予算3万円!商品撮影用の撮影スタジオの作り方

2022.9.15
予算3万円!商品撮影用の撮影スタジオの作り方

今回ブツ撮りラボで書かせていただくテーマは『予算3万円!商品撮影用の撮影スタジオの作り方』です!

この記事は商品撮影に特化しているプロカメラマンがこれまでの知識や技術などを踏まえた上でしっかりと丁寧に書かせていただきますので自宅に撮影スタジオを安く作ることを検討されている方には最適な内容となっておりますのでぜひ最後までお付き合いくださいませ。

プロの使う撮影スタジオの機材予算は?

プロの使う撮影スタジオの機材予算は?

ではまず撮影スタジオを自宅で作る上でプロが使う撮影スタジオの機材予算についてご紹介させていただきます。

プロの撮影スタジオの撮影機材について想像もできない価格帯かと思われますが、私15年以上広告業界で撮影させていただいているプロカメラマンが惜しみなくしっかりと書かせていただきます!

プロのカメラ機材

プロのカメラ機材

では初めにプロのカメラ機材についてご紹介させていただきます。

プロのカメラ機材はメーカーはカメラマンの好みにより別れますが決まっていることがあります。

それはイメージセンサーの大きさがフルサイズ以上のサイズであることです。

イメージセンサーが大きなカメラは撮影できる写真の奥行きや鮮明さが格段に違い、細かな表現が必要なプロカメラマンには大きなイメージセンサーが必要不可欠となります。

イメージセンサーがフルサイズのデジタル一眼レフカメラの価格帯はおおよそ25〜80万円前後。

またカメラに必要なレンズなどを合わせると一つのレンズで10〜50万円程度が相場ですので最低でも100万円前後の費用が必要となります。

プロの撮影背景

プロの撮影背景

次はプロカメラマンが使用する撮影背景についてご紹介させていただきます。

プロは使用する撮影背景は主に背景紙と言われる撮影用の背景を使用することが多く、幅が約3mで長さが11mほどの紙の背景を使用します。

その背景紙の価格がおおよそ1本15000円前後となります。

背景を設置するためのポールも必要となりますのでポールの費用が約5万円前後ですので実質7万円前後となります。

また背景紙は消耗品となりますので使用頻度に応じて都度購入が必要となります。

プロの撮影照明機材

プロの撮影照明機材

プロのカメラマンが使用する撮影照明機材についてご紹介させていただきます。

プロカメラマンの商品撮影に使用する照明の数は約4灯必要となります。

1つの照明機材はメーカーによりますが15〜30万円ほどの価格帯です。

その照明機材それぞれに対してスタンドや照明機材アクセサリーが必要ですので、その価格が1つの照明機材に対して約3万円かかってまいります。

照明機材はプロカメラマンに必需品で数も必要なのでおおよその価格帯ですがしっかりと揃えるとなるとおおよそ120万円前後の価格帯となります。

また照明機材は撮影イメージよって必要アクセサリーも変わってくるので撮影の都度、必要な照明機材をレンタルするカメラマンも少なくはありません。

自宅で撮影スタジオを作るには?

自宅で撮影スタジオを作るには?

ではプロカメラマンでない方が自宅で撮影スタジオを作りにはどうすればいいのでしょうか?

また何から購入し、何を選べば良いのでしょうか?

今回はタイトルにもあるように『予算3万円!商品撮影用の撮影スタジオの作り方』に則ってそれぞれの撮影機材を選ぶポイントをご紹介させていただきます。

カメラを選ぶポイント

カメラを選ぶポイント

まずはカメラを選ぶポイントについてご紹介させていただきます!

  1. ズーム機能付きのカメラを選ぶ。
  2. できるだけイメージセンサーの大きいいカメラを選ぶ。
  3. 手ぶれ補正付きのカメラを選ぶ。
  4. 使いやすいサイズのカメラを選ぶ。

これは商品撮影を自宅で手軽に行うためにはカメラはできるだけ手軽な物が良いと考えておりますので、まずは手軽に撮影できるカメラを撮影できるものを選ぶようにしましょう!

