写真の画質の綺麗さは何で決まるのか?について徹底解説!
目次
今回のブツ撮りラボでは『今回は写真の画質の綺麗さは何で決まるのか?について徹底解説!』について徹底的にご紹介させていただいます!
この記事を書かせていただいているのは『物撮り.jp』で商品撮影を10年以上撮影し続けているカメラマンの吉岡が書かせていただきます。
ふと写真を撮っていて思ったことはありませんか?
- カメラで見た時は綺麗な写真だと思ったのに‥。
- どうして背景がボケた写真が撮れないの?
- スマホで撮った写真だとSNSの『いいね!』が増えない‥。
- 夜の風景写真が綺麗に撮れない‥。
など写真が綺麗に撮れないのか?
と思ったことは誰しもが考えたことがあるかと思います。
しかし、でもその疑問はどうすれば解消できるのでしょうか?
その答えをこの記事でしっかりとお答えさえていただきますので最後までお付き合いくださいませ。
写真の画質の綺麗さは何で感じるのか?
早速ですが皆様は写真の画質に満足していますか?
またプロカメラマンの写真はどうして綺麗な写真が撮影できるのか知っていますか?
まずは一般的に『写真の画質の綺麗さは何で感じるのか?』についてご紹介させていただきます。
写真が綺麗に感じられる理由はさまざまな理由があるのですが、細かくご紹介させていただきます。
明るい写真
写真が綺麗に見える理由その1は『写真が明るい』からが理由とされています。
『写真の明るさ』についてはそのカメラでも設定次第では明るい写真が撮影することができます。
ですが、明るい写真は写真でいう『白飛び』していないことが重要とされます。
見にくい明るい写真はこの『白飛び』していて、綺麗だと思う『明るい写真』は『白飛び』していない写真のことです。
白飛びはセンサーサイズが小さかったり、カメラのコントラスト設定が高い場合によく起こる現象で見にくい明るい写真になってしまいます。
画質の鮮明さ
写真が綺麗に見える理由その2は『画質の鮮明さ』が理由とされています。
よくスマートフォンやコンパクトデジカメで撮影した写真を拡大すると画像が荒かったり被写体の輪郭がボケて見えたりします。
これはセンサーサイズと言われるカメラで写真を記録する箇所が小さいことが影響しています。
反対にセンサーサイズが大きいプロカメラマンが使用するカメラで撮影した写真は拡大しても鮮明に見えたりすることが理由とされているでしょう。
背景のボケた写真
写真が綺麗に見える理由その3は『背景のボケた写真』が理由とされています。
背景のボケた写真は写真に奥行きが感じられ、立体感が伝わるような写真になることも理由とされるでしょう。
この『背景のボケた写真』を撮影ために今ではスマーフォンなどの加工によって簡単に撮影できるのですが、本来はセンサーサイズが大きく、撮影レンズの絞り(f値)も大きく開けて被写界深度を狭めることで撮影する写真です。
やはり『背景のボケた写真』を撮影するためにセンサーサイズが大きく単焦点のレンズを使用する必要があるため、撮影機材にもプロと同じようにこだわる必要があるでしょう。
撮影でどのレンズを使用すればわからない場合はこちらの記事も併せてご覧ください!→『デジタル一眼レフを買ったら、最初に買うべきレンズは?』
反対に綺麗じゃない写真とは?
では、反対の綺麗じゃない写真とは一体どのような写真でしょうか?
SNSなどを見てるとたくさん『いいね!』がついている写真と全く『いいね!』 がつかない写真では何が違うんでしょう?
今では撮影した写真がすぐに世界に発信できる世の中になり、自身で撮影する写真のクオリティーを上げるために試行錯誤する時代になっています。
では、一体何が『綺麗じゃない写真』なのかをご説明させていただきます。
暗い写真
最初にご紹介する綺麗じゃない写真になる理由が『暗い写真』です。
『暗い写真』は写真全体の印象が悪くなるだけではなく、被写体の表情まで暗い印象にしてしまいます。
写真の印象には明るさが強く影響するので、写真の明るさで『綺麗じゃない写真』にならないように意識しましょう。
ノイズが多い写真
『ノイズ』が多い写真も『綺麗じゃない写真』になる原因の一つとも言えるでしょう。
ノイズとは設定されているISO感度が高い場合写真に現れるザラつきの事です。
例えば夜間のスナップなどで手ブレしないようにISO感度を6400などに設定した場合、暗い部分に緑や紫の粒状の模様が現れることがあります。
また被写体の輪郭などISO100などの低感度に比べ鮮明に映らないこともあります。
それがノイズです。
このノイズはフィルム写真の質感に似せるためにあえてアクセントとして加えるのであれば、いいのですが不用意に入ってしまうノイズは『綺麗じゃない写真』という悪い印象になってしまいます。
写真の色が崩れている写真
最も『綺麗じゃない写真』の理由になるのがこの『写真の色が崩れている写真』ではないでしょうか。
『写真の色が崩れている写真』とは主にホワイトバランスが崩れていることが理由なのです。
ではなぜホワイトバランスが崩れるのでしょか?
