カメラメーカーで何が違うの?商品撮影に関係するカメラメーカー比較!
今回ブツ撮りラボで書かせていただくテーマは『カメラメーカーで何が違うの?商品撮影に関係するカメラメーカー比較!』となっております。
このブツ撮りラボは10年以上商品撮影を専門に撮影しているカメラマンが書かせていただいておりますので納得いただける情報となっていることを保証します!
今、デジタルカメラメーカーは電気屋さんで販売されてるだけでも様々なメーカーがあります。
プロカメラマンは特別なプロ用のカメラの使用しますが一般的には家電量販店で購入できる撮影機材を多く利用します。
そこで、プロカメラマンから見たメーカー別の比較と商品撮影にオススメの機材などをご説明させていただきます。
プロカメラマンの撮影機材を選ぶポイントは?
プロのカメラマンは様々なメーカーのカメラを使い分けます。
商品撮影専門のオンライン撮影代行サービス『物撮り.jp』でも、Canon(キャノン)やNikon(ニコン)、FUJIFILM(富士フィルム)、SONY(ソニー)、Hasselblad(ハッセルブラッド)など様々なカメラ機材を使い分けておりますが、いざ撮影の現場に利用するカメラのメーカーを絞る際にはその撮影現場に求められている『カメラマンの働き』や『撮影写真の使用用途』の2つのポイントを軸に考えて使用する撮影機材を決めることが多いかと思います。
その中でも最低限、プロカメラマンの撮影機材として写真のクオリティーを維持する目安になるのがセンサーサイズによる高画質です。
センサーサイズとは
今現在発売されているデジタルカメラはスマートフォンや家庭用のコンパクトデジカメを含め、全てのデジタルカメラには映像センサーが入っております。
『高画質とは?』と聞かれるとよく『画素数』の多さで表現されていることが多いのですが根本的な写真の綺麗さ、立体感、鮮明さなどはカメラに入っている『映像センサーの大きさ』が大きく影響いたします。
またデジタルカメラに使用されているこの映像センサーは大きく分けて6種類あるのでご紹介させていただきます。
1/2.3型(13.2x8.8mm)
1番小さい1/2.3型(13.2x8.8mm)はコンパクトデジタルカメラや、スマートフォンのカメラに使用されることが多いです。センサーサイズが小さいので背景を綺麗にボカシたり立体感が出にくかったりするデメリットがあります。
今では様々なAIシステムが進歩してiPhoneなどの『ポートレートモード』では背景を綺麗にボカした写真が撮影できるのは、あくまでも撮影後の自動写真編集技術が優れているからです。
1型(13.2x8.8mm)
1型(13.2x8.8mm) は高級なコンパクトデジタルカメラなどに使用されている事が多く、金額も高額になります。リーズナブルなデジタルカメラに比べ、大きさが少し大きくなり背景のボケ方や写真の奥行きなど1/2.3型と比べると圧倒的な写真のクオリティーの差が見てわかります。
4/3型(17.3x13mm)
4/3型(17.3x13mm)のサイズは高級コンパクトデジタルカメラにも使用されていますが、このサイズからデジタル一眼レフカメラ(レンズ交換可能のデジタルカメラ)が作られてくるようになってきます。
このサイズのデジタル一眼レフカメラの特徴としては、第一にカメラのボディサイズ、レンズの大きさが小さいことが特徴です。 カメラも小さいことから、重量も比較的軽いものが多くファミリー層や女性のユーザーが多いことも特徴です。
APS-C型(23.6x15.8mm)
APS-C型(23.6x15.8mm)からプロカメラマンが使うことが多くなってくるセンサーサイズになってきます。プロ用のカメラレンズも装着できることが多く、使い勝手もいいサイズのものが多く背景のボケなども十分求めることのできるスペックです。
プロカメラマンも使用するセンサーサイズの撮影機材ですが、実はCanonの『Kiss』シリーズもこのサイズのセンサーを使っており、アマチュアでもプロ用のレンズを使えば、クオリティーの高い撮影が可能となるセンサーサイズです。
