わからないを解決する商品撮影の照明機材の種類説明!
目次
今回ブツ撮りラボで書かせていただくテーマは『わからないを解決する商品撮影の照明機材の種類説明!』となっております。
このブツ撮りラボは10年以上商品撮影を専門に撮影しているカメラマンが書かせていただいておりますので納得いただける情報となっていることを保証します!
商品撮影にカメラセット以外に必ず必要になってくるものがあります。
それは『照明機材』です。
照明機材は人や商品に光を当てて商品の色合いや質感を表現するために使用しますが、照明機材を使いこなすことによって写真のイメージを自由自在に変えることができるのです。
照明機材の重要性は?
プロカメラマンがまず最初に学ばないといけない技術は『照明機材』のセッティングやそれぞれの照明のパワーバランスをうまく使いこなせる様になって、ようやくプロのカメラマンと言えるでしょう。
暗い場所での撮影の時に間違った照明機材の使い方をすると被写体に当たる光が強すぎて違和感のある写真になったり、逆に昼間の強い日差しの中で上手に照明機材を使いこなすと太陽の光によってできた違和感のある影を軽減させて、綺麗な夏のイメージの写真にもなります。
その様々な照明機材の使い分け、種類などを説明させていただきます。
クリップオンストロボの特徴
このクリップオンストロボは『照明機材』の中では1番使用されているフラッシュタイプの『照明機材』となります。
クリップオンストロボは通常の使用用途としてはカメラに直接装着し、被写体に対して光を当てるタイプです。
またフラッシュの発光部の角度の調整ができるので被写体に触接当ててコントラストの強い光を当てることもできますが、直接光を当てずに壁など天井に反射させ光を被写体に間接的に当てることに柔らかい光を演出することもできます。
プロカメラマンのクリップオンストロボ活用法
プロカメラマンがクリップオンストロボを使う場面も多いです。
イベントやインタビューなど照明セッティングに時間をかけれない時や照明セッティングができるスペースがない場面でカメラに装着し、光をコントロールしながら撮影を行うことができます。
また近年のクリップオンストロボは内蔵されている専用電波のコントロールによって、カメラから離れた箇所にクリップオンストロボを置いて写真を撮るタイミングと同期し写真スタジオにある照明機材と同じ様な使い方もできる様になりました。
クリップオンストロボのメリット
- 照明機材のサイズや重量は他の機材に比べ、比較的小さくて軽いため持ち運びに優れています。
- クリップオンストロボ専用のアクセサリーも豊富に販売されており、光の質を簡単に変更できます。
- スタジオ照明用の専用スタンドにクリップオンストロボの装着アクセサリーを使用することでコンセントがない箇所でもスタジオセッティングの様な照明セットができる様になります。
ジェネレーターストロボの特徴
ジェネレータータイプのストロボは発光部分(ヘッド)と蓄電部分(ジェネレーター)が分かれているタイプのことです。
こちらはストロボの中でも光量の最大数が多く、また光の調整が細かくできます。
チャージ速度も速くある程度の連写でも撮影可能でプロの現場で1番多く使用されています。
また蓄電部分には出力ソケットが数個あり、個体によって数は変動しますが2から4個あります。
これは出力ソケットの数で1つの蓄電部分(ジェネレーター)から発光部分(ヘッド)に繋げれる灯数で同時発光可能な数でもあります。
照明数が多い方が、撮影写真の雰囲気の幅も調整できますし写真の全体のライティングも安定できとても優れたタイプです。
ですが、価格帯が高価な点と基本はコンセントからの給電の点がデメリットではありますが光の色、量の安定性も抜群で物撮り.jpでもこのタイプを使用しております。
プロカメラマンのジェネレーターストロボ活用法
ジェネレーターストロボはどの照明機材よりも発光量が安定しており、連写性能にも優れています。
また光量も多く、カメラのピント設定など妥協することなく照明セッティングが可能となります。
モデル撮影やブツ撮りで、光量が安定することで全て同じ光の量が被写体に当てることができるの、大型の撮影スタジオなどでは基本はこのジェネレーターストロボを使用します。
ジェネレーターストロボのメリット
- 光量の最大出力が他のタイプに比べて大きいのでどんな撮影にも適応できる。
- 光を貯めるチャージ速度も早く連写にも向いている。
- 光量の安定感も他のストロボタイプに比べて一律である。
- 照明用のアクセサリーも大型のものが多く、光の質の調整も簡単にできる。
モノブロック型ストロボの特徴
モノブロックとは一体式という意味でジェネーレーターとは違い発光部分(ヘッド)と蓄電部分(ジェネレーター)が一体となっています。
コンセントからの給電の点はジェネレータータイプと同じですが、大きさも小型になっており組み立ても簡単にでき、持ち運びに向いているストロボです。
最大光量も大体ですが200Ws(ワットセカンド)から600Wsまであり、このWsの数値が高い方が光量が大きくなり、1/1〜1/128の数値で光量を調整することが多いです。
