デジタル一眼レフを買ったら、最初に買うべきレンズは?
目次
今回のブツ撮りラボで取り上げさせていただくテーマは『デジタル一眼レフカメラを買ったら、最初に買うべきレンズは?』です。
この『デジタル一眼レフを買ったら、最初に買うべきレンズは?』で書かせていただくのは物撮り.jpで10年以上カメラマンとして活動しているプロカメラマンが書かせていただくきます。
初めてデジタル一眼レフカメラを購入した方で「何のレンズを買えばいい?」や「デジタル一眼レフカメラを買ったけど撮った写真がイメージと違う」などの悩みを解決できる内容となっておりますので是非最後までお付き合いくださいませ!
デジタル一眼レフカメラとは?
そもそも『デジタル一眼レフカメラ』とは何でしょうか?
この質問をしたときの答えは色々なパターンがあるかと思います。
『大きいカメラ』『背景がボケるカメラ』『プロのカメラ』『高いカメラ』『レンズが交換できるカメラ』など色々な答えが出てくるかと思います。
これは実際に全部が正解です。
ですが物撮り.jpのプロカメラマンが『デジタル一眼レフカメラ』を説明するときにはこのような答えをさせていただいてます。
『撮りたいイメージに合わせたレンズをカメラボディに付けてファインダーを覗いた状態で撮影する写真を楽しめるカメラ』写真は今ではスマートフォンでも十分撮影できる機能が備わっておりますが、やはり『デジタル一眼レフカメラ』で撮影するのでは『特別な写真』になるような気持ちで撮影することができます。
レンズの種類
では『デジタル一眼レフカメラ』はさまざまなレンズを装着することができるのですが、いったいどれくらいの種類のデジタル一眼レフカメラ用レンズがあるのでしょうか?
まずは『デジタル一眼レフカメラ』に装着する交換用レンズの種類についてご紹介させていただきます。
標準ズームレンズ
まずは『標準ズームレンズ』についてご紹介させていただきます。
『標準ズームレンズ』は主にデジタル一眼レフカメラを購入した際にセットとしてついていることの多いズームレンズのことです。
初めはこの『標準ズームレンズ』でも十分だと思いますが、せっかくデジタル一眼レフカメラを購入したのであればこの『標準ズームレンズ』だけでは物足りなくなってくることも多いです。
では『標準ズームレンズ』の特徴をご紹介させていただきます。
標準ズームレンズの特徴
『標準ズームレンズ』、の特徴についてご紹介いたします。
- 基本焦点距離は28mm-80mmのものが多いです。
- 絞り(F値)が3.5-5.6など焦点距離によって変動するものが多い。
(プロカメラマン向けの高級レンズの場合は絞りがf2.8もしくはf4で固定の場合もある。) - 比較的軽量で持ち運びやすい。
- 焦点距離にもよりますが、余る背景がボケるような写真は撮りにくい。
- 比較的安く購入することができる。
プロカメラマンの標準ズームレンズの使い方。
プロカメラマンの標準ズームレンズの使い方や主に使用する撮影現場についてご紹介させていただきます。
- イベント等の記録写真。
- 学校行事などの撮影。
- 結婚式などの撮影。
- 商品撮影
広角ズームレンズ
次にご紹介させていただきますのは『広角ズームレンズ』です。
『広角ズームレンズ』は表示順ズームレンズよりも広く撮影できることができるズームレンズです。
広い広大な写真を撮影することに特化した一眼レフカメラ用の交換レンズですので、旅行に行ったり自然が好きな方には1本は欲しいレンズではないでしょうか。
広角ズームレンズの特徴
『広角ズームレンズ』の特徴を紹介させていただきます。
- 標準ズームレンズに比べとても広い印象の写真が撮影することができます。
- 焦点距離は16mm-35mm程度で設定されていることが多いです。
- 焦点距離の関係で被写界深度が深く全体にピントがあったようん写真が撮影できる。
プロカメラマンの広角ズームレンズの使い方。
ではプロカメラマンが『広角ズームレンズ』を使った主な撮影内容をご紹介させていただきます。
- 店舗などの外観・内観撮影
- 不動産の外観・内観撮影
- 風景写真
- ダイナミックなイメージの商品撮影などです。
