FUJIFILM X-T5はプロカメラマンにとって最高のカメラになるのか?
目次
今回のブツ撮りラボで特筆させていただくテーマは『FUJIFILM X-T5はプロカメラマンにとって最高のカメラになるのか?』についてです。
この記事を書かせていただくのはFUJIFILMをプライベートからプロの撮影現場でも使用しているカメラマンが書かせていただいて、わかりやすく納得の内容になっておりますので是非とも最後までお付き合いくださいませ。
FUJIFILMの『X-T』シリーズとは?
では、FUJIFILMから2022年11月25日から発売される『X-T5』の『X-T』シリーズとは一体どういうシリーズなのでしょうか?
FUJIFILMでは『X-E』や『X-PRO』、『X-H』シリーズなど色々なシリーズに分けて発表されております。
では、まずは『X-T』シリーズについてご紹介させていただきます。
FUJIFILMの『X-T』シリーズの歴史
まずはFUJIFILMの『X-T』シリーズの歴史についてご紹介させていただきます。
FUJIFILMのレンズ交換式デジタルカメラは『X-Pro』『X-H』『X-T』『X-S』『X-E』『X-A』の6シリーズあります。
その中の『X-T』シリーズはFUJIFILMの創業80周年記念のモデルとして発売され形状は一眼レフスタイルのカメラであり、プロアマ問わず世界中の富士フィルムユーザーに人気のカメラシリーズとなっております。
また『X-T』シリーズには「1桁」「2桁」「3桁」の3タイプあり、1桁が今回の『X-T5』のようなプロモデル、2桁のモデルが『X-T30』などのアマチュアモデル、3桁のモデルが『X-T200』などのエントリーモデルとなっております。
FUJIFILMのカメラはエントリーモデルでも十分プロでも使用できるほど作りがしっかりしているのですが、今回は特にプロカメラマンが利用している『X-T』の2022年11月の最新作の『X-T5』について詳しく書かせていただきます。
その前に今までの『X-T』シリーズのスペックの違いなどもご紹介させていただきます。
FUJIFILM X-T1
X-T1の詳細についてご紹介させていただきます。
発売日
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2014年 2月15日
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画素数
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1670万画素(総画素) 1630万画素(有効画素)
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撮像素子
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APS-C 23.6mm×15.6mm CMOSII
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撮影感度
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標準:ISO200~6400 拡張:ISO100、12800、25600、51200
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記録フォーマット
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JPEG/RAW 連写撮影 約8コマ/秒
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シャッタースピード
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電子:1/32000~1秒 メカニカル:1/4000~30秒
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液晶モニター
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3インチ 104万ドット
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ファインダー形式
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有機EL電子ビューファインダー
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ローパスフィルターレス
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○
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ファインダー倍率
|
0.77 倍 ファインダー視野率(上下/左右) 100/100
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専用電池
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専用電池型番 NP-W126
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撮影枚数
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液晶モニタ使用時:350枚
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記録メディア
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SDHCカード SDカード SDXCカード
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スロット
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シングルスロット
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その他機能
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防塵・防滴
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手ブレ補正機構
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5軸手ブレ補正
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シングルポイントAF
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7×7の49エリア選択(フォーカス枠サイズ可変)
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ゾーンAF
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11×7の77エリアより3×3/5×3/5×5選択
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ワイド/トラッキングAF
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11×7の77エリア自動選択
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動画撮影
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4K対応
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動画記録画素数
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フルHD(1920x1080) 60fps
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ファイル形式
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MOV
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映像圧縮方式
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H.264準拠
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音声記録方式
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リニアPCM/ステレオ
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FUJIFILM X-T2
X-T2の詳細についてご紹介させていただきます。
発売日
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2016年 9月 8日
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画素数
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2430万画素(有効画素)
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撮像素子
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APS-C 23.6mm×15.6mm CMOSIII
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撮影感度
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標準:ISO200~12800 拡張:ISO100、25600、51200
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記録フォーマット
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JPEG/RAW
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連写撮影
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約14コマ/秒(電子シャッター設定時) 約8コマ/秒(メカニカルシャッター使用時)
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シャッタースピード
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電子:1/32000~1秒 メカニカル:1/8000~30秒
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液晶モニター
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3型(インチ) 104万ドット ファインダー形式 有機EL電子ビューファインダー
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ローパスフィルターレス
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○
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ファインダー
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倍率 0.77 倍 ファインダー視野率(上下/左右) 100/100
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専用電池
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専用電池型番 NP-W126S
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撮影枚数
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ファインダー使用時:330枚 液晶モニタ使用時:340枚