撮影背景を選ぶポイント

撮影背景を選ぶポイント

撮影背景を選ぶポイントをご紹介させていただきます。

撮影背景は消耗品ですのですが、最低限の厚手は必要です。

最低でも背景の後ろから光を当てて透けない程度の厚みは必要でしょう。

また布製の背景などもAmazonなどではよくみられますが布製の背景だとシワや奥行き感が表現されにくいので、プロのカメラマンとしては紙製の厚手の背景紙をオススメいたします。

撮影照明を選ぶポイント

撮影照明を選ぶポイント

照明機材を選ぶポイントですが、プロのカメラマンならフラッシュタイプ(ストロボタイプ)の照明機材を利用します。

ですが、プロカメラマンでない方が自宅で撮影スタジオを作るとなるとフラッシュタイプはオススメいたしません。

それはなぜかと言いますとフラッシュタイプの照明機材は使いにくいからです!

フラッシュなので、どのように光が当たっているのか?
どのような陰影ができるのか?
などアマチュアの方には確認することが多すぎるので、扱いが難しいということが最大の理由でしょう。

自宅でアマチュアの方が照明機材を選ぶポイントは

  1. LEDタイプの照明機材を使用する。
  2. 色温度調整ができる照明機材を選ぶ。
  3. LED照明機材にディフューザーなどのアクセサリーが装着できるものを選ぶ。

などではないでしょうか?
照明機材は地震のレベルにあった使いやすい物でないと使いにくいだけになってしまいますので初めから扱いにくい照明機材は避けて選ばれると良いでしょう。

便利な格安撮影機材

便利な格安撮影機材

では、ここからは実際にそれぞれの便利な格安な撮影機材をご紹介させていただきます。

撮影機材に関しては格安ではございますので中古品を含むご提案となりますことご了承いただければ幸いです‥。

カメラ

カメラ

まずは格安で商品撮影が可能なカメラをご紹介させていただきます!

販売当初は高価でも年月が経つと破格になったものですが機材レベルは文句なしのカメラですのでぜひご検討ください!

E-PL1レンズキット

オリンパス

-出典amazon-

E-PL1レンズキットはオリンパスのミラーレス一眼レフカメラです。

オリンパスは昔からレンズの構成がとても綺麗でシャープな写りをすることで有名なメーカーです。

イメージセンサーがマイクロフォーサーズと大き目のセンサーですので写りも十分なほど綺麗な写真が撮影できます

販売されてから年月が経っておりますが今でも色褪せない質感や表現ができるので商品撮影ではまだまだ使用できるカメラです!

中古販売価格の最安は1万円を切る価格でも販売されていることがある狙い目のカメラです!

Nikon D5000 AF-S 18-55 VR レンズキット

Nikon D

-出典amazon-

Nikon D5000 AF-S 18-55 VR レンズキットも今では格安で購入できるオススメのカメラです!

販売相場価格は14000円前後であり、センサーサイズもAPS-Cとプロでも使用している大きさのセンサーが入っておりますので写真の鮮明さや立体感も定評のあるカメラとなっております。

またメーカーも世界中で愛されているニコンですので安心できるカメラとなっております。

Canon PowerShot G1X

Canon PowerShot

-出典amazon-

今回ご紹介する中で勇逸のコンパクトデジタルカメラであるCanon PowerShot G1Xをご紹介させていただきます。

Canon PowerShot G1Xはコンパクトデジタルカメラの中でも最もセンサーサイズが大きくプロのカメラマンの現場でもサブカメラとしても利用されているカメラでも有名なカメラとなっております!
(搭載センサーは1.5型でAPS-Cとほぼ同様のサイズのイメージセンサーとなっております。)

Canon PowerShot G1Xはズーム機能も商品撮影に最適なズーム幅でなんといっても使いやすい最高のカメラとなっています。

販売されてからまだそこまで年月が経っておらず、これからも長く使えるカメラではないでしょうか?

