難しいメガネの商品撮影を解決する方法をご紹介させていただきます。
目次
今回のブツ撮りラボで書かせていただくテーマは『難しいメガネの商品撮影を解決する方法』にてしっかりと書かせていただきます。
メガネは商品撮影の中でも撮影の難易度が高く個人ではとても難しい内容となっております。
なぜメガネの商品撮影が難しいのか‥。
どうすればメガネの商品撮影が行えるのか?についてしっかりと書かせていただきますので、ぜひ最後までお付き合いくださいませ。
なぜメガネの商品撮影が難しいのか
まず最初に『なぜメガネの商品撮影が難しいのか?』について書かせていただきます。
メガネは主に視力の弱い方や、乱視・近視・遠視などによって裸眼では見えにくい状態から、見えやすくするための商品です。
このメガネは目の前に特殊なレンズで視力を調整するための商品ですが、このレンズがとても撮影しにくい原因となります。
メガネの商品撮影ではメガネのフレームやレンズなどしっかりと表現しないといけない商品なのですが、メガネのレンズが反射したり曇ってしまったりしてしまい商品撮影が難しい商品となっているのです。
では、次にメガネの商品撮影の重要性についてご説明させていただきます。
メガネの商品撮影の重要性
メガネの商品撮影の重要性についてご紹介させていただきます。
メガネなどの商品撮影はECサイトで販売するためには必ず必要な販売ツールとなっております。
また注意しなければいけないのがブランド品の商品を販売する際にブランドのオフィシャルの商品写真を転用してはいけない。ということです。
ブランドのオフィシャルのサイトで公開している商品写真は多くのコストをかけて商品撮影を行っている商品であり、同じ商品であっても商品写真を転用して使用してしまうと著作権違反となり販売停止、もしくは著作権法違反でとても大変なことになってしまう場合も少なくはありません。
以下、ブランド写真の転用による著作権違反の反則金などの詳細。
罰則 著作権侵害は犯罪であり、被害者である著作権者が告訴することで侵害者を処罰することができます(親告罪。一部を除く)。
著作権、出版権、著作隣接権の侵害は、10年以下の懲役又は1000万円以下の罰金、著作者人格権、実演家人格権の侵害などは、5年以下の懲役又は500万円以下の罰金などが定めれれています。
また、法人などが著作権等(著作者人格権を除く)を侵害した場合は、3億円以下の罰金となります。
さらに、私的使用目的であっても、無断でアップロードされていることを知っていて、かつダウンロードする著作物等が有償で提供・提示されていることを知っていた場合、そのサイトから自動公衆送信でデジタル録音・録画を行うと、2年以下の懲役若しくは200万円以下の罰金が科せられます。
なお、「懲役刑」と「罰金刑」は併科されることがあります。)
このことから、自社で販売するメガネなどの商品はブランド品であっても改めて商品撮影をする必要があります。
商品撮影を自身で行う場合、商品のフレームやレンズの厚み、立体感をしっかりと表現しないとメガネの本来の魅力が伝わりにくくなります。
商品写真はECサイトに掲載する場合や、商品カタログなどで紹介する多くの活用方法がありますが、基本的に実物のメガネを見ずにオンラインで購入するためには撮影する商品写真が目で見た立体感や高級感、デザインがしっかりとユーザーに伝える必要がありますので商品撮影は必ず高クオリティーの商品写真を用意しないとメガネの売れ行きにもとても影響する重要な販売素材です。
メガネの商品撮影の撮り方
難しいメガネの商品撮影の撮り方についてご説明させていただきます。
ここからは商品撮影を専門に行っているプロのカメラマンが実際に行っているメガネの商品撮影時の流れをご紹介させていただきますので、撮影の手順など「何から始めればいい?」などのお悩みがある方はぜひ、参考にしていだければ幸いです。
1.背景のセット
まずはメガネを商品撮影するための背景をセットします。
メガネの商品撮影用の背景ですが、主にテーブルの上にセットできる大きさを用意しテーブルの上に設置します。
またメガネの商品撮影の際に背景を設置する場所は左右に十分スペースができる場所にセットするようにしましょう。
メガネの撮影用背景セットのポイント
メガネの撮影用背景セットのポイントについてご紹介させていただきます。
- 撮影背景はテーブルの上にセットしましょう。