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記録メディア
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SDHCカード SDカード SDXCカード
|
スロット
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ダブルスロット SDカード×2
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その他機能
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防塵・防滴
|
手ブレ補正機構
|
5軸手ブレ補正
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可動式モニタ
|
チルト式液晶
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起動時間
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0.3 秒
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シングルポイントAF
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EVF/LCD:13×7/25×13のエリア選択(フォーカス枠サイズ可変)
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ゾーンAF
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13×7の91エリアより3×3/5×5/7×7選択
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ワイド/トラッキングAF
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多点表示(最大18点)
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動画撮影
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4K対応
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動画記録画素数
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4K(3840x2160) 29.97p
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ファイル形式
|
MOV
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映像圧縮方式
|
MPEG-4 AVC/H.264準拠
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音声記録方式
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リニアPCM/ステレオ
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FUJIFILM X-T3
X-T3の詳細についてご紹介させていただきます。
発売日
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2018年 9月20日
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画素数
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2610万画素(有効画素)
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撮像素子
|
APS-C 23.5mm×15.6mm CMOS4
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撮影感度
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標準:ISO160~12800 拡張:ISO80、100、125、25600、51200
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記録フォーマット
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JPEG/RAW
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連写撮影
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約30コマ/秒(電子シャッター使用時) 約11コマ/秒(メカニカルシャッター使用時)
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シャッタースピード
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電子:1/32000秒~15分 電子先幕・メカニカル:1/8000秒~15分
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液晶モニター
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3型(インチ) 104万ドット
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ファインダー形式
|
有機EL電子ビューファインダー
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ローパスフィルターレス
|
○
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ファインダー倍率
|
0.75 倍 ファインダー視野率(上下/左右) 100/100
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専用電池
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専用電池型番 NP-W126S
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撮影枚数
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ファインダー使用時:370枚 液晶モニタ使用時:390枚
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記録メディア
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SDカード SDHCカード SDXCカード
|
スロット
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ダブルスロット SDカード×2
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その他機能
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防塵・防滴
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手ブレ補正機構
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5軸手ブレ補正
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可動式モニタ
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チルト式液晶
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RAW+JPEG同時記録
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○
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インターフェース
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USB Type-C
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起動時間
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0.3 秒
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シングルポイントAF
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EVF/LCD:13×9/25×17のエリア選択(フォーカス枠サイズ可変)、
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ゾーンAF
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13×9の117エリアより3×3/5×5/7×7選択、
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ワイド/トラッキングAF
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多点表示(最大18点)
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動画撮影
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4K対応
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動画記録画素数
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DCI4K(4096x2160)59.94p 4K(3840x2160)59.94p
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ファイル形式
|
MOV
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映像圧縮方式
|
MPEG-4 AVC/H.264/HEVC/H.265準拠
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音声記録方式
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リニアPCM/ステレオ(24bit/48KHzサンプリング)
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FUJIFILM X-T4
X-T4の詳細についてご紹介させていただきます。
発売日
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2020年 5月下旬
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画素数
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2610万画素(有効画素)
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撮像素子
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APS-C 23.5mm×15.6mm CMOS4
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撮影感度
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標準:ISO160~12800 拡張:ISO80、100、125、25600、51200
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記録フォーマット
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JPEG/RAW/TIFF