ホワイトバランスとはその場の光から適正な白色を表現することでさまざまな色を忠実に再現する方法なのですが、ときにミックス光と言って自然光と言われる太陽の光と室内の蛍光灯の光と異なる色の光が混ざった場合、カメラ側がどの光で設定するのか迷ったときに写真の色が崩れる現象が起きます。
このような場合はホワイトバランスをマニュアルで設定するか、もしくはケルビン設定で合わせることが良いでしょう。
ホワイトバランスの記事について下記のような記事も書かせていただいてるのでよければ合わせてご覧ください。
→『商品撮影時の色合わせに必要なホワイトバランスの設定方法』
綺麗な写真を撮るためのカメラのスペックは?
綺麗な写真になる理由と、綺麗じゃない写真になる原因を書かせていただきました。
では、綺麗な写真を撮るためのカメラのスペックとは何でしょうか?
プロカメラマンの写真が綺麗に感じるには理由があります。
その理由についても合わせてご紹介させていただいいます。
センサーサイズ
プロカメラマンの写真が綺麗な理由とは『センサーサイズ』が強く影響しています。
センサーサイズととカメラがデジタルカメラに切り替わった際に写真用フィルムに変わった映像記憶イメージセンサーのことをさします。
フィルム時代では一般的であった『35mmフィルム』でしたが、デジタルカメラのセンサーサイズで言うと『フルサイズセンサー』となります。
現代のセンサーサイズはフィルムのサイズに比べさまざまな大きさが開発され多くのカメラに起用されていますので、次はデジタルカメラの映像記憶イメージセンサーについて詳しくご紹介させていただきます。
デジタル中判センサーサイズ
『デジタル中判センサーサイズ』についてご紹介させていただきます。
『デジタル中判センサーサイズ』はデジタルカメラのセンサーの中で最も大きいイメージセンサーとなっており、最も綺麗な写真が撮影できると言われているセンサーサイズです。
中判センサーサイズの大きさは43.8mm×32.9mmの大きさであることがほとんどで、プロの広告カメラマンなどが利用することの多いカメラに使用されていることがほとんどです。
デジタル中判カメラの人気機種
現在『デジタル中判センサーサイズ』で最も人気のあるカメラはFUJIFILMのGFXシリーズではないでしょうか。
FUJIFILMのGFXシリーズはミラーレス中判デジタルカメラで小型・軽量で画質に優れたハイクラスカメラです。
フルサイズイメージセンサー
次に『フルサイズセンサー』についてご紹介させていただきます。
『フルサイズセンサー』はプロカメラマンで最も利用されているデジタルカメラのセンサーサイズと行っても過言ではないセンサーサイズです。
この『フルサイズセンサー』の大きさは36mm×24mmとなっており、これは35mmフィルムとほぼ同サイズとなっております。
この『フルサイズセンサー』は今ではプロカメラマンだけではなく、ファミリー層に合わせた小型の『フルサイズセンサー』搭載カメラも各メーカーから発表しておりますので、プロカメラマンと同じような綺麗で奥行きのある写真が撮影したい方はぜひ『フルサイズセンサー』のカメラがオススメです!