プロカメラマンは『広角ズームレンズ』は必ず1本は所有しているレンズとなってますので、プロカメラマンを目指している方はぜひ購入を検討してみてください。
望遠ズームレンズ
望遠ズームレンズについてもご紹介させていただきます。
一眼レフカメラにはさまざまなズームレンズがありますが、この『望遠ズームレンズ』は特に特殊なレンズとなっています。
望遠ズームレンズは遠くの被写体を鮮明に写真に収めるために使用する一眼レフ用の交換レンズです。
『デジタル一眼レフカメラ』を購入する際にダブルレンズキットなどの場合は標準ズームレンズに属する焦点距離の望遠ズームレンズがセットの場合もあります。
望遠ズームレンズの特徴
『望遠ズームレンズ』の特徴についてご紹介させていただきます。
- 遠く離れた場所の被写体にズーム機能で近づいて撮影することができる。
- 望遠を使用することで被写体まで背景を圧縮し写真に収まりやすくできる。
- 焦点距離はおおよそ70mm-300mmで設定されていることが多いが、それ以上の焦点距離のレンズもあります。
プロカメラマンの望遠ズームレンズの使い方。
ではプロカメラマンの『望遠ズームレンズ』を使った使用例をご紹介させていただきます。
- スポーツなどの被写体が離れた撮影。
- ファッションショーなどのランウェイ撮影。
- 撮影環境が広く、背景をボカしたいようなイメージ撮影。
- 縦横のラインをしっかりと表現したい商品撮影など。
単焦点レンズ
ではプロカメラマンが最も利用するであろう『単焦点レンズ』についてご紹介させていただきます。
『単焦点レンズ』とはズーム機能のついていない決められた焦点距離のレンズのことです。
なぜプロカメラマンはこの『単焦点レンズ』を多く利用するのか?
ということを『単焦点レンズ』の特徴とともにご紹介させていただきます。
単焦点レンズの特徴
『単焦点レンズ』の特徴のご紹介です。
- 絞り(f値)が比較的明るいものが多い。
(f1.4などの大口径など) - ズームレンズに比べ描写が鮮明。
- ズームレンズなどと比べ背景のボケ感が生まれやすい。
- ズームレンズと比べ小型で軽量のものが多い。
プロカメラマンの単焦点レンズの使い方。
プロカメラマンの単焦点レンズの使い方についてご説明させていただきます。
単焦点レンズは主に繊細な描写が求められる広告撮影の現場や、背景のボケが美しく表現したい場合によく利用します。
またズームレンズは正直撮影現場では自身が動かずにズームによって焦点距離を変動できるのですが、単焦点はこれができません。
ですので、ファッション撮影などの場合にモデル撮影の際の撮影現場のリズム感やスピード感を表現するためのテンポをアピールするようなパフォーマンスとして見せれることも単焦点レンズの魅力の一つです。
マクロレンズ
最後にご紹介させていただきますのは『マクロレンズ』についてです。
『マクロレンズ』はプロカメラマンでも所有していない場合もあるほどあまり使用しないレンズではないでしょうか。
ではなぜ『マクロレンズ』はあまりプロカメラマンでも使用しないレンズなのかを解説します。
『マクロレンズ』は被写体がとても小さい場合や、被写体に限りなく近づいて撮影する場合に使用する接写用の特殊レンズです。
『マクロレンズ』を使用することで目では見えないような細かなディティールを表現したり、宝石などを接写で撮影することができるのです。
マクロレンズの特徴
『マクロレンズ』の特徴についてご紹介いたします。
- 被写体に限りなく近づいて撮影できる接写型レンズ。
- 細かな描写まで表現できるのでディティールが重要な写真の撮影が得意。
- 基本的には単焦点レンズとなっていることが多いです。
プロカメラマンの標準ズームレンズの使い方。
ではプロカメラマンが『マクロレンズ』を使用する撮影現場についてご紹介させていただきます。
- 腕時計や法植物などの繊細な商品撮影。
- 眼では確認できないような被写体の詳細写真 細かな詳細などを表現する撮影。
腕時計や宝飾物の撮影に関してはプロカメラマンであっても所有していない場合も多いので、『マクロレンズ』を使用するような腕時計の撮影や宝飾品の撮影に関しては1カット500円の商品撮影サービスへご依頼ください。
背景をボカした写真をとるには?
