ココナラの商品写真は失敗する?プロが教える外注の正解とコスト削減術
目次
株式会社ピックアパートメントでカメラマンをしている篠原です。 日々、多くの企業担当者さんやメーカーの方から、商品撮影についてのご相談を受けます。
その中で最近、本当によく耳にするのがこんな声です。 「ココナラで商品写真を依頼してみたんですが、上がってきた写真がどうしても納得いかなくて……篠原さん、なんとかなりませんか?」
安価で手軽に依頼できるクラウドソーシングサービス。個人からプロまで多数のクリエイターが登録しており、一見すると非常に魅力的な選択肢ですよね。社内の経費を抑えつつ、サクッと良い写真を納品してもらえれば、こんなに楽なことはありません。
ココナラを使えば、時間と労力が劇的に削減できると思っていませんか? 実はこれ、逆なんです。
結論から言いましょう。カメラの知識やディレクション(指示出し)の明確なノウハウがない担当者が、手軽さだけでクラウドソーシングの撮影サービスに手を出すと、ほぼ間違いなく失敗します。そして、再撮影や修正のやり取りで、本来削りたかったはずの膨大な時間を失うことになります。
今日は現場のプロとして、なぜそんな悲劇が起きるのか。そして、どうすればあなたの会社の時間と経費を無駄にせず、商品の魅力が伝わる最高の一枚を手に入れられるのか、物理的な根拠を持ってお話しします。
なぜ「なんか違う」のか?低単価な外注に潜む失敗のメカニズム

納品された写真を見て、「悪くはないんだけど、なんか安っぽい」「商品の質感が伝わらない」と感じた経験はないでしょうか。 正直、これは難しい問題です。カメラマンの腕が悪いと一蹴するのは簡単ですが、根本的な原因は「物理的な撮影環境の限界」にあります。
自宅環境とスタジオ機材の埋められない差
ココナラなどで安価に撮影を請け負うクリエイターの多くは、専用の大型スタジオではなく、自宅の一室や小さな作業スペースで撮影を行っています。
ここで圧倒的な差となるのが「光の量と質」です。 例えば、化粧品の美しいツヤ感や、金属パーツのソリッドな質感を表現したいとします。窓辺から差し込む太陽の明かりだけで、これを完璧に表現するのは不可能です。
私たちプロの現場では、最低でも400Wから1000Wクラスの大型ストロボを複数台使用します。単に明るくするだけではありません。「ディフューザーを2枚噛ませた柔らかい光」をメインに据え、背後からはエッジを際立たせるための強い光を当て、さらにレフ板ではなく「黒いケント紙」を使って、あえて被写体に暗い影を落とし込む「黒締め」という技術を使います。
これによって初めて、画面の奥から手前までピントが合い(F値をF11やF16まで絞り込むため)、かつ立体感のあるパリッとした写真が生まれます。自宅の限られたスペースと小型の照明機材では、物理的にこの「光のコントロール」ができません。結果として、全体に光が回っただけの、のっぺりとした「なんか違う」写真が完成してしまうのです。
アクリルや金属の反射をどう扱うか
さらに厄介なのが、ガラス瓶やアクリルケース、金属製品などの「反射物」です。 撮影者が着ている服の色、部屋の壁紙の色、さらには天井の蛍光灯まで、すべてが商品に映り込みます。
これを防ぐためには、被写体の周りを白いアートトレペ(半透明の紙)で完全に囲い込む「テント張り」という大掛かりなセットを組む必要があります。その上で、どこから光を当てれば最も美しいハイライト(白い光の筋)が商品に入るかを、ミリ単位で調整します。
クラウドソーシングで依頼した際、商品の表面に部屋の窓枠や不要な影が映り込んでいたことはありませんか?それは、光学的な反射の計算と、それを制御するための空間の広さが圧倒的に不足しているから起きる現象なのです。
あなたの時間を奪う「見えないコスト」の正体

