料理写真のプロが教える!美味しさが伝わる撮影テクニック

2023.5.19
料理写真のプロが教える!美味しさが伝わる撮影テクニック

今回のブツ撮りラボでは「美味しさが伝わる料理写真の作り方」 料理が美味しそうに見える写真を撮るためのテクニックについて解説します。

食材の配置や飾り付け、プレゼンテーションなど、見た目にこだわった料理写真の撮り方を紹介しましょう。

料理写真のプロが教える!美味しさが伝わる撮影テクニック

料理写真のプロが教える!美味しさが伝わる撮影テクニック

料理写真は、料理の魅力を引き出す大切な要素のひとつです。

美味しそうな料理写真を撮るためには、食材の選び方や配置、飾り付け、プレゼンテーション、ライティング、カメラの設定やアングル、そして編集やフィルターの使い方など、多くの要素に注意が必要です。以下では、それぞれの要素について詳しく解説していきます。

1. 食材の選び方

美味しそうな料理写真を撮るためには、まずは見た目が美しい食材を選ぶことが大切です。

また、鮮度の良い食材を選ぶことも必要です。例えば、新鮮な魚介類や色鮮やかな野菜を選ぶことで、料理の美しさを引き出すことができます。

新鮮さを重視する

フード撮影では、食材の新鮮さが非常に重要です。

見た目や質感を美しくするために、鮮度の高い食材を選ぶようにしましょう。

野菜や果物は特に新鮮さが重要ですので、シミや傷みがないものを選びます。

サイズと形に注意する

食材のサイズや形状は、写真での見た目に大きな影響を与えます。

均一な大きさや整った形状の食材を選ぶことで、美しいバランスや統一感を生み出せます。

また、撮影する料理やコンセプトに合わせて適切な大きさや形状の食材を選ぶことも重要です。

色彩とコントラストを考慮する

フード撮影では、色彩とコントラストが重要な役割を果たします。

食材の色を活かして、見栄えの良い組み合わせを作ることが求められます。

例えば、明るい緑色の野菜に対して赤やオレンジの食材を組み合わせることで、鮮やかな色彩とコントラストを生み出せます。

テクスチャーと質感に注目する

食材のテクスチャーや質感も重要な要素です。

滑らかな表面の食材に対しては、質感を持たせるためにトッピングやガーニッシュを添えるなど工夫が必要です。

また、テクスチャーの異なる食材を組み合わせることで、写真に奥行きや興味深さを与えることができます。

アクセントや装飾としての食材

時には、撮影のポイントやアクセントとしての役割を果たす食材も選ぶことがあります。

例えば、ハーブやスパイス、飾り切りの野菜などを使って、料理にアクセントを加えることができます。

ただし、食材のアクセント使用においては、過剰になりすぎないよう注意が必要です。

主役の料理や食材を引き立てる役割を果たすために、程よい量や配置を心掛けましょう。

これらは一般的なコツですが、撮影のコンセプトやクライアントの要求に合わせて、柔軟にアレンジすることも重要です。

また、撮影前には料理や食材の特性を理解し、その特徴を最大限に引き出すための工夫を行うことも大切です。

食材の選び方は、フード撮影の結果に大きな影響を与える要素の一つです。

新鮮さ、色彩、形状、テクスチャー、そしてアクセントの使い方に気を配りながら、バランスの取れた美しい食写真を作り上げることができます。

2. 食材の配置とバランス

料理の美味しさを引き出すためには、食材の配置とバランスが重要です。

目に留まる配置の仕方や、色のバランスを考慮した配置をすることで、料理の見た目をより美しく引き立てることができます。

 三角形の法則を活用する

食材の配置において、三角形の法則は一般的に使われるテクニックです。

三角形の形状をイメージし、主役の料理や食材を中心に配置し、その周囲に他の要素を配置します。

この配置により、写真にバランスと興味深さが生まれます。

対称性を考慮する

対称的な配置は、写真に安定感や均整を与えることができます。

食材を中心に左右対称に配置するか、中央に配置して左右に対称な要素を置くことで、バランスの取れた写真を作り出せます。

オーバーラップを利用する

食材同士を重ねることで、写真に奥行きや立体感を与えることができます。

葉物野菜を重ねたり、具材を重ねたりすることで、食材の存在感を引き立たせることができます。

空間の活用

食材の配置において、空間を活用することも重要です。

食材同士の間に適度なスペースを設けることで、視覚的な余白を作り出し、食材が一つ一つ際立つようになります。

色や質感のバランス

食材の色彩や質感もバランスに影響します。

色のバランスを考えながら、コントラストや調和を意識して配置することで、写真に視覚的な魅力を与えることができます。

これらのコツを参考にしながら、食材の配置とバランスを考えると、美しいフード写真を作り出すことができます。

また、クライアントの要望や撮影のコンセプトに合わせて柔軟にアレンジすることも大切です。

3. 飾り付け

飾り付けは、料理写真において欠かせない要素のひとつです。

ガーニッシュのアイデアや、飾り付けのコツや注意点を押さえることで、料理の美しさを引き出すことができます。

プレゼンテーションの考え方

食品の飾り付けは、見た目の美しさとバランスを重視することが大切です。

料理が魅力的に見えるように、プレートや皿の形状、色彩、そして配置に注意を払いましょう。

料理の特徴を引き立てるために、シンプルで洗練されたデザインを追求することも重要です。

カラーパレットの使用

色彩は食品の飾り付けで重要な要素です。

食材や料理の色を活かし、対照的な色を組み合わせることで、視覚的なインパクトを与えることができます。

一般的に、コントラストのあるカラーパレットを選ぶと、写真やビジュアルの魅力が向上します。

レイヤーとテクスチャー

食品の飾り付けには、レイヤーとテクスチャーを活かすことも重要です。

複数の要素を組み合わせて奥行きや立体感を出すことで、食品がより魅力的に見えます。

例えば、ソースやトッピング、ハーブやスパイスを使って、料理に立体的な質感を与えることができます。

ネガティブスペースの活用

ネガティブスペースとは、食品の周りにあえて余白を作ることです。

これにより、食品が引き立ち、全体的なバランスや清潔感が向上します。食品を飾る際には、適度なスペースを確保することを心掛けましょう。

自然な見た目を追求する

食品の飾り付けは、自然でありながら美しい見た目を追求することも重要です。

食品が新鮮であり、本来の姿や特徴を引き出すことが求められます。自然光を活用したり、食材の形状や質感を生かしたりすることで、写真や映像での食品の魅力を最大限に引き出せます。