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連写撮影
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約30コマ/秒(電子シャッター使用時) 約15コマ/秒(メカニカルシャッター使用時)
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シャッタースピード
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電子:1/32000秒~15分 電子先幕・メカニカル:1/8000秒~15分
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液晶モニター
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3型(インチ) 162万ドット
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ファインダー形式
|
有機EL電子ビューファインダー
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ローパスフィルターレス
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○
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ファインダー倍率
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0.75 倍 ファインダー視野率(上下/左右) 100/100
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専用電池
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専用電池型番 NP-W235
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撮影枚数
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ファインダー使用時:500枚 液晶モニタ使用時:500枚
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記録メディア
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SDカード SDHCカード SDXCカード
|
スロット
|
ダブルスロット SDカード×2
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その他機能
|
防塵・防滴
|
手ブレ補正機構
|
5軸手ブレ補正
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可動式モニタ
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バリアングル式液晶
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インターフェース
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USB Type-C
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起動時間
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0.39 秒
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シングルポイントAF
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EVF/LCD:13×9/25×17のエリア選択(フォーカス枠サイズ可変)
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ゾーンAF
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13×9の117エリアより3×3/5×5/7×7選択
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動画撮影
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4K対応
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動画記録画素数
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DCI4K(4096x2160)59.94p 4K(3840x2160)59.94p
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ファイル形式
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MOV/MP4
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映像圧縮方式
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MPEG-4 AVC/H.264、HEVC/H.265準拠
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音声記録方式
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リニアPCM/ステレオ(24bit/48KHzサンプリング) AAC
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FUJIFILM X-T5
X-T4の詳細についてご紹介させていただきます。
発売日
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2022年11月25日
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画素数
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4020万画素(有効画素)
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撮像素子
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APS-C 23.5mm×15.7mm CMOS5HR
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撮影感度
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標準:ISO125~12800 拡張:ISO64、80、100、25600、51200
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記録フォーマット
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JPEG/RAW/TIFF/HEIF
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連写撮影
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20コマ/秒(電子シャッター、1.29Xクロップ時) 約15コマ/秒(メカニカルシャッター使用時)
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シャッタースピード
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電子:1/180000秒~15分 電子先幕・メカニカル:1/8000秒~15分
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液晶モニター
|
3型(インチ) 184万ドット
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ファインダー形式
|
有機EL電子ビューファインダー
|
ローパスフィルターレス
|
○
|
ファインダー倍率
|
0.8 倍 ファインダー視野率(上下/左右) 100/100
|
専用電池
|
専用電池型番 NP-W235
|
記録メディア
|
SDカード SDHCカード SDXCカード スロット ダブルスロット SDカード×2
|
その他機能
|
防塵・防滴
|
手ブレ補正機構
|
5軸手ブレ補正
|
可動式モニタ
|
チルト式液晶
|
インターフェース
|
USB Type-C
|
起動時間
|
0.49 秒
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シングルポイントAF
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13×9/25×17のエリア選択(フォーカス枠サイズ可変)
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ゾーンAF
|
13×9の117エリアより3×3/5×5/7×7選択
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動画撮影
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4K対応
|
動画記録画素数
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6.2K 16:9(6240x3510)29.97p DCI4K 17:9(4096x2160)59.94p 4K 16:9(3840x2160)59.94p
|
ファイル形式
|
MOV/MP4 映像圧縮方式 MPEG-4 AVC/H.264、HEVC/H.265準拠
|
音声記録方式
|
リニアPCM/ステレオ(24bit/48KHzサンプリング) AAC
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FUJIFILM X-T5とは?
そもそも『X-T5』とはFUJIFILMのXシリーズの原点でもある「高画質・小型・軽量」を優先的に設計され洗練されたデザインで写真を心から楽しむために作られたカメラです。
快適に撮影でき、どこでも安心して持ち運ぶことができる撮影状況を選ばないカメラこそ『X-T5』なのです。
プロカメラマンやアマチュアの写真愛好家にも愛されるために作られたようなカメラは特筆すべき特徴も多く存在します。
FUJIFILM X-T5の特徴
では『X-T5』の知っておくべき特徴をご紹介させていただきます。
世界中から注目されている『X-T5』を購入することを検討されている方も多くいらっしゃると思います。
しかし、購入するために知っておくべきポイント特徴がございますので詳しくご紹介させていただきます。
FUJIFILMの史上最高の高画質
FUJIFILMの『X-T5』はFUJIFILMのXシリーズ史上最高の高画質になっています。
この『X-T5』から新世代のCMOS映像センサーと高速処理が可能になったプロセッサーを採用したことで今までにない圧倒的な解像度の4,020万画素以上の写真が撮影できるようになりました。
この新しいセンサーの『X-Trans CMOS』センサーは光学ローパスフィルターを使用しないことで圧倒的な描写を実現しました。
また独自のカラーフィルター配列によって現実をよりドラマティックな印象の写真を撮影することが可能になったのです。
直感的なカメラ操作
FUJIFILMの最大の特徴とも言えるのが外装のダイヤルオペレーションシステムです。
このシステムは通常のデジタル一眼レフカメラではシャッタースピードや絞り(f値)、ISO感度はカメラのメニュー操作より変更するのですが、FUJIFILMに限ってはダイヤルでそれぞれの数値を設定できるので直感的に設定することができます。
また、このダイヤルオペレーションシステムによりフイルムカメラ時代から写真が好きだった人の心に響き、懐かしくもあり、アナログで機械的な操作方法で写真撮影を楽しむことができるのです。
機動性抜群の軽量コンパクトサイズ
プロカメラマンが本来使用していたカメラの重量はご存じでしょうか?