フルサイズ型(36.0x24.0mm)
フルサイズ型(36.0x24.0mm)は電気量販店やネットショップで購入できるデジタルカメラでは一番大きなセンサーサイズで、もっとも多くのプロカメラマンが利用しているセンサーサイズのデジタルカメラです。
フルサイズとはもとはフィルムカメラのフィルムと同じ大きさのセンサーとなっており、カメラによっては昔のビンテージレンズも使用できるカメラもあります。 カメラ本体も大きく、それに合わせてレンズも大きく重たくなっているので、ファミリー向けではなく持ち運ぶのも少し大変な大きさとなっている点でも、プロ用のカメラと言えるかもしれません。
中判型(43.8x32.9mm)
中判型(43.8x32.9mm)はプロカメラマンでも持っている人は少なく、カメラ本体とレンズで100万円以上する、高級プロカメラマン用の撮影機材です。 そこから、映し出される写真は圧倒的な奥行きと表現力があり、ビルをラッピングするなどの超大型の印刷に使用される写真撮影などに使用されることが多いです。 ただ、1枚1枚の写真のサイズが大きすぎるので、中判デジタルカメラを使用する際にはパソコンなどの撮影機材以外にもスペックアップが必要となります。
センサーサイズの小さい撮影機材のメリット
- カメラ本体、レンズも価格帯が比較的安く購入しやすい。
- カメラ、レンズ本体も比較的小さいものが多く、屋外のロケ撮影などにも持ち運びやすい。
センサーサイズの小さい撮影機材のデメリット
- 暗い場所での撮影写真のザラつき(ノイズ)が多く見られる。
- 多くの交換用レンズは基本フルサイズ型での焦点距離で表記されておりフルサイズ型より小さいセンサーサイズの場合は表記されている焦点距離より拡大されます。(フルサイズ型で50mmレンズならAPS-C型で使用する場合は約85mmとなる。)
- バッテリー容量が小さく、終日の撮影であれば予備のバッテリーが多く必要になる場合があります。
- レンズの表記絞り値(F値)が大きいセンサーサイズよりも背景のボケが出にくくなる。
センサーサイズの大きい撮影機材のメリット
- 高画質。写真に奥行きが出て、立体感も表現されます。
- 装着レンズの絞り値などの変化が少なく背景も綺麗にボケやすく、写真のイメージ作りがしやすい。
- 暗い場所での撮影でもISO設定を上げてもザラツキが少なく、暗い場所での撮影も綺麗な高画質で撮影できます。
- 写真の解像度(写真の鮮明さ)も高く、大きな印刷などでも使用できます。
- 写真の編集など、後から写真の明るさ、色調補正などを行っても撮影写真の劣化が少ない。
- 頑丈に作られていることが多く、いろいろな環境下で撮影が可能です。
センサーサイズの大きい撮影機材のデメリット
- カメラ、レンズの価格帯が高く購入しにくい。
- カメラ、レンズ本体も比較的大きいものが多く、屋外のロケ撮影などにも持ち運びにしにくい。
プロカメラマンに求められるカメラスペックとは
プロカメラマンが使用する撮影機材に求めるカメラはズバリ、センサーサイズが大きく、頑丈なカメラです。
センサーサイズが大きいカメラはオプションでいろいろなアクセサリーも装着でき、その中には縦写真の撮影用の専門グリップなどもあります。またプロカメラマンは毎日数千枚と写真をとることも少なくはないのです。 カメラには限界シャッター回数が決められており、より多くの限界シャッター回数のカメラを選びことが多く、Canon(キャノン)などのプロ用のカメラ機材は50万回ほどの撮影回数が可能のものも多く、今では防水、防塵などのスペックも選ぶ基準となっています。
それでは次にメーカー別の特徴などをご紹介いたします。
Canonのカメラの特徴
Canon(キャノン)製のプロ機材の特徴をご紹介させて頂きます。
プロのカメラマンの中で1番使われているカメラメーカーじゃないでしょうか。
広告での現場からスポーツの素早い動きの撮影にも対応できるオールジャンルの撮影現場にも対応可能であるカメラとレンズの組み合わせにもよりますがオートフォーカスの速さにも驚きです。