フルサイズイメージセンサーカメラの人気機種
現在『フルサイズセンサーサイズ』で最も人気のあるカメラはSony のαシリーズではないでしょうか。
Sony のαシリーズはフルサイズミラーレス一眼の先駆けとなったカメラでカメラの画像処理性能に特化した最高のカメラです。
小型であり、高画質なことからファミリー層にもプロカメラマンにも人気のカメラとなっております。
APS-Cイメージセンサーサイズ
次にご紹介させていただくのは『APS-Cセンサーサイズ』についてご紹介させていただきます。
『APS-Cセンサーサイズ』はCanonやNikonなどのファミリー層向けのデジタル一眼レフカメラなどによく搭載されているセンサーサイズです。
また『APS-Cセンサーサイズ』の大きさは23.6mm×15.8mmとなっています。
しかし、プロアマチュア向けのエントリーモデルのカメラにも搭載されることが多いので、画質はプロカメラマンのような写真が撮影することも可能です。
この『APS-Cセンサーサイズ』のデジタルカメラでプロカメラマンのような写真が撮影したい場合は撮影に使用するレンズも合わせてご検討してみてください。
こちらカメラレンズについて詳しく書かせていただいた記事です。
→『商品撮影で知らないと損するカメラのレンズに関する知識』
また『APS-Cサイズセンサーカメラ』は『フルサイズセンサーカメラ』に比べてレンズに記載のある焦点距離が1.6倍望遠側に変換されるのでご注意ください。
APS-Cイメージセンサーサイズカメラの人気機種
現在『APS-Cセンサーサイズ』で最も人気のあるカメラはCanonのkissシリーズではないでしょうか。
ファミリー層にとても人気のカメラとなっており、初心者でも非常に使いやすいデジタル一眼レフカメラです。
実はこのカメラは詳細設定などの使いやすさはプロカメラマン用カメラには劣るのですが、実際はプロカメラマンが仕事でも十分使用可能なセンサーサイズや画質が保証されているスペックです。
標準でセットになっているカメラレンズでは本領発揮できないのが残念なのですが、レンズ一つで化けるカメラとなっております。
4/3センサーサイズ(マイクロフォーサーズ)
『4/3センサーサイズ(マイクロフォーサーズ)』についてご紹介させていただきます。
この『4/3センサーサイズ(マイクロフォーサーズ)』はオリンパスやパナソニックから発表されたデジタルカメラに多く選ばれています。
『4/3センサーサイズ(マイクロフォーサーズ)』のセンサーの大きさは17.3mm×13mmとなっており、フルサイズセンサーの約半分です。
それに従いレンズ焦点距離も記載されている焦点距離より自動変換で2倍の焦点距離となるのでご注意ください。
『4/3センサーサイズ(マイクロフォーサーズ)』の最大の特徴であるのがオリンパスとパナソニックと違うメーカーのカメラレンズであっても『4/3センサーサイズ(マイクロフォーサーズ)』用であれば共通して使用できることができます。
4/3センサーサイズ(マイクロフォーサーズ)カメラの人気機種
現在『4/3センサーサイズ(マイクロフォーサーズ)』で最も人気のあるカメラはオリンパスのPENシリーズではないでしょうか。
このオリンパスのPENシリーズは一眼レフカメラの中では最軽量、超小型であることで見た目の可愛さからママさん界隈でも人気となったカメラとなってます。
1.5型サイズセンサー
『1.5型サイズセンサー』についてご紹介させていただきます。
『1.5型サイズセンサー』はあまり馴染みのないセンサーサイズです。
大きさはほぼマイクロフォーサーズに近い大きさなのですがこの『1.5型サイズセンサー』はデジタル一眼レフカメラではほとんど搭載されてません。
主に高級コンパクトデジタルカメラという画質にこだわったコンパクトデジタルカメラに搭載されることが多いセンサーサイズです。
1.5型センサーサイズカメラの人気機種
現在『1.5型サイズセンサー』で最も人気のあるカメラはCanonのPowerShot G1シリーズではないでしょうか。
コンパクトデジタルカメラの中でも最も画質が撮影できるカメラとなっており、風景写真カメラマンのサブ機にも利用されることも多いカメラとなってます。
レンズ一体型のカメラの光学ズームレンズ搭載のカメラではNo1の画質を持っているカメラです。
1インチイメージセンサー
『1インチイメージセンサー』についてご紹介させていただきます。
1インチイメージセンサーも上記同様デジタル一眼レフカメラでは、ほとんど搭載されずに高級コンパクトデジタルカメラでよく搭載されているイメージセンサーサイズです。
しかし、近年スマートフォンなどでも上質な写真撮影がしたい!