5. ライティング

ライティングは、料理写真において重要な要素のひとつです。

光の当て方のテクニックや、シャドウの使い方などを押さえることで、料理の美しさをより引き立てることができます。

自然光を活用する

自然光はフード撮影において最も美しい光源の一つです。できる限り自然光を利用しましょう。

窓際や屋外での撮影を考えると良いでしょう。

朝や夕方の柔らかな光は、食材の色や質感を自然に引き立てることができます。

ディレクショナルライトを使用する

食材に深みや立体感を与えるためには、方向性のある光を使うことが重要です。

一般的には、光が斜めから当たるように配置すると、食材のテクスチャーや立体感が際立ちます。

光が直接当たる部分と陰影ができる部分のバランスを調整しましょう。

色温度を調整する

照明によって色温度が変わることがあります。

食材の見た目や雰囲気に合わせて、適切な色温度を選ぶことが重要です。

一般的には、暖色系の光が食材を温かく、自然な色合いで表現するのに適しています。

撮影前に照明の色温度を確認し、必要に応じて調整しましょう。

レフレクターやディフューザーを使用する

光の方向や強さを調整するために、レフレクターやディフューザーを活用しましょう。

レフレクターは光を反射させることで、陰影を明るくしたり、食材に光を当てることができます。

ディフューザーは光を柔らかく拡散させるために使われ、食材の光沢や質感を滑らかに表現するのに役立ちます。

スポットライトや補助照明を活用する

必要に応じて、スポットライトや補助照明を使用して特定の部分を強調することもできます。

例えば、料理の上にスポットライトを当てることで、主役の食材を際立たせることができます。

ただし、過剰な照明や陰影の使用には注意し、バランスを保つようにしましょう。

6. カメラの設定とアングル

カメラの設定とアングルも、料理写真において重要な要素のひとつです。

例えば、魚介類やステーキなどの肉料理は、アップで撮ることで質感や見た目を引き立てることができます。

また、横からのアングルで撮ることで、料理の奥行きを表現することができます。

プロップや背景を考慮する

フード撮影では、料理を引き立てるためのプロップや背景も重要です。

撮影前に、使用するプロップや背景を選び、料理とのバランスや一体感を考慮して配置しましょう。

背景にはシンプルで食材を際立たせる効果のある色やテクスチャーを選ぶことが一般的です。

フォーカスと被写界深度を活用する

フード撮影では、フォーカスと被写界深度をうまく活用することで、写真に立体感や焦点を与えることができます。

料理の一部をピンポイントでフォーカスし、他の部分はぼかすことで、視覚的な興味を引き付ける効果があります。

被写界深度を調整するには、カメラの絞り値やレンズの焦点距離を調整する必要があります。

アングルを選ぶ

料理のアングルは、写真の雰囲気やメッセージを大きく左右する要素です。

一般的なアングルとしては、上からの俯瞰(バードアイ)ショットや斜めからのアングル(45度)がよく使われます。

また、料理の特徴や形状を引き立てるために、側面からのアングルやマクロ撮影も効果的です。

試行錯誤しながら、料理の特長を引き出す最適なアングルを見つけてみてください。

7. 編集やフィルターの使い方

最後に、編集やフィルターの使い方にも注目が必要です。

明るさやコントラスト、色合いを調整したり、背景のぼかしを加えるなどの編集テクニックを使うことで、料理写真をより美しく仕上げることができます。

ただし、過剰な編集は逆に料理の美味しさを損なうこともあるため、適度な加減が必要です。

