オンライン酒屋の売上を劇的に変える商品写真術|プロが教える撮影のコツ

2022.7.16
オンライン酒屋の売上を劇的に変える商品写真術|プロが教える撮影のコツ

オンライン酒屋のウェブサイトで、お客様が商品をカートに入れるかどうかを最終的に決める最大の要因、それは「商品写真の魅力」です。

売上を伸ばすための最も直接的で効果的な方法は、「ボトルの透明感とラベルの高級感を両立させるライティング」をマスターすること。

これにより、お客様はまるで商品を手に取っているかのような感覚で、そのお酒の持つストーリーや価値を瞬時に理解できます。

この記事では、商品撮影のプロである私、篠原が運営する「物撮り.jp」の現場経験を基に、その具体的な方法を解説します。

なぜ酒・飲料のボトル撮影は難しいのか?プロが語る3つの壁

「スマートフォンで撮っても、どうも美味しそうに見えない…」というご相談を非常によくいただきます。

実は、お酒や飲料のボトル撮影には、他の商品にはない特有の難しさがあります。

私たちが日々撮影する中で特に意識しているのは、以下の3つの「壁」です。

ガラスの反射との戦い

ガラス瓶は、撮影者の姿や部屋の様子など、あらゆるものを鏡のように反射してしまいます。

特に、黒い瓶や濃い色の液体が入ったボトルではこの反射が非常に目立ち、写真全体が素人っぽく見えてしまう最大の原因となります。

意図しない光の映り込みは、商品の高級感を著しく損ないます。

ラベルの質感をどう表現するか

お酒の顔とも言えるラベル。

和紙の繊細な手触り、金箔の輝き、エンボス加工(凹凸)の立体感など、多くのこだわりが詰まっています。

しかし、単純に正面から光を当てて撮影すると、これらの質感がすべて飛んでしまい、のっぺりとした印象の写真になってしまいます。

これでは、造り手のこだわりをお客様に伝えることはできません。

お酒の「色」を忠実に伝える難しさ

日本酒の繊細な琥珀色、ワインの深いルビー色、ウイスキーの熟成された色合い。

お酒の色は、その味わいを想像させる重要な要素です。

しかし、照明の色や強さ、背景の色によって、この微妙な色合いは簡単に変わってしまいます。

特に、透明な瓶に入ったお酒の色を正確に再現するには、光を透過させる技術が求められます。

酒類をインターネットで販売することが可能?

酒類をインターネットで販売することが可能?

まず大前提として酒類を販売することは可能なのでしょうか?
今では色々なお酒が値上がりしている中、酒類をインターネットで販売したいと思われる方も少なくはないかと思いますが、実は酒類の販売するのは一定のルールが必要なのです。

ネットショップで酒類を販売するには免許が必要

酒類をインターネットを利用して販売するにはルールがあるとご紹介しました。

そのルールとはネットショップ等で酒類を販売するには免許が必要になるということです。

この免許がないと基本的には継続して酒類の販売で安定した収入を得ることができません。

では酒類を販売するルールについてご紹介させていただきます。

酒類を販売する免許とは?

酒類を販売する免許とは?

酒類を販売する免許は主に2種類ございます。

この2種類の免許のどちらかを取得すれば酒類の販売をインターネットを利用した上で収益を得ることができるのです。

通信販売酒類小売業免許

通信販売酒類小売業免許とは主に消費者や飲食店の営業者に向けて酒類を継続的に販売することができる免許となっております。

インターネットを利用して酒類を販売する場合にはこの通信販売酒類小売業免許の取得が必ず必要となっております。

なお通信販売酒類小売業免許で販売できる酒類は2つに限定された酒類となっております。

  1. 品目ごとに年間課税移出数量が全て3000KL未満である製造者が販売すり酒類。
  2. 輸入種である。

ということです。

つまり一般的に酒屋やコンビニでは通常購入することが難しいとされている酒類のことを指します。

「通信販売酒類小売業免許」を取得するには?

通信販売酒類小売業免の取得などの申請は主に税務署に書類を提出する必要があります。

また税務署に通信販売酒類小売業免許の申請後に酒類販売管理研修の受講も必要になる場合がございます。

その後、必要書類をあらためて用意し提出後、約2ヶ月で通信販売酒類小売業免許を交付されます。

一般酒類小売業販売免許

一般酒類小売業販売免許は主に消費者、飲料店営業者に対して継続的に販売する免許となっております。

この一般酒類小売業販売免許はインターネットではなく店舗で販売するために必要な免許となっており、販売所を構えた上で酒類を販売する免許となっておりますのでインターネットでの酒類を販売はできない免許となっております。

「一般酒類小売業販売免許」を取得するには?