(テーブルの高さで商品撮影のしやすさが変わるので普段使用しているテーブルを活用することをオススメいたします。) - 商品撮影の背景の幅・長さを十分ゆとりのある大きさを準備しましょう。
(メガネの商品写真は十分な余白がないと使いにくい写真になってしまいます。撮影後に正方形にトリミングできる余白のできるサイズが目安です。) - メガネの撮影用の背景は可能であれば撮影用の背景紙ではなく、アクリル紙などの少し光沢のある背景を選びましょう。
(背景紙とは違い光沢のあるアクリル紙を使用することで反射率の兼ね合いでメガネの高級感が増す商品写真になります。)
2.メガネを撮影する位置を決める
メガネの撮影する位置を決めるためにメガネを背景にセットする。
これは背景の余白や照明のセットを行うために背景にメガネを置く必要があります。
ここでメガネの撮影位置を決めておくことで多くのメガネの商品撮影を行う場合でも目安のメガネ位置さえ決まっていれば、そこに置き換えるだけで同じイメージの商品撮影が撮影可能ですので、最初にメガネの撮影する位置を決めることはとても重要です。
メガネの撮影位置を決めるポイント
メガネの撮影位置を決めるポイントについてご紹介させていただきます。
- 撮影位置は手前ではなく奥の方に調整する。
(メガネのレンズの反射を抑えるため。) - メガネの撮影位置が決まれば写真に見えない部分に目印をつけておく。
(カメラの撮影位置は照明の当たり具合によりレンズの反射が起こりやすくなってしまいますので、正確な位置がわかるように目印をつけておく必要があります。)
3.照明をセッティングする
メガネに合わせた照明をセッティングしましょう。
メガネのセッティングは主にソフトボックスやアンブレラとバウンス光を組み合わせるライトを設定することが多いです。
ソフトボックスなどでコントラストの高い立体感の表現できるメインライトを設定したのちにバウンス光でコントラストやメガネの立体感を背景に馴染ませるライトを作ります。
またバックライトも左右対象に調整することで背景とメガネが自然と馴染む照明のセッティングになります。
照明をセッティングする際のポイント
照明をセッティングする際のポイントについてご紹介させていただきます。
- まずは立体感が表現できるメインライトから作る。
(照明は足し算の考えで設定していくと作りやすいので、1つずつ追加していくイメージで照明をセッティングしていきましょう。) - バックライトは少し弱いくらいで設定しておく。
(メガネのような繊細な商品はバックライトの影響も多く受けやすいので不必要な光の反射が入る場合もありますのでご注意ください。) - レンズが反射しないようにメガネに当たる光の角度を微調整しながら調整しましょう。
(レンズに対して垂直に光が当たると反射しやすいので、メガネのレンズに鋭角に光を当てると照明が作りやすいです。)
4.色みを合わせる
照明のセッティングが完了すると商品の色を合わせることが重要となります。
照明のセッティングや撮影するスペースの壁の色などでホワイトバランスは崩れてしまいます。
照明が決まればメガネの色をしっかりと合わせることも商品撮影では重要なポイントですのでしっかりと撮影段階で合わせるようにしましょう。
メガネの色合わせをおこなうポイント
メガネの色合わせをおこなうポイントについてご紹介させいただきます。
- メガネの忠実な色を表現するにはグレーカードではなく、カラーチャートの使用をオススメします。
(グレーカードは主に白の中に黒が18%の割合で混ざったグレーのことを指しますが、カラーチャートはグレーのカテゴリーが数種類あり、場面や使用ライトによって使い分けることができるので、撮影環境による色崩れがおこにくい。) - 最新のカメラの場合、カメラの画面の性能がよく、色があったように見えることがよくあります。
- カメラで色合わせした後は普段使用している商品写真を編集するパソコンでも確認するようにしましょう。
(パソコンのモニターも色合わせすることをオススメいたします。)
メガネの撮影構成
では、メガネの撮影構成について詳しくご紹介させていただきます。
メガネの商品写真は撮影のアングルによっても見え方が大きく変化しますので、商品撮影を専門に行っている撮影サービスでは基本的な撮り方を今までの経験から基づいた撮影内容のマニュアルもございます。
お客様のリクエストのアングルも撮影可能ですがまずは長年メガネなどの商品撮影を行なっている物撮り.jpの基本的なメガネの撮影構成をご紹介させていただきます。