以上が、美味しさが伝わる料理写真の作り方についての詳細な解説です。

料理写真を撮る際には、上記の要素を押さえつつ、自分なりのアレンジやアイデアを加えて、より魅力的な料理写真を作ってみてください。

自然な見た目を保つ

フード写真の編集やフィルターは、食材や料理の本来の美しさを引き出すために使用するべきです。

過度な加工やフィルターの使用は、食材の色や質感を変えてしまい、人工的な印象を与えてしまう可能性があります。

自然な見た目を保つために、適度な明るさや彩度の調整、軽いシャープネスの追加など、細かい調整を行いましょう。

コンセプトに合ったトーンを選ぶ

フード写真の編集やフィルターは、撮影時のコンセプトや雰囲気に合わせて選ぶことが重要です。

明るく清潔感のある写真にしたい場合は、クリアで明るいトーンを使用することが適しています。

一方、落ち着いた雰囲気や温かみを出したい場合は、暖色系のトーンを選ぶことが効果的です。

コンセプトに応じたトーンを選ぶことで、写真に一貫性や統一感を持たせることができます。

テクスチャーやディテールの引き出し

フード写真では、食材のテクスチャーやディテールを引き出すことが重要です。

編集やフィルターを使って、微細な質感や食材の細部を際立たせることができます。

コントラストの微調整やシャープネスの追加、明暗の調整などを行い、食材の表面や質感を美しく強調することもおすすめです。

フィルターの適用は控えめに

フィルターは写真に特定の雰囲気やスタイルを与えるために使われますが、過度なフィルターの使用は写真を不自然に見せる可能性があります。

フィルターを適用する際には、効果を控えめにし、食材や料理の特徴を損なわないように注意しましょう。

また、フィルターの選択には、写真のコンセプトや色合いに合わせたものを選ぶことが重要です。

統一感を保つためにプリセットを活用する

プリセットは編集作業を効率化し、写真に統一感を与えるのに役立ちます。

特定のコンセプトやスタイルに合ったプリセットを使用することで、編集の手間を減らしつつ、一貫性のある写真シリーズを作成することができます。

ただし、プリセットの使用に際しては、必要に応じて微調整を行い、個々の写真に最適な結果を得ることが重要です。

オリジナルデータのバックアップを保持する

編集やフィルターの適用は、写真を改善するための手段ですが、過剰な編集や誤った編集が行われることもあります。

そのため、オリジナルのデータをバックアップとして保持しておくことをおすすめします。

必要に応じて元に戻すことができるので、後から再編集や修正が必要な場合に役立ちます。

これらのコツを参考に、編集やフィルターの使い方を工夫して、美しいフード写真を作り出すことができます。

ただし、編集は個々の好みやコンセプトによって異なるため、自分自身のスタイルやクライアントの要望に合わせて独自のアプローチを見つけることも大切です。

まとめ

まとめ

料理写真を美味しそうに見せるためには、以下の要素が重要です。

1. ライティングの調整
2. 料理の配置や盛り付け
3. 背景や小道具の使い方
4. フォーカスの使い方
5. カメラのアングル
6. 調整や編集の使い方

これらの要素を組み合わせることで、美味しさが伝わる料理写真を撮ることができます。

料理写真は、料理自体の美味しさを引き立てる重要な要素です。

ぜひ、上記の要素を参考にして、より美味しそうな料理写真を撮影してみてください。

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