一般酒類小売業販売免許の免許を取得するには細かなルールもございます。

それは免許を取得する条件を満たしているかどうかを確認されます。

その後、申告書や必要書類を合わせて税務署に提出となります。

約2ヶ月で一般酒類小売業販売免許の取得が可能です。

自宅でもできる!売れる商品写真に近づける3つの基本テクニック

自宅でもできる!売れる商品写真に近づける3つの基本テクニック

プロのスタジオでなくても、いくつかのポイントを押さえるだけで、商品写真のクオリティは格段に向上します。

まずは、ご自身のオンラインショップですぐに試せる3つのテクニックをご紹介します。

テクニック1:『逆光・半逆光』で透明感を出す

お酒の持つ透明感や、液体が光り輝く「シズル感」を表現するのに最も効果的なのが逆光です。

  1. 商品を窓際に置く: 自然光が差し込む窓の前に、商品を置きます。
  2. カメラを商品に向ける: あなた自身が窓に背を向ける形(商品があなたと窓の間にある状態)で撮影します。これが「逆光」です。
  3. 光が透過するのを確認: ボトルを透過した光が、お酒の色を美しく見せてくれます。日本酒や白ワインなど、色の薄いお酒で特に効果的です。

プロの視点

なぜ逆光が良いのか?それは、光が液体を通過することで、そのお酒が持つ本来の色と透明度を最大限に引き出せるからです。

前面からの光(順光)だと、ボトルの表面が光るだけで、中の液体は暗く沈んで見えがちです。

テクニック2:レフ板でラベルを明るく照らす

逆光で撮影すると、商品の正面、特にラベル部分が暗く写ってしまいます。

そこで「レフ板」を使います。

  1. 白いものを用意する: 専用のレフ板がなくても問題ありません。画用紙やコピー用紙、白い発泡スチロールの板などで十分代用できます。
  2. ラベルに光を反射させる: 逆光で暗くなったラベル部分に、窓からの光を反射させて当ててあげます。レフ板をカメラの横あたりに持ち、角度を調整しながらラベルが一番明るく見える位置を探してください。
  3. 撮影する: これだけで、ボトルの透明感とラベルの視認性を両立させることができます。

テクニック3:背景を工夫して世界観を演出する

ただ白い背景で撮るだけでなく、商品の世界観に合わせた背景を選ぶことで、写真は一気に魅力的になります。

  • 日本酒や焼酎: 和紙、木目の板、酒器(お猪口や徳利)などを一緒に写す。
  • ワイン: ワイングラスやテーブルクロス、チーズなどを添える。
  • ウイスキー: 重厚感のある木材や革製品、ロックグラスと一緒に撮る。

物撮り.jpでの経験

 私たちのサービスでは、シンプルな白背景での撮影(1カット550円)が基本ですが、オプションでこうした「イメージカット」のご相談も非常に多いです。

ある地ビールメーカー様は、白背景の写真に加えて、ビールの種類ごとにコンセプトの異なるイメージカットを追加したところ、SNSでの反響が格段に上がり、ECサイトへの流入が増えたという成功事例があります。小道具一つで、商品の物語が生まれるのです。

プロと素人の決定的な違いとは?物撮り.jpの事例

プロと素人の決定的な違いとは?物撮り.jpの事例

基本的なテクニックでも写真は改善できますが、プロの撮影には、売上を左右する決定的な違いがあります。

以前、あるクラフトウイスキーを製造されているお客様から「自分たちで撮った写真だと、ボトルの美しいカットデザインが伝わらない」というご相談を受けました。

お客様が送ってくださった写真は、まさに「ガラスの反射」の壁にぶつかっており、瓶に部屋の照明が映り込み、せっかくの美しいカッティングが全く見えない状態でした。

そこで私たちは、「物撮り.jp」のノウハウを活かし、以下の方法で撮影を行いました。

多灯ライティング: 正面からラベルを照らすための柔らかい光と、瓶の輪郭を際立たせるための硬い光を、それぞれ別の方向から当てました。

エッジライトの活用: ボトルの斜め後ろから、細長い「ストリップライト」という照明を当てることで、ガラスの輪郭に美しいハイライトの線(エッジライト)を入れました。

偏光フィルターの使用: カメラのレンズに特殊なフィルターを装着し、不要な表面反射だけを選択的に消去しました。

この結果、ボトルの立体的なカッティングがくっきりと浮かび上がり、中のウイスキーは琥珀色に輝き、ラベルの金文字も高級感たっぷりに写し出すことに成功しました。

納品後、お客様からは「まるで宝石のようだ」と大変喜んでいただき、オンラインショップのトップページで使っていただいたところ、商品のクリック率が以前の2倍以上になったとご報告をいただきました。

このように、プロの撮影は、ただ綺麗に撮るだけではありません。商品の価値を光で翻訳し、お客様に正確に伝える技術なのです。

まとめ:1カット550円から始める、売れる商品写真への投資

オンライン酒屋にとって、商品写真はお客様が商品に触れる唯一の機会です。

魅力的な写真は、商品の価値を正しく伝え、お客様の購買意欲を刺激し、ひいてはショップ全体のブランドイメージを向上させます。

今回ご紹介したテクニックを試すだけでも、きっと変化があるはずです。

しかし、「撮影する時間がない」「機材を揃えるのが大変」「もっとクオリティを追求したい」という方は、ぜひプロに頼るという選択肢もご検討ください。

私たちの「物撮り.jp」では、商品をスタジオに郵送いただくだけで、プロのクオリティの商品写真が1カット550円から手に入ります。

商品到着から3営業日以内というスピード納品で、全国どこからでもご依頼可能です。

たった数千円の投資で、オンラインショップの売上が変わる可能性を秘めています。

まずはお試しに1商品からでも、お気軽にご相談ください。

商品1点からでも撮影します

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