重たいカメラを事例に上げればキリがないのですが、日本で活動しているカメラマンのほとんどの方はおおよそカメラのボディとレンズ合わせて1.5kg程度のカメラを使用しています。
カメラのボディだけであれば大体900g〜1kg程度のカメラがほどんどでしょう。
しかし、このFUJIFILMの『X-T5』の重量はなんと557gとかなり軽量のカメラとなっております。
これだけ軽量のカメラボティであれば機動性抜群でどんな場所でも持っていけそうな気がします。
プロカメラマンにとってもこの軽量・コンパクトのカメラなら写真の仕事ももっと楽しくなるはずです。
3方向チルト可能なLCDモニター
この『X-T5』はモニターが3方向にチルトするので通常のカメラを構えるアングル以外にもハイアングル、ローアングルなど不自由なく撮影することができる撮影者のことを考えたカメラ作りになっております。
この『X-T5』はなぜバリアングル機能ではないのか?とチルト機能にしたかというとバリアングル構造にしてしまうと、必然的にカメラ自体のサイズアップしてしまうのと、より重たくなってしまうからです。
この『X-T5』ではコンパクトで軽量を最大限に生かすための作りでもあるのです。
FUJIFILM X-T5のここがすごい!
ここまで『X-T5』の特徴について書かせていただきましたが『X-T5』は何がすごいのか?
『X-T5』のここがすごい!というポイントについて書かせていただきます。
FUJIFILMならではの色表現
まず最初にお伝えしなければいけないことは『FUJIFILMならではの色表現』がすごい!ということです。
FUJIFILMは元々フィルムカメラ時代のフィルムを製造していたメーカーです。
またFUJIFILMのフィルムは世界シェアNo1と言っても過言ではないほど、多く流通してました。
ISO感度も細かく設定されていたり、コントラストの高いフィルム。
または彩度の高いフィルムやシャドウ部分も綺麗に描写できるモノクロフィルムなど本当にプロカメラマンにも信頼されてきたフィルムメーカーでした。
そのFUJIFILMが培ってきた色の発色技術がデジタルデータにも落とし込まれているので、FUJIFILM製のデジタルカメラで撮影した写真は本当に素晴らしい色が表現されます。
また色設定も当時のフィルム名が使われているので、フィルムカメラしか使わなかった写真愛好家もなんのストレスもなくデジタルミラーレス一眼の『X-T5』を使いこなせることでしょう。
被写体を自動で検出するAF機能
またデジタル社会になった今ではデジタルカメラにも多くのAIが使われるようになりました。
このAI技術を使って被写体検出AF機能で人物の『顔』や『瞳』、動物や車・バイク・自転車や飛行機などの動いているものであれば自動でカメラが被写体だと認識してくれる技術です。
また被写体にピントを合わせたまま自動追尾してくれるのでシャッターチャンスを逃すことがほぼないレベルと考えていいでしょう。
1億6千万画素の超解像度写真
また『X-H2』から装載されたFUJIFILMの技術『ピクセルシフトマルチショット』も搭載しております。
この『ピクセルシフトマルチショット』はボディ内手ぶれ補正機能を活用したことでセンサーを自動でシフト撮影することで1枚あたり20枚の写真を撮影し、合成処理することで1億6千万画素の超高解像度の鮮明な写真が作れる機能です。
これほど、多くの画素数の写真であれば鮮明な写真で大型ビルをラッピングできるレベルの写真です。X-H2のことも併せて知りたい方はこちらの記事もよければご覧ください。→『話題のFUJIFILMの『X-H2』はプロカメラマンでも使えるのか?』
爆速のシャッタースピード
『X-T5』ではイメージセンサーを搭載したことにより1/180,000秒の爆速のシャッタースピードでの撮影が可能となりました。
正直ここまでの早いシャッタースピードが必要なのか?
と思うところもありますが、夏の晴天時などで大口径レンズも安心して使用できることを考えれば使えるシャッタースピードが速いに越したことはありません!
安心の防塵防滴構造
『X-T5』はどんな悪天候でも使える安心の防塵防滴構造になっています。
また低温度にも対応できることから過酷な環境下でも撮影が可能となっていることがわかる。
防塵防滴なので屋外の多少の雨くらいなら気にせず撮影できるので、今まで撮影を遠慮していた悪天候を味方につけてより幻想的な写真が撮影できる可能性が広がるカメラとなっているでしょう。
7段分のボディ内手ブレ補正
『X-T5』はボディ内手ブレ補正が再々7段もあります!
