2027年正月商戦|売れる商品3タイプと、撮影から逆算する準備の手順

2026.10.20
2027年正月商戦|売れる商品3タイプと、撮影から逆算する準備の手順

伝統のおせちで勝負するか、トレンドで攻めるか。2027年の正月商戦は、すでにその分かれ道に立っています。

結論から言うと、どちらを選んでも、予約の決め手は「実物どおりにおいしそうで、家族で楽しむ場面が見える写真」です。百貨店は2026年9月に2027年向けおせちの販売を始めており、競争はすでに始まっています。 この記事では、売れる商品の予測から、SNS連動、準備の逆算まで整理します。

2027年の正月商戦は、すでにどこまで動いているのか?

2027年の正月商戦は、すでにどこまで動いているのか?

結論から言うと、正月商戦は夏から動き始めており、10月下旬の今は「早割の締切」と「検討期」が重なる時期です。

「もう出遅れたのでは」と感じた方もいるかもしれません。ただ、受付が12月下旬まで続く商品も多く、まだ打てる手は残っています。

予約は夏から始まっている

ポイントは3つ。受付開始の早さ、早割の段階設計、そして12月下旬まで続く受付期間です。

事業者 2027年向けおせちの動き
ベルメゾン 2026年8月3日から、2027年度版のキャラクターおせち、ディズニーデザインおせちの予約を開始
京王百貨店 9月1日にネットで先行受付を始め、10月1日に店頭受付を開始。約274種を展開
くら寿司 10月31日までが超早割(2,000円引)、11月30日までが早割(1,000円引)、ネット予約は12月23日まで
京王プラザホテル 予約期間は9月1日から12月20日まで。お届けは12月30日で、冷凍の状態で届く

早割を段階的に設け、受付を年末まで続ける。この設計が、いまの主流といえるでしょう。

今から動いても間に合うのか?

多くの場合、「9月までに動かないと手遅れ」と思われがちですが、実際は需要の山が複数あります。

11月末の早割締切、12月の駆け込み、お届け日の案内、そして元日以降の投稿やセールまで。今から素材を用意しても、活かせる場面は複数あるのです。

もちろん、8月から動いたブランドと同じ条件ではありません。だからこそ、今シーズンは「残りの山を逃さない」こと。そして来シーズンは「夏までに素材を揃える」ことが、現実的な目標になります。

2027年の正月に売れそうな商品は何か?

2027年の正月に売れそうな商品は何か?

ポイントは3タイプ。「ごちそう化・個性化」のおせち、「家族で楽しむ」体験と大人数グルメ、「時短×贅沢」の食材です。ただし、確認できた根拠の強さは、タイプごとに異なります。

「結局、何を仕入れて、何を撮ればいいのか」と迷っている方も多いでしょう。ここでは、確認できた事例と、仮説を分けて整理します。

ごちそう化・個性化おせち

結論から言うと、このタイプは、事例が最も確認できています。伝統の重詰めより、「家族が喜んで食べるもの」「推しを楽しめるもの」への広がりが目立ちます。

百貨店は、推し活やギルティ消費といったトレンドを取り入れたおせちで、若い層を狙っています。 ベルメゾンも、ディズニーなどのキャラクターおせちを展開しています。

さらに、京王百貨店では、肉系おせちの1型が300点完売し、個食おせちも完売しました。2万円台前半から3万円台のオリジナルおせちが、売上の約3割を占めています。 個食、肉系、手の届きやすい価格帯。この3つが、キーワードです。 

家族で楽しむ体験型・大人数グルメ

このタイプは、「おせち以外のごちそう」まで視野に入れます。京王百貨店の「迎春の味」は、前年比約110%と大幅に伸びました。今季も、すき焼き、しゃぶしゃぶ、寿司など、大人数で楽しめるグルメを提案しています。 

背景には、年末年始が最大9連休という長い休みがあるでしょう。家で過ごす時間が長ければ、食卓で楽しむ「体験」への需要も高まるはずです。 

時短×贅沢の食材

結論から言うと、「手間をかけずに、家で贅沢する」流れは、冷凍で届くおせちにも表れています。たとえば、京王プラザホテルのおせちは、冷凍の状態で届けられます。 

解凍して、盛り付けるだけ。この手軽さが、正月の準備を軽くします。冷凍ミールキットや卓上調理家電も、同じ文脈で語られますが、こちらも需要を示す数値は確認できていません。仮説として、自社の販売データと照らして判断しましょう。

売れる商品は、どんな写真で選ばれるのか?

売れる商品は、どんな写真で選ばれるのか?