環境の限界に加えて、もう一つ大きな罠があります。それは「担当者の労力」です。
そもそも、商品写真を外注する最大の理由は「自分たちの業務を効率化し、本来の業務に集中するため」ですよね。 しかし、不特定多数のカメラマンに依頼する場合、「どのようなテイストにするか」「アングルはどうするか」「背景の色はどうするか」といった指示書を、あなた自身がゼロから作る必要があります。
指示書の作成と修正ループという地獄
「いい感じの雰囲気でお願いします」 この魔法の言葉で依頼して、一発で理想の写真が上がってくることはまずありません。なぜなら、「いい感じ」の定義は人によって全く異なるからです。
納品物を見て、「もっと明るくしてほしい」「背景の小物を変えてほしい」と修正依頼を出す。しかし、相手はすでにセットをバラしてしまっており、再撮影には追加料金とさらに1週間の納期がかかる。結局、妥協して微妙な写真を世に出すか、泣く泣く別のカメラマンを探す羽目になる。
私ならこうします、と断言できるプロのディレクターが間に入っていれば、こんな無駄なやり取りは一切発生しません。 商品のコンセプトとターゲット層を少しお話しいただくだけで、「それならば、F値を浅くして背景をぼかし、温かみのあるアンバー系の光で表現しましょう」と、こちらから正解を提案できるからです。
担当者であるあなたが、専門外のカメラマンへのディレクションに何時間も頭を悩ませる。その時間給を計算してみてください。目先の数千円をケチった結果、数万円分の人件費をドブに捨てているのと同じです。
効率と品質を両立させる、プロフェッショナルへの依頼という選択肢

ここまでお話ししてきたように、安易な外注はかえって首を絞める結果になります。 では、企業としてどう立ち回るのが正解なのか。それは、用途に合わせて「仕組み化されたプロのサービス」を使い分けることです。
プロに任せるという選択肢は、単に「綺麗な写真が手に入る」だけではありません。あなたの貴重な時間を奪うやり取りを最小化し、結果的に会社のコストを大幅に削減するという、極めて合理的な経営判断なのです。
そこで、私たちが提供している2つの解決策をご提案します。
カタログスペック重視・白背景・大量撮影なら「物撮り.jp」

もしあなたの目的が、ECモール(Amazonや楽天など)への出品や、商品カタログの制作であるなら、迷わずこちらを選んでください。
物撮り.jp このサービスの強みは、圧倒的な「正確性」と「スピード」です。 白背景で商品の形、色、質感を正確に伝えるための専用スタジオと、熟練の専属スタッフが常駐しています。
ECサイトにおいて、商品の色が実物と違うことはクレームに直結します。私たちはカラーチェッカーを用いた厳密な色合わせを行い、どのモニターで見ても正しい色調を表現します。 また、大量の商品を一度に送っていただいても構いません。一定の高品質な水準を保ったまま、迅速に納品します。あなたがやるべきことは、商品を箱に詰めてスタジオに送るだけです。面倒な指示書も、細かなアングル指定も不要です。私たちが「最も商品が美しく見える角度」を熟知しているからです。
雰囲気重視・SNS訴求・人物入りなら「フォトル」

一方で、ブランドの世界観を伝えたい、InstagramなどのSNSで視覚的に訴えかけたい、あるいは人物を起用した着用シーンが必要だ、という場合はアプローチが全く異なります。
フォトル ここでは、単なる商品の記録ではなく、一枚の写真から「この商品を使ったらどんな生活が待っているか」というストーリーを伝えるための撮影を行います。
専用のキャストを手配し、プロのスタイリストが小物を配置し、商品の魅力を最大限に引き出すシチュエーションを作り上げます。 自社で人物を探し、撮影場所を借り、小物を買い集める手間を想像してみてください。膨大な手間と経費がかかりますよね。「フォトル」であれば、それらの煩雑な進行管理から撮影、レタッチまでをワンストップでお引き受けします。
「こんな世界観を作りたい」というざっくりとしたご要望だけで十分です。そこから先は、経験豊富な私たちがすべて形にします。
【まとめ】
- ココナラ等の安価な外注は、物理的な撮影環境(光の量や広さ)の限界から、品質にバラつきが出やすい。
- アクリルや金属などの反射物は、専門のライティング機材と知識がないと美しく撮れない。
- 不慣れなカメラマンへのディレクションや修正のやり取りは、担当者の時間を奪い、結果的に見えないコストを増大させる。
- 白背景での正確な商品カタログ用撮影なら、商品を郵送するだけで完結する「物撮り.jp」が圧倒的に効率的。
- 人物の起用やブランドの世界観を伝えるSNS向けの撮影なら、スタイリングからワンストップで任せられる「フォトル」が最適解。
商品写真は、企業の顔であり、お客様との最初の接点です。 その重要な部分を妥協したり、担当者が疲弊しながら準備するのではなく、ぜひ私たち現場のプロをうまく使ってください。結果として、それが一番の近道であり、コスト削減に繋がります。
撮影に関するお悩みがあれば、いつでもご相談に乗りますよ。