この7段ってものすごいことで通常の撮影がシャッタスピードが1/125秒だとすると、1秒まで手ブレしないということです。
長い間プロカメラマンとして活動している私からすると考えられない技術となっています。
またボディ内手ブレ補正なのでどのレンズを使っても手ブレ補正が効くものすごい機能です。
FUJIFILM X-T5はカメラマンにとって最高のカメラなのか?
では『X-T5』はカメラマンにとって最高のカメラなのでしょうか?
プロカメラマンの撮影ジャンルによってご紹介させていただきますので、撮影するシーンごとに照らし合わせて見ていきましょう。
人物撮影カメラマンの場合
まずは『X-T5』を人物撮影カメラマンが使う場合です。
『X-T5』は色再現など忠実に再現するので人物撮影でもとても綺麗な写真が撮影できるでしょう。
またローパスレスなので写真が鮮明で細かなディティールまで表現できることも人物撮影に向いていると考えれます。
では『X-T5』を人物撮影に使用する際のメリット・デメリットもご紹介させていただきます。
人物撮影にX-T5を使うメリット
人物撮影に『X-T5』を使うメリットをご紹介させていただきます。
- 小型・軽量なので気軽に撮影することができる。
- APS-C型センサーサイズなのでレンズも小型であることからロケ撮影にさまざまなレンズが持っていける。
- 色にこだわった人物撮影ができる。
人物撮影にX-T5を使うデメリット
人物撮影に『X-T5』を使うデメリットをご紹介させていただきます。
- APS-C型のセンサーサイズなので写真の奥行き感が物足りない場合もある。
- 色表現が忠実なので1枚ごとの写真データが大容量の場合がある。
- ミラーレスタイプの一眼レフなのでバッテリーのもちが悪いことがある。
物撮りカメラマンの場合
では『X-T5』を物撮りカメラマンが使う場合についてご紹介させていただきます。
物撮りとは商品撮影のことで色表現を忠実に再現する必要があることからFUJIFILMの『X-T5』は最高のカメラとも言えます。
物撮りでは広角側の焦点距離がほとんど必要ないことので、APS-Cの焦点距離をフルサイズ換算で1.6倍になることもちょうどいいと考えます。
また物撮りではスタジオ撮影がほとんどで長時間の撮影も少なくはありません。
そのため、『X-T5』のような小型で軽量。
さらに高解像度の写真が撮影できる『X-T5』は最高のカメラと言って間違いないでしょう。
実際にこの記事を書かせている私が所属している『物撮り.jp』でも多くのFUJIFILMカメラを使用しております。
物撮り撮影にX-T5を使うメリット
物撮りカメラマンが『X-T5』を使うメリットをご紹介させていただきます。
- 商品の色味を忠実に再現することができる。
- 小型・軽量なので長時間使用していても疲れにくい。
- 商品写真の細かなディティールまで鮮明に撮影できる。
- チルトファインダーによって様々なアングルで撮影することができる。
物撮り撮影にX-T5を使うデメリット
物撮りカメラマンが『X-T5』を使うデメリットをご紹介させていただきます。
- ミラーレスカメラなのでバッテリー消費量が多い。
- 色表現が忠実すぎてデータ量が重たい場合がある。
風景写真カメラマンの場合
『X-T5』を風景写真カメラマンが使う場合についてご紹介させていただきます。
『X-T5』は風景写真を撮影するカメラマンにとってどうなのでしょうか?
風景写真を撮影するカメラマンは本来中盤サイズのセンサーを搭載しているカメラで三脚を使用し、長い時間をかけて最高の光がくる瞬間を待つ撮影です。
重たい撮影機材を運ぶ作業は本当に修行レベルのしんどさです。
ですが、その重たいカメラがこの軽量の『X-T5』に変わったらどうなるのでしょう?
カメラが軽量になると必然と三脚も軽量のものを選ぶことができるので格段に軽装備になり風景写真への姿勢がより快適になることは間違いないでしょう!