カメラを始めて誰もが撮りたい『背景をボカした写真をとるには?』どのレンズを選べばいいのでしょうか?
背景を綺麗にボカすための撮影方法をご紹介させていただきます。
単焦点レンズ
まず背景をボカした写真を撮影したいならレンズの絞り(f値)が大きく影響しています。
この絞り(f値)の数値が小さくなればなるほど、被写界深度が浅くなりピントの合っていない部分が大きくボケやすくなります。
またこの背景をボカした写真を撮影するにカメラ自体のセンサーサイズのスペックも大いに影響することをお忘れなく!
(APS-Cまたはフルサイズ推奨詳しくはこちらをご覧ください。→『カメラメーカーで何が違うの?商品撮影に関係するカメラメーカー比較!』)
この絞り(f値)の数値が小さいレンズは主に単焦点のレンズとなります。
ズームレンズではプロ用のレンズでもf2.8が最大の明るさで設定していることが多く背景をボカした撮影をするのであればf1.4またはf2.0あたりが綺麗なボケ方をするので写真自体がロマンティックな印象になります。
背景をボカした写真を撮影したいなら、単焦点レンズの用意を検討してみてはいかがでしょうか?
望遠側の焦点距離で撮影する
もう一つの方法は『ズームレンズの望遠側の焦点距離で撮影する』ということです。
ズームレンズはワイド側、望遠側と切り替えができるレンズですが同じf値でも焦点距離が28mmと50mm,100mm,200mmと焦点距離の違いで全てボケ具合が変わってきます。
最も背景が綺麗にボケてくるのは最大望遠焦点距離側の200mmがとても綺麗にボケてくれます。
お手持ちのレンズがズームレンズがある場合、最大の望遠側焦点距離で撮影すると背景がボケやすくなってきます。
広い広大な写真を撮るには?
風景写真などでよく見る『広い広大な写真を撮る』にはどうすればいいのでしょうか?
広大でダイナミックな写真を撮影するにはこのレンズしかないので、ご紹介させていただきます。
広角ズームレンズ
広いダイナミックな写真を撮るには『広角ズームレンズ』しかありません。
『広角ズームレンズ』でも8mm-12mmのような魚眼レンズ(フォッシュアイレンズ)と違い16mm-35mm程度の歪みの極力少ないレンズを選びましょう。
どうしても見上げたアングルであったり、広角になればなるほどレンズの焦点距離の特性により歪み (パース)が発生してしまうのですが、これも広大に写る良いアクセントとなります。
ぜひ風景写真を撮影するのであれば『広角ズームレンズ』を使用して撮影しましょう。
野生の動物を撮るなら?
野生の動物を撮影するにはどうのようなレンズがいいのでしょうか?
野生の動物は警戒心がとても強く、音にも敏感です。
世間には野鳥写真家や猫写真家など様々な動物写真家がいますが、一体どのようなレンズを使用しているのかご説明させていただきます。
望遠ズームレンズ
野生の動物を撮影するには『望遠ズームレンズ』を使用することをオススメします!
『望遠ズームレンズ』は被写体から距離を取ることができるので動物の強い警戒心にも気付かれずに、自然体の姿を撮影することができるでしょう。
またカメラ音も被写体まで遠いので野鳥や野生動物にも気付かれずに撮影することができるのです。
ぜひ野生の動物などの写真を撮影するのであれば『望遠ズームレンズ』をご検討してみてはいかがでしょう?
花や昆虫などを撮るには?
花や昆虫などの小さいものや被写体に極力近づいて小さいものを大きく撮影するのにどのようなカメラのレンズが必要なのでしょうか?
特殊な撮影レンズですが、花や昆虫などの小さい被写体の撮影にオススメのレンズをご紹介させていただきます。
マクロレンズ
花や昆虫などの小さい被写体に関して必要なレンズは『マクロレンズ』です。
『マクロレンズ』は基本的には単焦点レンズとなっており様々な焦点距離のものがありますが、物撮り.jpのカメラマンとして最も使いやすいのでは?と思う『マクロレンズ』の焦点距離は90mm-100mmの『マクロレンズ』ではないでしょうか?