というニーズに合わせた撮影写真にこだわったスマートフォンなどにも搭載されることもあることから、実は身近なイメージセンサーになりつつあるセンサーサイズです。
1型センサーサイズカメラの人気機種
現在1インチイメージセンサーで最も人気のあるカメラは SonyのZV-1シリーズではないでしょうか。
このカメラはVlog用に開発されたコンパクトデジタルカメラであることから、動画撮影にも適しております。
また動画撮影で悩むポイントが音声です。
その撮影に難しいポイントである音声も全てクリアできているカメラとなっております。
1/2.3サイズイメージセンサー
『1/2.3サイズイメージセンサー』についてご紹介させていただきます。
『1/2.3サイズイメージセンサー』はコンパクトデジタルカメラで最も多く利用されているイメージセンサーサイズです。
この『1/2.3サイズイメージセンサー』はスマートフォンでも搭載されることが多いイメージセンサーサイズですがコンパクトデジタルカメラでも使用されていることから一定レベルの写真は撮影できるイメージセンサーではないでしょうか。
1/2.3カメラの人気機種
現在『1/2.3サイズイメージセンサー』で最も人気のあるカメラはPanasonicのLumix TZシリーズではないでしょうか。
『1/2.3サイズイメージセンサー』は通常のコンパクトデジタルカメラに使用されるイメージセンサーなので個体やメーカーの違いくらいで特別な差は感じられません。
しかし、このLUMIXのTZシリーズは世界で最もファンが多いとされているライカ社がレンズを設計しているので、描写や色の表現などが柔らかく自然な写真が撮影できるので個人的にとてもおすすめの『1/2.3サイズイメージセンサー』カメラです。
大きいセンサーサイズのメリット
ではデジタルカメラにおいて大きなイメージセンサーサイズを搭載していることのメリットについてご紹介させていただきます。
- 画質が綺麗!
- 写真の奥行きも感じられる。
- 被写体の輪郭線が綺麗に映せる。
- 暗い場所での写真撮影もノイズが少なく撮影できる。
- 自然で綺麗なボケ感が表現される。
大きいセンサーサイズのデメリット
反対にデジタルカメラにおいて大きなイメージセンサーサイズを搭載しているデメリットについてもご紹介させていただきます。
- カメラボディサイズが大きくなってしまう。
- カメラレンズも大きくなってしまう。
- 重量が重たくなることが多い。
プロカメラマンの使うカメラのセンサーサイズ
プロカメラマンが使用するカメラに搭載されているイメージセンサーのサイズはどうなっているのでしょうか?
各イメージセンサーの大きさの際にもご紹介させていただきましたが、ほとんどの場合は『フルサイズセンサー』のイメージセンサーを使用していることがほとんどでしょう。
各雑誌などのファッションカメラマンやドラマティックな写真を演出するブライダルカメラマン、イベントカメラマンなどもほとんどは『フルサイズセンサー』となっております。
特別な特大写真などが必要な広告カメラマンや風景写真などを撮影する場合は『中判サイズ』のイメージセンサーが必要な場合もありますが、『中判サイズ』イメージセンサー搭載のカメラを所有しているカメラマンはごく一部であり、選ばれたカメラマンでしか『中判サイズ』のカメラをつかった仕事ができないのです。
この記事を書かせていただいている私も『中判サイズ』のカメラを使って仕事をすることがよくあるのですが、画質は本当に物凄いです!
家庭用のカメラのセンサーサイズ
逆に家庭用などに使いやすいイメージセンサーのカメラとはなんでしょうか?
それば『APS-C』もしくは『マイクロフォーサーズ』ではないでしょうか。
そのどちらかでプロカメラマンがオススメするイメージセンサーのサイズは『APS-C』サイズのイメージセンサー搭載のミラーレスデジタル一眼レフカメラです。
またその中でもFUJIFILMのXシリーズを強くお勧めします。
このFUJIFILMはプロカメラマンが認める画質が撮影可能な『APS-C』サイズなので初めてデジタル一眼レフカメラを購入する方であればぜひ一度家電量販店などで触ってみてください!
まとめ
今回は『写真の画質の綺麗さは何で決まるのか?について徹底解説!』についてご紹介させていただきました。
それぞれのイメージセンサーの大きさやセンサーサイズごとの人気のあるカメラの紹介。
またプロカメラマンが使用するセンサーサイズなどもご紹介させていただきました。
これまでブツ撮りラボでは『商品撮影』についての情報などを多く発信してきましたが、今回のようにカメラの初歩的な知識なども合わせてご紹介させていただきますので、よければ他の記事も合わせてご覧になってくださいませ。
このブツ撮りラボを運営しております『物撮り.jp』では撮影スタジオに商品を送るだけで1カット550円で商品撮影依頼可能なサービスですので、よければご利用ください!
今後ともブツ撮りラボをよろしくお願いいたします。最後までご覧いただき誠にありがとうございました!