風景写真撮影にX-T5を使うメリット
では風景写真撮影に『X-T5』に使うメリットについてご紹介させていただきます。
- 色表現が素晴らしいので自然でダイナミックな写真が撮影できる。
- 最大1億6000万画素までの写真が撮影できるので超高解像度の写真が撮影できる。
- 小型・軽量なので撮影現場までの移動が楽になる。
- 防塵防滴低温構造なので過酷な環境での撮影も可能。
風景写真撮影にX-T5を使うデメリット
では風景写真撮影に『X-T5』に使うデメリットについてご紹介させていただきます。
- 本来の風景写真に使うカメラに比べてセンサーサイズが小さい。
- バッテリー消費が激しいので予備バッテリーが必要。
動画撮影カメラマンの場合
『X-T5』を動画撮影カメラマンが使用する場合についてご紹介させていただきます。
『X-T5』の動画撮影機能はF-Log2での撮影が可能となり諧調が広く、後から編集することができる動画が撮影することが可能になりました。
またHDMI経由で外部レコーダーでの記録も対応しているので、CM撮影は当然のことながらドラマ撮影や映画撮影までも十分対応できるカメラとなっています。
また記録容量も6K撮影が可能なので精細な動画も撮影可能となってますので本格的に動画撮影を始めたい!というカメラマンにも十分だと言い切れます。
動画撮影にX-T5を使うメリット
では動画撮影カメラマンが『X-T5』を使用するメリットについてご紹介させていただきます。
- 映画撮影が可能なほど高機能なカメラ。
- 外部レコーダー使用可能なので、動画RAWが出力可能。
- ボディ内手ブレ補正が最大7段もあるので映像のブレが気にならない。
動画撮影にX-T5を使うデメリット
動画撮影カメラマンが『X-T5』を使用するデメリットについてご紹介させていただきます。
- バッテリー消費が激しいので大量のバッテリーが必要。
- バリアングルモニターではないので自撮り撮影は難しい。
FUJIFILM X-T5は最高のカメラになるのか?
ではFUJIFILMのX-T5は最高のカメラになるのか?
その答えですが『FUJIFILMのX-T5は最高のカメラになります!』
『X-T5』はプロカメラマン、アマチュアカメラマン問わず全ての人が写真に向き合い写真を簡単に楽しめるカメラになっているのではないでしょうか?
プロカメラマンの中にはセンサーサイズにこだわっているカメラマンもいらっしゃいます。
当然、センサーサイズが大きいと撮影できる写真のクオリティーも高くなるので当然の意見ではあります。
しかし『X-T5』はセンサーサイズがAPS-Cサイズであることを忘れてしまうくらい鮮明で精細な写真・映像が撮影することができるのです。
AF(オートフォーカス)機能も最先端のAI機能を搭載しているので、ストレスなく楽しく写真が撮影できることは間違いないでしょう。
FUJIFILM X-T5に向いている人は?
ではFUJIFILMの『X-T5』を購入するべき人はどんな人なのでしょうか?
今では毎年のように様々なメーカーから新しいカメラが発表されています。
そのため新しいカメラを買うタイミングは悩む理由もあります。
確かに発売してすぐのカメラは値段も高く買いにくいですが、すぐに買ってもいいのでは?
と思う方のパターンを紹介させていただきます。
FUJIFILMの色表現で撮影したい人
それはFUJIFILMの色表現、フィルムシュミレーションを使って見たい人ではないでしょうか。
FUJIFILMは歴代のカメラで同じフィルムシュミレーションでもセンサーやカメラが違えば若干の色の精度は違います。
それは新しいカメラになればなるほど感動できる仕上がりになっています。
FUJIFILMの色表現を思う存分楽しみたい方は絶対に購入した方が良いでしょう。
FUJIFILMのレンズを既に保有している人
FUJIFILMのレンズを既に複数保有している人も買った方が良いでしょう!
昔のレンズであってもFUJIFILMのカメラは進化するごとにレンズ性能をふんだんに発揮できるようになっています。
特に初期に発売されたXF35mmf1.4を使用したときには衝撃が走るほど綺麗に撮影できます。
FUJIFILMの古いカメラを使っている人
またFUJIFILMの古いカメラ、エントリーモデルを使用している人もぜひ『X-T5』の購入を検討して見てください。
デジタルカメラが主流になってから発売時期が1年違うだけでも驚くべき進化を遂げています。
特にボディー内手ブレ補正には感動するはずです。
今のFUJIFILMのカメラが5年前くらいに発売したカメラなら買い換えることも検討するタイミングではないでしょうか?
FUJIFILMのX-T5は結局買うべきカメラなのか?
FUJIFILMの『X-T5』は結局買うべきカメラなのか?