プライベートでも商品撮影でも使える最高のカメラですが、まだ金額は少し高めの設定となっており販売相場価格が21000円前後となっております。

撮影背景

撮影背景

では撮影背景からご紹介させていただきます。

商品撮影用の撮影背景はまず背景をセットするポールが必要です。

背景と併せてポールなどもしっかりとご紹介させていただきます。

背景用ポールのご紹介!

まずは商品撮影用の背景を吊るすために必要なポールをご紹介させていただきます。

商品撮影用の背景を吊るすポールは背景を挟むタイプと筒状の差し込み式の2種類あります。

自宅で商品撮影をおこなうための撮影スタジオを作る際には差し込み式をオススメいたします。

また背景ポールはおおよそ3000円前後から購入できるので、スペースは必要になりますがしっかりしたものをご用意することをオススメいたします。

撮影用背景

プロのカメラマンは撮影用の背景は厚手の専門の髪を使用します。

しかし自宅で格安で撮影スタジオを作る場合は紙がしけってしまったりする場合もあり価格も高くなってしまうので布製の背景も選択肢に入れましょう

布製の背景は光を吸収する素材のもので表面が白色、背面は白色もしくは黒色のものを利用することをオススメいたします。

撮影用の背景布は背面が緑色の場合もございますので、カラー背景が背面にないものを選ぶようにしましょう。

これは白背景で撮影した場合でも薄く背面の色が写ってしまう場合があるからです。

商品撮影用の背景を選ぶ際には両面の色味を意識して購入するようにしましょう!

おすすめの背景布

おすすめの背景

-出典amazon-

価格も安く、生地の厚みもあるので初めての商品撮影ではとてもおすすめの背景としてご紹介させていただきます!

撮影照明

撮影照明

撮影照明機材についても格安で使いやすいものをご紹介させていただきます!

撮影照明機材についてはLED照明機材とフラッシュ照明機材と分けてご紹介させていただければと思いますので、下記にてご参考いただけましたら幸いでございます。

LED照明機材

LED照明機材は定常光とも言われている照明で、実際に見た目で光を調整できる初めて撮影する方であっても非常に使用しやすい照明機材となっております!

「照明機材の扱いは専門的な知識が必要なの?」といった不安に思う方もいらっしゃるかと思いますが、LED照明は非常に優れた使いやすい機材として扱っていただけること間違いありません。

おすすめの照明1

-出典amazon-

このLED照明は2灯セットなので非常にメインライトとバックライト、もしくはサブライトとしても使用できるのでライティング調整が行いやすい撮影用LED照明となってます。

デメリットとしては、少し光量が弱い‥というところ以外は非常に使いやすいLED照明となっております。

 

おすすめの照明2

-出典amazon-

このLED照明もこのセットで2灯ついているのですが、先ほどのLED照明と違う点は光量を調整できることや、色温度も微調整できることでしょう。

また発光体も多く使用されているので、光が安定し長時間の使用にも安心できるLED照明となっております。

フラッシュタイプの照明機材

フラッシュタイプの照明はストロボとも言われ、テスト撮影などで実際に発光させて被写体に光を当てることで初めて照明の雰囲気やあたり方、光量を確認できるタイプの照明です。
(露出計などで事前に確認する方法もございますが、今ではプロカメラマンでもあまり使用しない機材なので割愛させていただきます。)

フラッシュタイプの照明はLED照明よりも光量が大きくISOも低くシャッタースピードも高い数値で設定でき、F値も絞り込めるのでピントにも安心できる撮影が可能でしょう。

より幅広いイメージで撮影をしていきたいのであれば、難易度は上がりますがフラッシュタイプの照明をオススメいたします。

おすすめのフラッシュタイプの照明機材1

-出典amazon-

このフラッシュはクリップオンタイプのストロボを赤外線操作によって遠隔操作し光を調整することができるフラッシュとなっております。

フラッシュタイプの光量はとても多く、広い幅に光を当てることが可能ですのでフラッシュタイプであれば2灯あれば十分な範囲をカバーできるので衣類など大きめの商材の撮影に最適でしょう。