人物の写真撮影の際に肌の質感が数々のメーカーで1番素直に出る印象です。プロカメラマンはRAWデータからの現像で納品することが多いのですが、 JPG撮影でも十分綺麗に出ます。
また、カメラ自体の操作性も良く撮影したい色のイメージに直感での簡易操作でイメージに近づけることが可能です。
いろんなメーカーの中でテザー撮影(PC、タブレットと接続し撮影すること)が1番簡単に設定でき無料のソフトでプロの現場でも対応できます。レンズの種類の多さも好評で自分好みのレンズをセレクトできる楽しみもあります。
センサーサイズはAPS-C型、APS-H型、フルサイズ型があります。
最初の写真機材としては1番お勧めできるカメラメーカーです。
Nikonのカメラの特徴
Nikon(ニコン)製のプロ機材の特徴をご紹介させて頂きます。
Canonの次にプロの現場で使われているメーカーではないでしょうか。
こちらも広告での現場からスポーツの素早い動きの撮影にも対応できるオールジャンル向けのカメラメーカーですが使用したイメージとしてはCanonより写真の質感が少し硬いイメージです。
発色は自然な色味が表現されますが黒色や青色が濃く出る傾向がございます。
昔は報道カメラマンはNikonと言われていたのですが、今では一般的家庭向きでも多く使われ信頼できるメーカーであり、オートフォーカスなどのピントの精度に関しては速度も速いですが驚くべきは『正確なピント合わせ』にあり、多くのプロカメラマンを魅了するカメラメーカーです。
センサーサイズはAPS-C型、フルサイズ型があります。
SONYのカメラの特徴
SONY(ソニー)製のプロ機材の特徴をご紹介させて頂きます。
SONYはひと昔前では、写真撮影でのプロの現場では使用されることが少なかったのですが、数年前より発売されているα7を皮切りにミラーレスカメラによってプロでも人気のカメラメーカーになりました。
(ミラーレスとは通常のカメラは内部に鏡があり、鏡に写った風景がファインダーに反映される仕組みですがミラーレスはこの鏡の構造がなく、ファインダーには小型モニターが内蔵してあります。)
SONYは映像の世界では常にプロの愛用されているメーカーですがミラーレス機材によって写真の世界でもプロの撮影現場でも使用されることが多くなりました。
カメラサイズも他メーカーよりも小さく、センサーサイズも大きくにもかかわらず、軽くフットワークも軽くできる信用できる機材です。
ただ、撮ってすぐの写真データは他のCanon、Nikonに比べると少し個性的な仕上がりになっているので、RAW現像は必要になる可能性がありますが写真の色味の選択によっては他のメーカーよりもモデル撮影などで肌の透明感など、艶感の表現は素晴らしいメーカーです。
センサーサイズはAPS-C型、フルサイズ型があります。
FUJIFILMのカメラの特徴
FUJIFILM(富士フィルム)製のプロ機材の特徴をご紹介させて頂きます。
FUJIFILM(富士フィルム)はフィルムメーカーとして長年プロカメラマンに愛されてきたメーカーです。そのメーカーがミラーレスカメラを発売しました。
フィルムメーカーだったことから写真の色味などの設定はフィルム名で設定でき色味に関しても、他メーカーに比べても最高レベルの綺麗さであり風景写真などのプロカメラマンに指示されてきましたが小さいカメラから出てくる写真の質感、色味の表現はプロの現場でも使用できると認められ、今ではファッション業界などで使用するプロもとても多くいます。
センサーサイズは他メーカーのプロ機よりも小さいAPS-C型ですが操作も直感的にでき、プロ機材としては申し分のない機材です。
また、今では他のメーカーには無い一番大きな中判型のミラーレスデジタル一眼レフカメラも販売しており、第一線で活躍しているプロの中では今では外せないカメラメーカーにまでなりました。