正面
真正面からの撮影は必ず必要でしょう。
メガネのフレームや耳掛け部分の正面からの見え方をユーザーに伝えるための商品撮影を行う必要があります。
斜め上からのアングル
メガネの全体が映るように斜め上からメガネの奥行きやサイドフレームの詳細など見えるアングルで撮影を行います。
メガネはシンプルな商品ですので立体的な表現するにはこのアングルがベストであり、この商品撮影カットでしかメガネの立体感を表現しにくい写真となっているので、しっかりと撮影できるように意識して撮影しましょう。
ブランドロゴ
メガネの多くはブランドロゴが入っており、刻印でフレームに入っている場合やレーザープリントでレンズに入っている場合などメガネによって様々です。
このブランロゴの見せ方によって販売するメガネの信用性や安心感なども伝わるので丁寧に撮影しなければいけません。
ブランドロゴの撮影時のポイントですが、カメラがメガネに寄って撮影してしまうと不要な映り込みなどが発生してしまうので、可能であれば望遠レンズを使って離れた位置から撮影すると比較的撮りやすい主催写真です。
フレームの詳細
フレームの詳細の写真も必ず必要です。
メガネのフレームのブリッジや鼻パッド、丁番、テンプルなどメガネによって様々なデザインや素材が使われていることがありますのでメガネの詳細は部分ごとに撮影することをオススメいたします。
大量のメガネを撮影する際の注意点
メガネをECサイトなどで販売されている方は一度の商品撮影で大量に撮影することが必要になる場合もあります。
その場合はまず撮影構成で決められた撮影アングルで全て撮影を行い、次の撮影アングルでまた全てのメガネを決まった撮影アングルで撮影を行う流れで商品撮影を進めていくと撮影時間も短縮できるので、商品撮影時間を短縮したい場合はこの撮り方をオススメいたします。
メガネの撮影をプロに任せるには。
メガネの商品撮影は実際に他の商品よりもとても撮りにくく、思い通りの商品写真を撮影できない場合もございます。
この際に思い描くのは『カメラマンに依頼したい‥』ということになるかと思います。
ですが、カメラマンに依頼すると予想以上に撮影費用がかかってしまう場合もあります。
またカメラマンには撮影ジャンルに専門があり、メガネの商品撮影の経験がなく満足のいく商品写真が納品されない場合も珍しくはありません。
では、メガネの商品撮影を外注に依頼したい場合はどうすればよいのでしょうか?
それは、是非とも商品撮影の専門サービスをご利用されることをオススメいたします。
オススメの商品撮影サービス
商品撮影サービスはECサイトなどの発展によって多くのサービスが存在します。
その中で自分にあった商品撮影を依頼するサービスを選ぶにはポイントがありますのでご紹介させていただきます。
- 商品撮影サービスは撮影実績の掲載数を確認しましょう。
(商品撮影のクオリティーを細かく確認することができるため) - 商品撮影の依頼が簡単に行えるサービスを利用しましょう。
(商品撮影サービスの依頼は難しいサービスは撮影後にも手間が増える可能性がある。) - 商品撮影の見積もり確認後に、正式依頼できるサービスであるか。
(見積もり確認後に正式依頼できることで撮影費用が明確になるので安心して依頼できる。) - 撮影の新着状況が随時確認できる。
(商品を送ったが実際に商品撮影が行われるまで時間がかかると不安になるので、撮影新着状況が確認できるシステムがあると安心して任せれる。)
このように商品撮影を依頼するには撮影金額以外にもサービスを選ぶポイントがありますので、ぜひ商品撮影サービスを選ぶポイントとして合わせてご検討ください。
まとめ
今回は商品撮影の難しいメガネの撮影方法についてご紹介させていただきました。
撮影の手順や撮影のポイントについてしっかり書かせていただきましたが、いかがでしたでしょうか?
このブツ撮りラボでは通常公開できないような商品撮影のテクニックなども伝えさせていただく内容の記事を多く書かせていただいております。
他にも商品撮影について商品ごとに詳しく書いている内容の記事も多くありますので、よろしければ合わせて読んでいただけると光栄です。
ブツ撮りラボの運営元でもある物撮り.jpでもメガネの商品撮影を多く撮影させていただいておりますので、1商品1カットからでも撮影のご依頼を受け付けておりますのでよければご利用くださいませ。
今後ともブツ撮りラボをよろしくお願いいたします。