おすすめのフラッシュタイプの照明機材2

-出典amazon-

こちらのフラッシュタイプの照明は先ほどのフラッシュよりもよりスタジオ撮影に適した照明となっています。

光量も細かく調整可能で、より多くの照明アクセサリーが使用できる機材となっておりますので撮影イメージの幅もグッと広がる照明機材となっております。

撮影スタジオを自宅で作るポイント

撮影スタジオを自宅で作るポイント

それでは撮影スタジオを自宅で作るポイントをご紹介させていただきます。

これまで撮影機材についてご紹介させていただきましたが、実際に撮影スタジオを自宅で作るポイントがいくつかございますので、ご紹介させていただきます。

このポイントを実際に行うことで撮影できる写真のクオリティーが大きく変わってまいりますのでご注意くださいませ!

撮影スタジオを自宅で作るポイント1

撮影スタジオを自宅で作るポイント1

撮影スタジオを自宅で作るポイント1はまず、実際にスタジオを作る撮影環境はできるだけ『暗い』場所を選ぶようにしましょう!

おそらく何も考えずに撮影スタジオを作る際は明るい場所が良いと考えられる方も多いかと思いますが、商品撮影専門のカメラマンが考える優れたスタジオは明るいよりも『暗い』スタジオが好まれます。

その理由は日中の天気によって撮影スタジオ内の明るさが変わらず安定するからです。

また照明機材の光のみを商品に当てることができるので光をコントロールすることができるので一つ上のレベルの商品撮影ができるようになるという意味もございます。

撮影スタジオを自宅で作るポイント2

撮影スタジオを自宅で作るポイント2

撮影スタジオを自宅で作るポイント2は撮影商品の右側に白壁がある場所を選ぶことです。

白壁がない場合は壁に白い布で代用しても問題ございません。

商品の右側に白壁を用意する理由は商品より離れた場所であっても自然な光の跳ね返しにより、自然な陰影が表現できるからです。

近くに白壁があることでカメラマンは「光がまわる」と表現する光が全体的に綺麗に当たるような撮影が可能となりますので、撮影スタジオを設置する予定の場所に白壁や壁がある場合は格段商品写真が良くなりますのでぜひトライしてみてください!

撮影スタジオを自宅で作るポイント3

撮影スタジオを自宅で作るポイント3

撮影スタジオを自宅で作るポイント3はカメラ位置から背景まで距離が取れる場所(離れることが可能な場所)をオススメいたします。

その理由は撮影商品とカメラの位置が近ければ近いほど、広角側で撮影することとなり商品が歪んでしまいます

その悩みを解決できるのが撮影商品までの距離をできるだけ離れて望遠側の焦点距離で撮影することにより歪みは解決されます。

商品の歪みは商品の撮影クオリティに直結しますので、ぜひ撮影商品までの距離がとれる場所で撮影スタジオを自宅で作れるか確認してみましょう!

自宅の撮影スタジオで撮れなかったら?

自宅の撮影スタジオで撮れなかったら?

今回は『予算3万円!商品撮影用の撮影スタジオの作り方』というテーマでプロの商品撮影カメラマンの目線から書かせていただきました。

しかし、自宅で商品撮影をするにはやはり限界がある場合があります。

自宅の撮影スタジオで撮れなかったらどうすればよいのでしょうか?
それは誰でも簡単に依頼できる商品撮影サービスを利用することです。

商品撮影はプロカメラマンに依頼する場合は1日に約10万円前後の費用がかかってしまいますが、商品撮影専門サービスの『物撮り.jp』なら1カット550円(税込)〜依頼できる格安の安心撮影サービスです。

これまでに3500社以上の撮影実績があり、プロの商品撮影専門カメラマンが撮影するので納得いただける撮影クオリティの商品写真が納品されます。

オンラインショップなどで『売上アップ』を目的とした商品撮影なら依頼することをオススメいたします。

まとめ

今回は『予算3万円!商品撮影用の撮影スタジオの作り方』についてご紹介させていただきました。

これからもブツ撮りラボでは商品撮影についての有力な情報を発信し続けてまいりますので、これからもブツ撮りラボを宜しくお願いいたします!

 

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