チャージ速度は光量により時間が変動しますが、1/4以上の光量に関しては撮影の流れも悪くなるのでモデル撮影時には注意が必要かもしれません。
プロカメラマンのモノブロック型ストロボ活用法
プロカメラマンがものブロックタイプのストロボを利用するのは出張撮影など、シチュエーションスタジオや会議室や、イベント会場などでの即席スタジオなどの出張での撮影現場で利用することが多いです。
ジェネレーターストロボと違い、蓄電部分と発光部分が一体となっているので、短時間で発光数が多すぎると熱がこもりエラーが発生してしまい一定時間ストロボが使用できなくなってしまうことや、光量の安定性も低い点は気をつけなければなりませんが、出張などの多いカメラマンにはとても使用頻度の高い人気のストロボタイプです。
モノブロック型ストロボのメリット
- 大きさも小さいので持ち運びに優れており、出張などで即席スタジオセットが必要な際に利用しやすい。
- ジェネレーターストロボと同様の大型の商品撮影用のアクセサリーも使用できる。
- ジェネレーターストロボにて比べ価格帯もリーズナブルなので比較的購入しやすい。
LEDスタジオライトの特徴
最近注目されているライトです。 ストロボの瞬間光(フラッシュ)と違い常に光を当て続ける定常光の照明機材です。
主にテレビドラマや映画の映像現場で使用されていましたが、近年では写真の現場にも使用される機会が増えてきました。
LEDスタジオライトは安いものでは数千円から数十万円と高価なものまであります。
ストロボとは違い、光量の大きいものはLEDの数が必要ですので大きさも光量と比例して大きくなってしまいす。
ですが、フラッシュは瞬間的な光なのでライトセッティングには時間と経験がある程度、必要になりますがLEDスタジオライトは光を目視しながらセッティングできるので初心者には比較的簡単です。
プロカメラマンのLEDスタジオライト活用法
プロのカメラマンは一昔前までは写真撮影のみの依頼がほとんどでしたが、今では動画撮影も同時に撮影するケースも増えてきました。
LEDスタジオライトは他のストロボの様な瞬間光の様な照明機材ではなく定常光といって常に同じ光が被写体に当たり続ける性質を持っていますので、写真撮影と動画撮影の照明セッティングの変更をする必要がないので、スムーズに撮影を続けることができます。
他に色光の様な色のついた光で撮影する際に調整がしやすく時間短縮にもなり、クライアントを待たせる時間も少なくできます。
LEDスタジオライトのメリット
最初に購入する照明機材はとても悩むかと思います。
ですが、プロカメラマンの購入する照明機材の順番は決まっています。
以下がストロボの順番になります
- クリップオンストロボ
- モノブロックストロボ
- LEDスタジオライト
- ジェネレータータイプ
これからブツ撮りを行う予定の方も是非、これを参考にしていただければと思います。
ブツ撮りにはどの照明機材がおすすめ?
ブツ撮りの照明機材ですが、私ども物撮り.jpでは一番多く利用するのがジェネレータータイプのストロボです。
その理由が光が安定することと、1日に大量の写真撮影をするからです。
ブツ撮りを1日に行う数量を目安にご検討することをおすすめしますが、1日に20商品ほどであればモノブロックタイプのストロボでも問題ございません。
ブツ撮りにはどの照明機材は何灯必要なのか?
ブツ撮りの撮影イメージにも異なりますが、Amazonや楽天市場などの白背景のブツ撮りであれば最低3灯が必要となります。
背景の色味を安定させるための2灯と商品に当てるメインライトの1灯で最低限の撮影は可能ですが、私どもの物撮り.jpでは最低でも4灯の照明機材を駆使して商品の良さを引き出せる様に丁寧に照明セッティングをおこなっております。
照明機材の相場は?
白背景のブツ撮りでは最低3灯の照明機材が必要だと記載いたしましたが、ブツ撮りにも使用できるモノブロックストロボの照明機材で揃えた場合はどのくらいのコストがかかるのか?
それはメーカーや光量のワット数などによりますが安心できるメーカーでブツ撮りで使える300w以上のストロボだと1灯あたりに大体8万円前後いたします。
そこから、ストロボ用のスタンドや専用アクセサリーなどを考慮して1灯あたり10万円前後いたしますので、3灯用意すると約30万円前後と高額になってしまいます。
ブツ撮りを安くするには?
ブツ撮りを自身で始めるのに、照明機材だけで30万円ほどのコストがかかるのは現実的ではないと思います。
それでも長い目で観た際に用意した方がいいこともあるかともいますが、ブツ撮りをするには照明機材以外の撮影機材も多く必要となってきます。
そこでブツ撮りのオンラインサービスをご存知でしょうか?
この記事も書かせていただいている私どもが運営する『物撮り.jp』ではブツ撮り1カット550円から依頼できるオンライン商品撮影サービスです。
電話とオンラインで簡単に依頼できる10年以上ブツ撮りを専門にしてきたカメラマンが撮影させていただくので安心・納得のリーズナブルなブツ撮り代行サービスです。
ブツ撮りにお困りの際は是非、ご連絡お待ちしております。