と言いますとプロカメラマンなら購入した方がいいのいい!と思う内容のカメラです。
小型ながらに高いクオリティーの写真が撮影できるカメラであり、動画撮影にも強いカメラなのでこの1台あれば十分仕事ができるカメラでしょう。
カードスロットもダブルスロットなのでデータの同時保存などもできるので安心して撮影現場に持って行けるカメラと言えるでしょう。
まとめ
今回のブツ撮りラボでは『FUJIFILM X-T5はプロカメラマンにとって最高のカメラになるのか?』について詳しく書かせていただきました。
『X-T5』は果たして買うべきカメラなのか?
それとも見送っていいカメラなのか?
またカメラマンのメイン撮影内容によってどのジャンルのカメラマンなら買った方がいいのか?
などについて、徹底的に書かせていただきました。
ブツ撮りラボを運営している1カット500円で商品撮影ができる『物撮り.jp』でも『X-T5』を購入し、新しい情報などもどんどんレビューさせていただく予定なので、ぜひ今後もブツ撮りラボをよろしくお願いいたします。
ブツ撮りラボでは他にも『撮影』に関するテーマで記事を書かせていただいておりますので、他の記事も併せて読んでいただければと思います。
最後まで読んでいただきまして誠にありがとうございます。
今後ともブツ撮りラボを宜しくお願いたします。
FUJIFILM X-T5のスペックの詳細
FUJIFILM X-T5のスペックの詳細 商品名
FUJIFILM X-T5
レンズマウント
FUJIFILM Xマウント
撮像素子
23.5mm×15.7mm (APS-Cサイズ) X-Trans CMOS 5 HRセンサー
有効画素数
約4020万画素
センサークリーニング
圧電素子による超音波方式
画像処理エンジン
X-Processor 5
記録メディア
SDメモリーカード/ SDHCメモリーカード/ SDXCメモリーカード
静止画記録方式
JPEG Exif Ver.2.32
RAW
14bit RAW (RAF独自フォーマット)
TIFF
8bit / 16bit RGB
HEIF
4:2:2 10bit
記録画素数(ピクセル)
[L]
〈4:3〉 6864 x 5152 〈3:2〉 7728 x 5152 〈16:9〉 7728 x 4344 〈1:1〉 5152 x 5152 〈5:4〉 6432x5152
[M]
〈4:3〉 4864 x 3648 〈3:2〉 5472 x 3648 〈16:9〉 5472 x 3080 〈1:1〉 3648 x 3648 〈5:4〉 4560x3648
[S]
4:3〉 3456 x 2592 〈3:2〉 3888 x 2592 〈16:9〉 3888 x 2184 〈1:1〉 2592 x 2592 〈5:4〉 3264x2592
パノラマ撮影時
[L] (縦) 9600 x 2160 (横) 9600 x 1440 [M] (縦) 6400 x 2160 (横) 6400 x 1440
デジタルテレコンバーター
2.0x / 1.4x / OFF
撮影感度 静止画
標準出力感度
AUTO1 / AUTO2 / AUTO3 / ISO125~12800 (1/3step)
拡張モード
ISO64 / ISO80 / ISO100 / ISO25600 / ISO51200
動画 標準出力感度
AUTO / ISO125~12800 (1/3 step) 拡張モード: ISO25600
測光方式
TTL256分割測光 / マルチ / スポット / アベレージ / 中央重点
手ブレ補正
補正機構 センサーシフト方式5軸補正 補正段数 7.0段
シャッタースピード
メカニカルシャッター
Pモード: 30秒~1/8000秒 Aモード: 30秒~1/8000秒 S/Mモード: 15分~1/8000秒 バルブ: 最長60分
電子シャッター
Pモード: 30秒~1/180000秒 Aモード: 30秒~1/180000秒 S/Mモード: 15分~1/180000秒 バルブ: 1秒固定
フラッシュ同調速度
メカシャッター: 1/250秒以下
連写
電子シャッター 約20コマ/秒 (1.29x クロップ)
アドバンストフィルター
トイカメラ / ミニチュア / ポップカラー / ハイキー / ローキー / ダイナミックトーン / ソフトフォーカス / パートカラー(レッド/オレンジ/イエロー/グリーン/ブルー/パープル)
ピクセルシフトマルチショット
あり
AF方式
インテリジェントハイブリッドAF
TTLコントラストAF / 位相差AF
AFフレーム選択
シングルポイントAF
13x9 / 25x17のエリア選択
ゾーンAF
13x9の117エリアより3x3 / 5x5 / 7x7選択
ワイド/トラッキングAF