昆虫などの撮影も得意で、花などの植物の撮影に関してもいろいろな表現ができる焦点距離です。
『マクロレンズ』は基本的には小さい被写体の撮影や細かなディティールの撮影に使用する特殊レンズとなりますがポートレートなどのモデル撮影にも使用できますので、ぜひ利用してみてください。
一眼レフカメラで初めに買うべきレンズは?
ここまで様々な撮影レンズについてご紹介させていただきましたが、一眼レフカメラで初めに買うべきレンズは一体なんでしょうか?
この一眼レフカメラのセットレンズ以外に何を買うのがいいのか?というのは本当に悩むポイントだとお問います。
そこでプロカメラマンとして10年以上第一線で撮影している私が何を買って、なぜオススメするのか?についてご紹介させていただきます。
50mm単焦点レンズがおすすめ!
プロカメラマン歴代10年以上の私が『一眼レフカメラで初めに買うべきレンズ』のオススメはフルサイズ換算で『50mmf1.4』の単焦点レンズです!
(APS-C規格のセンサーサイズであれば35mmf1.4がオススメです。)
『50mmf1.4』はプロカメラマンになっても本当によくできたレンズだな‥と感じることの多いレンズです。
ではなぜ『50mmf1.4』がいいのか?についてご説明させていただきます。
50mm単焦点レンズをススメる理由は?
『50mmf1.4』の単焦点レンズを押しする理由をご紹介いたします。
- 人の目の焦点距離とほぼ同等のため、見る目の中でドラマを作りやすい。
- 『50mmf1.4』はストリートスナップでも撮りたいものを目的を持って撮影できるので、写真の意図が伝わりやすい。
- 単焦点なので背景のボケなど作りやすい。
- 軽量で小型のものが多いので持ち運びにも便利
以上がざっとご紹介できる『50mmf1.4』のオススメする理由です。
プロカメラマンである私も初めてのメーカーの一眼レフカメラを購入するときにはこの『50mmf1.4』もセットで購入するようにしておりますので、ぜひ皆様のご参考になれば幸いです。
デジタル一眼レフカメラは無限の可能性
デジタル一眼レフカメラは無限の可能性のあるカメラです。
今ではシステムやAI、アプリを使った編集が誰でもできるのでスマートフォンのカメラで十分満足とされている時代です。
しかし、デジタル一眼レフカメラにはスマートフォンにはないアナログで自分で写真を撮るという楽しみの他にスマートフォンのカメラでは到底撮影できないクオリティーや世界観まで表現することができます。
レンズの特徴に合わせたクオリティ
デジタル一眼レフカメラは無限の可能性とはセンサーサイズの大きさやレンズの特徴に合わせた独特の世界観の写真撮影ができるということです。
この様々なレンズに合わせた特徴を最大限に活かした写真はもはやアート作品とも言えるようなプロカメラマンが見ても驚くようなクオリティーの写真が撮影することもできるのです。
写真を撮影を楽しもう!
今回はデジタル一眼レフカメラで初めて買うレンズについてご紹介させていただきましたが、レンズを変えることで写真のことがもっと好きになり、楽しくもなります。
中にはレンズの特性にハマっていろいろなレンズを収集してしまう『レンズ沼』という言葉もあるくらいです。
一眼レフカメラはレンズとボディーを組み合わせることによって撮影できる幅を無限に広がる最高の趣味にできるので、ぜひ写真を撮影することを最大限に楽しみましょう。
まとめ
今回のブツ撮りラボでは『デジタル一眼レフカメラを買ったら、最初に買うべきレンズは?』をご紹介させていただきました。
様々なレンズの特性やプロカメラマンのレンズの使い方などかなり詳しく書かせていただきましたが、今回のブツ撮りラボはいかがでしたでしょうか?
ブツ撮りラボは運営しております商品撮影専門サービスでは商品に合わせてレンズを使い分けて撮影させていただいており、商品撮影の相談なども無料にておこなっております。ぜひ商品撮影などプロの写真撮影が必要な場合はぜひご相談くださいませ。