多くの場合、「正月商品は定番だから、写真は普通でいい」と思われがちですが、実際は逆です。似た商品が並ぶほど、写真が選ばれる理由になります。

「うちの商品は何を撮ればいいのか」。そんな疑問には、買い手の不安から考えると、答えが見えてきます。

商品タイプ 買い手の不安 必要なカット
おせち・フード 中身は何か、何人前か、豪華に見えるか 重箱全体(俯瞰)、一品ごとのアップ、断面や照り、人数がわかるカット、解凍後の状態
体験型グッズ 誰が遊べるか、どう遊ぶのか 箱の全体、中身一式、遊んでいる場面(手元)、対象年齢・人数の見せ方
冷凍ミール・調理家電 手軽か、本格的か、サイズはどうか 完成品、調理前後、食卓に並べた様子、家電のサイズ感と使い方
個食・ギフト 贈れるか、ひとり分の量はどうか 外箱・熨斗(のし)・包装、1人前の中身、セットの並べ方

おせち・フードは「ツヤ」と「人数感」を見せる

ポイントは3つ。料理の照り、彩り、そして人数のイメージです。重箱を開けた瞬間の豪華さが伝わると、予約の決め手になります。

重箱を真上から撮る俯瞰のカットは、全体の彩りを見せる基本です。さらに、一品ずつのアップで、素材のツヤや断面を見せましょう。肉系なら、焼き色や肉汁の表情が、購買意欲を左右します。

そして忘れがちなのが、「何人で食べるのか」が伝わるカット。取り皿や箸を添えて、食卓の場面を想像させると、家族での購入を後押しします。

体験型グッズは「遊んでいる場面」を見せる

結論から言うと、体験型グッズは、中身よりも「どう楽しむか」が決め手です。

箱の全体像と中身一式を見せたうえで、手元で遊ぶ場面を撮ります。対象年齢や人数が、写真から読み取れるようにしておくと、ギフトとしても選ばれやすくなるでしょう。

冷凍ミール・調理家電は「完成後」と「サイズ感」を見せる

買い手が知りたいのは、「本当に本格的な味なのか」「家のキッチンに置けるのか」の2点です。

完成した料理を食卓に並べたカット、調理前後の変化、そして家電なら、実際の大きさがわかる使用シーン。この3つを揃えると、不安が解消されます。

SNSとは、どう連動させればよいのか?

SNSとは、どう連動させればよいのか?

結論から言うと、SNSは「広告を載せる場所」ではなく、プラットフォームごとに役割を分けて使います。そのためには、役割に合った素材を、先に揃えておく必要があります。

「TikTokもInstagramもLINEも、全部やるのは大変だ」と感じた方もいるでしょう。大切なのは、全部を同時に頑張ることではありません。

プラットフォーム別の役割と必要素材

以下は、撮影素材の観点から整理した設計案です。

プラットフォーム 主なターゲット 施策と必要な素材
TikTok / YouTubeショート Z世代〜若手ファミリー 開封動画、リアルな反応。重箱を開けた瞬間の豪華さを縦型の短尺動画で見せる
Instagram 30〜40代の子育て層 食卓のスタイリング、家族の過ごし方提案。リールでの正月準備ガイド
LINE公式 全世代の購入決定者 予約リマインド、限定クーポン、買い逃し通知。完売後は類似の定番商品へ誘導

同じ撮影日で、静止画と縦型動画をまとめて撮る

ポイントは1つ。素材を使い回せるように、撮影日を分けないことです。

静止画と動画を別の日に撮ると、光や色味が変わってしまいます。販売ページとSNSで、同じ商品なのに印象が違う。これは、ブランドの信頼を損ねる原因になります。

同じ日に、同じ照明で、静止画と縦型動画をまとめて撮る。この進め方なら、トーンが揃い、依頼の手間も減らせるでしょう。

元日以降は、投稿を集めて広げる

元日から3日にかけては、お客様の投稿を活かす場面です。「#我が家のお正月2027」のようなハッシュタグを用意し、投稿を集めて紹介します。

ただし、お客様の投稿は、写真の質がまちまちです。だからこそ、公式の写真が「基準」になります。きれいな公式写真があれば、投稿の質も自然と引き上げられるのです。

準備期間は、どう逆算すればよいのか?

準備期間は、どう逆算すればよいのか?