センサーサイズはAPS-C型、中判型がありプロ機材としては中判を推奨しますが価格帯が簡単には手が出せない設定となっております。
PENTAXのカメラの特徴
PENTAX(ペンタックス)製のプロ機材の特徴をご紹介させて頂きます。
PENTAX(ペンタックス)をプロの現場ではあまり見かけないですが、雑誌など色味の濃い色の必要な場面には良いカメラメーカーかと思います。
金額的にもリーズナブルでこれから風景写真を撮影する人にはいいかもしれませんが、人物、商品などの広告の仕様に関しては、中判カメラ以上の機材であればオススメです。
コスパ重視であれば、多くのメーカーでは1番ではないでしょうか。
日本メーカーでは勇逸、中判デジタル一眼レフカメラを作っております。PENTAX(ペンタックス)の中判デジタルカメラは中判入門としてとてもおすすめです。
Panasonicのカメラの特徴
Panasonic(パナソニック)製のプロ機材の特徴をご紹介させて頂きます。
数年前まではプロの現場では見ることがありませんでしたが動画撮影などの需要も多いことから、 最近では使用する場面も多くなってきました。
色味は自然な発色でCanonに近いですが、少し発色は弱く透明感があります。
センサーサイズは4/3型(マイクロフォーサーズ)、フルサイズ型があり マイクロフォーサーズはお散歩カメラに最適ですが、フルサイズ版は、ボディ内手振れ補正などもあり今後プロの業界でも増えてきそうな楽しみのメーカーです。
オリンパスのカメラの特徴
Panasonic(パナソニック)製のプロ機材の特徴をご紹介させて頂きます。
センサーサイズは4/3型(マイクロフォーサーズ)にて展開しておりカメラのボディ、重量も軽く、イベントなどの現場では向いてるかもしれませんが今のところ現場では使用しているプロカメラマンとはまだお会いできてませんが、プライベートで使用しているプロは多いカメラメーカーです。
快晴時の空の青色も素晴らしく、コントラストも強く個人的には昔からの好きなメーカーです。
商品撮影に最適なカメラメーカーは?
商品撮影を専門に行っております商品撮影専門のオンライン撮影代行サービス『物撮り.jp』がオススメする商品撮影に向いているカメラのメーカーはCanon(キャノン)をお勧めいたします。
その理由ですが商品撮影時の色合わせなどが自然な発色、自然なコントラスト、実際の見た目に近い表現がされるからです。
(表現するにはプロカメラマンの細かい設定は必要です。)
また、wifiを利用した無線テザー撮影などによりカメラで撮影した商品写真がリアルタイムにパソコンやタブレット、スマートフォンに転送することも可能ですので、色味の確認もしやすく撮影後の『撮り直し』も少なくなります。
また商品撮影時のカラーバリエーションを同じ角度で撮影することも、パソコンのモニターを見ながら角度調整もしやすいこともお勧めの理由の一つです。
商品撮影でプロのクオリティーの商品写真が必要なら
商品撮影は商品をしっかりと撮影し、編集したのちに出来上がる写真のクオリティーが良いものであるから意味がある撮影です。
その商品撮影を個人で撮影するには知識と技術も必要となり、とても大変なことです。
またカメラマンに依頼する場合もいろいろな工程があり時間もコストが多く発生してしまいます。
弊社『物撮り.jp』の商品撮影代行サービスにご依頼頂いた場合はカメラマン、スタジオ費用、打ち合わせの時間なども短縮でき1カット550円(税込)から商品撮影代行が可能です。
『物撮り.jp』の在籍カメラマンは10年以上商品撮影に携わり様々なブランド様の商品撮影を担当しキャリアとしても安心いただけるカメラマンが商品撮影を代行させて頂きます。
商品撮影代行サービスは商品発送以外は全てオンラインとお電話にて完結できるので全国のお客様より商品撮影依頼が可能となっており、10年以上商品撮影を専門にしてきたサービスだからこそできる安心・納得の商品撮影をリーズナブルの価格帯にてご利用頂けます!
是非、商品撮影にお困りの際は『物撮り.jp』の商品撮影代行サービスへご依頼くださいませ。