あり(AF-S:ワイド / AF-C:トラッキング)
その他 オール: あり 顔・瞳検出機能 あり 被写体検出機能 あり(動物/鳥/クルマ/バイク&自転車/飛行機/電車)
ファインダー
EVF: 0.5型有機ELファインダー 約369万ドット
視野率
約100%
アイポイント
約24mm (接眼レンズ最後尾から)
液晶モニター
3.0型3方向チルト式タッチパネル付きTFTカラー
液晶モニター
アスペクト比: 3:2 ドット数: 約184万ドット
動画 記録方式
MOV: HEVC/H.265,リニアPCM ステレオ (24bit/48KHzサンプリング) MPEG-4 AVC/H.264、リニアPCM ステレオ (24bit/48KHzサンプリング) MP4: MPEG-4 AVC/H.264, AAC
動画圧縮方式
All Intra / Long GOP
記録画素数
[6.2K(16:9)]
6240 x 3510 29.97p/25p/24p/23.98p 360Mbps/200Mbps/100Mbps/50Mbps
[DCI4K HQ(17:9)]
4096 x 2160 29.97p/25p/24p/23.98p 360Mbps/200Mbps/100Mbps/50Mbps
[4K HQ(16:9)]
3840 x 2160 29.97p/25p/24p/23.98p 360Mbps/200Mbps/100Mbps/50Mbps
[DCI4K(17:9)]
4096 x 2160 59.94p/50p/29.97p/25p/24p/23.98p 360Mbps/200Mbps/100Mbps/50Mbps
[4K(16:9)]
3840 x 2160 59.94p/50p/29.97p/25p/24p/23.98p 360Mbps/200Mbps/100Mbps/50Mbps
[Full HD(17:9)]
2048 x 1080 59.94p/50p/29.97p/25p/24p/23.98p 360Mbps/200Mbps/100Mbps/50Mbps
[Full HD(16:9)]
1920 x 1080 59.94p/50p/29.97p/25p/24p/23.98p 360Mbps/200Mbps/100Mbps/50Mbps
[Full HD(17:9)ハイスピード動画]
2048 x 1080 240p/200p/120p/100p 360Mbps(記録時)/200Mbps(記録時)
[Full HD(16:9)ハイスピード動画]
1920 x 1080 240p/200p/120p/100p 360Mbps(記録時)/200Mbps(記録時)
フィルムシミュレーションモード
PROVIA/スタンダード、Velvia/ビビッド、ASTIA/ソフト、クラシッククローム、PRO Neg.Hi、PRO Neg.Std、クラシックネガ、ノスタルジックネガ、ETERNA/シネマ、ETERNAブリーチバイパス、ACROS、ACROS+Yeフィルター、ACROS+Rフィルター、ACROS+Gフィルター、モノクロ、モノクロ+Yeフィルター、モノクロ+Rフィルター、モノクロ+Gフィルター、セピア
ホワイトバランス
オート ホワイト優先 / AUTO / 雰囲気優先 カスタム カスタム1~3 色温度(ケルビン値)選択 2500K~10000K プリセット 晴れ / 日陰 / 蛍光灯1 / 蛍光灯2 / 蛍光灯3 / 電球 / 水中
セルフタイマー
静止画 10秒 / 2秒 動画 10秒 / 5秒 / 3秒
ワイヤレス転送部
準拠規格 IEEE802.11a/b/g/n/ac (無線LAN 標準プロトコル)
デジタル入出力
USB Type-C (USB3.2 Gen2x1)
HDMI出力
HDMIマイクロ端子 (Type D)
その他
ø3.5mmステレオミニジャック(マイク用)
電源
充電式バッテリーNP-W235(リチウムイオンタイプ)
静止画撮影可能枚数
エコノミーモード時: 約740枚 ノーマルモード時: 約580枚 ※XF35mmF1.4R使用時 実撮影電池寿命*2 6.2K: 約90分(29.97p時) 4K: 約80分(59.94p時) Full HD: 約90分(59.94p時)、約100分(120P時) ※顔検出OFF時
質量
バッテリー、 メモリーカード含む: 約557g
動作環境
温度 -10℃~+40℃ 湿度 10%~80%(結露しないこと)
起動時間
約0.49秒
付属品
充電式バッテリーNP-W235(リチウムイオンタイプ) ACパワーアダプターAC-5VJ プラグアダプター 専用USBケーブル ヘッドホン用アダプター ショルダーストラップ ボディーキャップ ホットシューカバー シンクロターミナルカバー 使用説明書 保証書一式