結論から言うと、「今シーズンの残り期間」と「来シーズンに向けた逆算」の2段階で考えるのが現実的です。今年の山を逃さず、来年は夏までに素材を揃えます。

「結局、いつまでに何を決めればいいのか」。ここを、時系列で整理しましょう。

今シーズン(2026年10月以降)にやること

時期 やること 必要な素材
10月下旬 超早割の締切を訴求し、予約を取り込む 商品の全体像、セット内容がわかる画像
11月 早割の締切訴求、口コミ・レビューの獲得、LINEでのリマインド 開封動画、食卓シーン、ギフト向けカット
12月 駆け込み需要への対応。お届け日と短納期の案内 お届け形態(冷凍・冷蔵)がわかる画像、ギフト包装
1月1日〜3日 投稿の回収と紹介。初売りへの導線 公式の基準写真、ハッシュタグ用ビジュアル

12月の動きは、受付期限とお届け日から逆算します。たとえば、12月30日に冷凍で届くことを明示すれば、買い手の不安も減るでしょう。

来シーズンに向けた逆算

来年は、夏の予約開始から逆算します。ベルメゾンが2026年8月3日に予約を始めたように、予約開始は夏が目安です。

そこで、撮影は6〜7月までに終え、8月の予約開始に間に合わせる。これが、現実的な目安でしょう。9月に早割と先行SNSを動かし、10月に超早割の締切を訴求します。

ここで重要なのが、「素材が先にある」こと。素材がなければ、どれだけ施策を考えても、動き出せないのです。

なぜ正月商品の撮影は、プロでないと難しいのか?

なぜ正月商品の撮影は、プロでないと難しいのか?

多くの場合、「食品は普通に撮ればおいしそうに写る」と思われがちですが、実際は、質感の再現と、届いた実物とのギャップの管理が難しい分野です。

「スマホで撮って、あとから加工すれば十分では」と考えた方もいるはずです。ここでは、プロの技術が活きる4つの場面を整理します。

重箱・料理の「ツヤ」と「彩り」を引き出す

おせちは、色が多く、素材の質感もさまざまです。照りのある煮物、ふっくらとした卵焼き、鮮やかなかまぼこ。それぞれに合う光を、1枚の写真の中で両立させる必要があります。

さらに、漆器風の光沢がある重箱は、映り込みが出やすい素材。プロは、ライティングの位置を調整して、映り込みを抑えながら、料理のツヤを引き出します。

冷凍・解凍後の見た目とのギャップを抑える

結論から言うと、正月商品で最も気をつけたいのは、「写真と届いた商品の差」です。

冷凍で届けるおせちは、解凍後の盛り付けが、購入者の期待を左右します。ここで写真と実物がかけ離れていると、不満や返品につながるでしょう。

弁護士の解説では、写真が契約内容を特定する重要な要素と評価される場合、写真と著しく異なる商品の引き渡しは契約不適合とされ、返金や代金減額の対象になり得るとされています。 過去には、2011年におせち事件が社会問題にもなりました。

「写真はイメージです」という注記を入れても、写真が購入判断の重要な材料と評価されれば、安心できません。盛りすぎず、実物を正確に、魅力的に見せる。プロの仕事は、この線引きにあります。

静止画と縦型動画を、同じトーンで揃える

販売ページ用の静止画、SNS用の縦型動画、ギフト用のカット。必要な素材は多岐にわたります。

これらを、別々の基準で撮ると、印象がバラバラになります。照明と色の基準を揃えて、まとめて撮る。この一貫性が、ブランドの信頼を支えるのです。

年末進行を逆算して、素材を間に合わせる

正月商品は、納期が動かせません。早割の締切、予約の終了、お届け日。この日付から逆算して、撮影と納品の期限を決める必要があります。

撮影の進行管理に慣れたプロなら、逆算したスケジュールで、確実に素材を揃えられます。

撮影を依頼する前に、何を整理し、どんな失敗を避けるべきか?

撮影を依頼する前に、何を整理し、どんな失敗を避けるべきか?

ポイントは7つ。スケジュール、商品の状態、必要カット、SNS素材、表現の確認、納品形式、商品の手配です。ここを整理すれば、やり直しを大きく減らせます。

ここは、実際に動く段階で役立つ、実務のパートです。

依頼前の7項目チェックリスト

  1. 販売スケジュールからの逆算:早割の締切、予約の終了日、お届け日を書き出し、素材が必要な日を決めます。
  2. 商品の状態:試作品か、完成品か。冷凍品なら、解凍後の盛り付けに近い状態で撮れるかを確認します。
  3. 必要なカット:重箱の全体、一品ずつ、断面、人数がわかるカット、ギフト包装など、見せたい要素を整理します。
  4. SNS用の素材:縦型動画、開封動画、食卓のシーンなど、使うプラットフォームを決めます。
  5. 表現の確認:内容量、人数、アレルギー表示などは、販売側で事前に確認します。
  6. 納品形式と使い道:データ形式、サイズ、使える媒体の範囲を確認します。動画は縦型・横型の希望も伝えましょう。
  7. 商品の手配:撮影用の商品数、送付方法、冷凍品の扱い、返送の有無を事前に決めます。

