えることはできません。

最低でも以下の3パターンの写真を用意することで、お客様は安心して購入を検討できます。

  1. 「平置き」撮影: 商品の全体像を見せる基本のカット。ただ置くのではなく、袖を少し内側にカーブさせたり、身頃に軽くたるみを持たせたりして「動き」を出すのがプロのテクニックです。撮影前には必ずスチームアイロンでシワを完璧に取り除きましょう。
  2. 「吊るし」撮影: ハンガーに掛けて撮影します。これにより、商品の自然なドレープ感(生地の落ち感)や、着用時の肩のラインが伝わりやすくなります。背景は無地の壁など、ごちゃごちゃしていない場所を選びましょう。
  3. 「ディテール」撮影: 最も重要なカットです。ステップ1で作り込んだライティングを活かし、リブの編み目、ブランドロゴの刺繍、裏起毛の毛足の長さなどがはっきりと分かるように、思い切って寄り(クローズアップ)で撮影します。この写真が、商品の品質を雄弁に物語り、価格への納得感を生み出します。

それでも上手くいかない…プロの撮影サービスが提供できる価値

「解説は分かったけど、自分でやる時間も機材もない…」 そのようにお悩みでしたら、ぜひ一度、私たちのような専門サービスの利用をご検討ください。

私たち「物撮り.jp」にご依頼いただく最大のメリットは、単に綺麗な写真が手に入ることだけではありません。

  • 圧倒的な「統一感」と「品質安定」: 全ての商品を同じライティング、同じ色基準で撮影するため、オンラインストア全体にプロフェッショナルな統一感が生まれます。これがブランドの信頼性を高めます。
  • 驚異的な「スピード」: 商品がスタジオに到着してから最短3営業日でデータを納品します。トレンドの移り変わりが激しい秋ファッションの販売機会を逃しません。
  • 費用対効果: 1カット550円、1商品4カット2200円からという価格で、売上向上と返品率低下が見込めます。撮影機材を揃えるコストや、ご自身で撮影する時間を考えれば、非常に高い費用対効果を実感いただけるはずです。

一枚の商品写真が、一つの商品の、ひいてはブランド全体の未来を左右します。

今回ご紹介した撮影方法をぜひ試していただき、この秋、あなたのトレーナーがお客様にとって最高の出会いとなることを願っています。

まとめ

今回はトレーナーの物撮り方法について詳しく書かせていただきました。

トレーナー以外でも衣類の撮り方について詳しく書かせていただいている記事が他にもありますので、よければ合わせて読んでいただけると嬉しいです。

最後まで読んでいただきましていただきまして誠にありがとうございました。

今後ともブツ撮りラボを宜しくお願い致します。

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