失敗しがちなケースと回避策

よくある失敗 起きる理由 回避策
撮影が間に合わず、予約開始に素材がない 締切から逆算していなかった 販売日程から撮影日を先に決める
試作品で撮ったら、完成品と中身が違う 撮影のタイミングが早すぎた 完成品に近い状態で撮影する
写真が豪華すぎて、届いた商品と差が出た 盛りすぎた演出をした 実物の内容に忠実に撮る
SNSと販売ページで、印象がバラバラ 別々の日に撮影した 静止画と動画を同日にまとめて撮る
白背景だけで、世界観が伝わらない 基本カットしか依頼しなかった 食卓や使用シーンのカットも構成に入れる

どれも、依頼前の設計で防げるものばかりです。撮り直しは、時間も費用もかかります。最初に整理する価値は、十分にあるでしょう。

正月商品の撮影で相談したいとき、どこに頼めばよいのか?

正月商品の撮影で相談したいとき、どこに頼めばよいのか?

実際、同じ悩みを持つ依頼者から、よくこんな相談を受けます。「予約開始に素材が間に合わない」「静止画と動画を別々に頼むと、トーンがばらつく」。

ここまでの条件を、役割分担で整理してみましょう。

  • 物撮り.jp:販売ページに必須の、白背景の商品画像。1カット550円から対応します。全国対応の非対面で、商品を送って撮影を進められます。
  • フォトル:食卓や使用シーンなど、世界観を伝えるライフスタイル撮影。家族で楽しむ場面を見せたいときの選択肢です。
  • モデル撮影・動画制作:開封の瞬間や、手元のシーン、SNS向けの縦型動画に。用途に合わせて、モデルのキャスティングから対応しています。
  • PIC APARTMENT STUDIO:松屋町・北堀江にあるレンタルスタジオ。自社で撮影したいブランドが、環境を借りて撮る選択肢です。

定型の商品画像は物撮り.jp、世界観を見せるカットはフォトル、という使い分けも可能です。

食品の撮影内容や、商品の送付方法は、事前にご相談ください。販売日程から逆算して進めたい場合は、早めに相談してみる価値はあるでしょう。

2027年の正月商品の撮影に関するよくある質問

今から正月商品の撮影を依頼しても、間に合いますか?

間に合う場面はあります。早割が11月末まで、受付が12月下旬までという事例もあります。11月の訴求、12月の駆け込み、元日以降の投稿に活用できます。日程は、依頼先との確認が必要です。

おせちの写真は、実物より豪華に撮ってもいいですか?

おすすめしません。写真と著しく異なる商品を届けると、契約不適合として返金や代金減額の対象になり得ます。実物の内容に忠実に、魅力的に撮ることが、信頼とリピートにつながります。

TikTokとInstagramの素材は、別々に撮る必要がありますか?

同じ撮影日に、縦型動画と静止画をまとめて撮るのがおすすめです。光と色が揃い、素材を使い回せます。プラットフォームごとの比率やトリミングは、撮影前に伝えておきましょう。

来年の正月商戦は、いつから撮影を始めればいいですか?

2026年は、8月3日に予約を始めた事例があります。8月の予約開始から逆算すると、撮影は6〜7月までに終えるのが目安です。商品の完成時期も含めて、早めに計画しましょう。

まとめ

まとめ

2027年の正月商戦で押さえるポイントを整理します。

  • 市場の動き:百貨店や通販は、夏から2027年向けの予約を開始しています。早割を段階的に設け、受付は12月下旬まで続きます。
  • 売れそうな商品:ごちそう化・個性化のおせち(個食、肉系、キャラクター、推し活)、家族で楽しむ大人数グルメ、時短×贅沢の食材の3タイプです。体験型グッズなどは仮説として扱います。
  • 写真の役割:おせちはツヤと人数感、体験型グッズは遊ぶ場面、調理系は完成後とサイズ感が決め手です。
  • SNS連動:TikTokは開封動画、Instagramは食卓の提案、LINEは予約リマインドと、役割を分けます。素材は同じ撮影日にまとめて撮ります。
  • 逆算の考え方:今シーズンは、11月の早割、12月の駆け込み、元日以降の投稿に備えます。来シーズンは、6〜7月までに撮影を終えます。
  • プロに頼む理由:料理のツヤの再現、解凍後とのギャップの管理、静止画と動画のトーン統一、年末進行の逆算が、信頼される写真を支えます。
  • 依頼前の準備:スケジュール、商品の状態、必要カット、SNS素材、表現の確認、納品形式、商品の手配の7項目を整理します。

これから行うべき行動は、3つです。まず、早割の締切と、お届け日から、必要な素材の期限を書き出す。次に、販売ページ用とSNS用のカットを、同日に撮る計画を立てる。そして、来シーズンの撮影を、6〜7月に押さえる。

正月商品は、写真が選ばれる理由になります。撮影のご相談は、お気軽にお問い合わせください。

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