【プロが解決】秋の商品がなぜか売れない…その悩み、商品写真一枚で解決します

2025.10.13
【プロが解決】秋の商品がなぜか売れない…その悩み、商品写真一枚で解決します

秋の商品が売れないのは「写真に季節感がない」から。解決策は”暖かな空気感”を写すことです。

「自信のある秋物商品をオンラインショップに並べたのに、なぜかクリックされない、売れない…」毎年秋になると、多くの事業者様からこのようなご相談を受けます。

その悩みの根本的な原因、それは多くの場合、商品写真に「秋らしさ」や「暖かみ」が決定的に欠けていることです。

どんなに良い商品でも、夏と同じように白背景で無機質に撮られた写真では、お客様の「秋の装いがしたい」「暖かい部屋で過ごしたい」という気持ちを動かすことはできません。

この記事では、商品撮影のプロである私、篠原が運営する「物撮り.jp」の現場で培った経験を基に、あなたの秋物商品の売上を劇的に改善する「季節感を写し出す」ための具体的な撮影テクニックを、余すところなくお伝えします。

あなたの秋物商品が「売れない」本当の理由【実例】

あなたの秋物商品が「売れない」本当の理由【実例】

なぜ写真に季節感がないと商品は売れないのでしょうか。ここで、私たちが実際に経験した成功事例を一つご紹介します。

あるアパレルECサイトの運営者様から、「とてもこだわって作ったカシミヤのセーターが、全く売れない」という切実なご相談を受けました。

送られてきた商品写真を見ると、確かにセーター自体は素晴らしいのですが、撮影されていたのは、のっぺりとした白い背景。

まるで事務用品のように、ただ「モノ」として写っているだけでした。

そこで私たちは、このセーターの撮影プランを次のように変更しました。

  • 背景: 白背景から、温かみのある古木風の板に変更。
  • ライティング: スタジオの蛍光灯ではなく、低い位置から斜めに暖色系のライトを当て、まるで秋の午後の日差しのような柔らかい影を作る。
  • 小道具: セーターの横に、松ぼっくりとドライフラワー、そして読みかけの洋書をそっと添える。

このたった一枚の写真を差し替えたところ、ウェブサイト上でのクリック率は3倍以上に跳ね上がり、1週間後には初回ロットが完売したとの嬉しい報告をいただきました。

お客様は、セーターという「モノ」を買ったのではありません。

「このセーターを着て、暖かい部屋で読書をして過ごす、心地よい秋の週末」という体験(コト)に価値を感じ、購入に至ったのです。これが、写真における季節感の威力です。

プロが実践する「秋を写し出す」3つの撮影テクニック

それでは、具体的にどうすれば「秋らしい」写真を撮れるのでしょうか。

私たちが「物撮り.jp」で常に意識している、最も重要な3つのテクニックをご紹介します。ご自宅での撮影でも応用できるものばかりです。

テクニック1:光を操る -「夕方の光」を再現するライティング術

秋の写真で最も重要な要素は「光」です。夏の日差しが真上から照りつける強い光であるのに対し、秋の光は太陽の位置が低く、斜めから差し込む柔らかく、そして暖かい光が特徴です。

これを再現するのがプロのライティングの基本です。

  • 光の方向: 商品の真上や正面から光を当てるのは絶対にNGです。商品の斜め後ろ(半逆光)や真横から光を当ててください。これにより、商品の素材感やディテールに立体感が生まれ、自然な影ができます。
  • 光の色: プロの現場では色温度を調整できるLEDライトを使い、3000K(ケルビン)前後の暖色系の光を作ります。ご自宅で撮影する場合、夕方の自然光が差し込む窓際で撮るのが最も簡単で効果的です。もし室内灯を使う場合は、白い光ではなくオレンジ色の電球色のライトを選びましょう。白い画用紙をレフ板代わりにして、影になっている部分に光を優しく反射させてあげると、さらにクオリティが上がります。

テクニック2:質感を伝える - 温もりを感じさせる背景と小道具

無機質な白背景は、商品の情報を正確に伝えることはできますが、感情を伝えることはできません。秋の温もりや心地よさを演出するためには、背景と小道具の力が不可欠です。

私たちが撮影でよく使う「秋を感じさせるアイテム」のリストです。

  • 布類: ウールやフェルトのブランケット、コーデュロイ生地、チェック柄のストールなど。商品をそっと上に置くだけで、温かい雰囲気が生まれます。
  • 自然物: ドライフラワー、枯れ葉、松ぼっくり、木の実、枝など。コストをかけずに季節感を演出できる最強のアイテムです。
  • 木材・紙類: 古木風の板、ざらっとした質感の洋書、クラフト紙など。木の温もりや紙の質感は、秋の静かなイメージと非常に相性が良いです。
  • その他: キャンドル、温かい飲み物が入ったマグカップ(湯気を立てると最高です)、アンティークな小物など。

失敗談として、小道具を使いすぎて商品が主役でなくなってしまうケースがあります。

小道具はあくまで脇役です。商品を囲むのではなく、画面の端に少しだけ写り込ませる、あるいは背景としてぼかして使うのが、プロのテクニックです。

テクニック3:色で魅せる -「こっくりカラー」を最大限に引き出す

秋は、マスタード、ボルドー、テラコッタ、モスグリーンといった「こっくりカラー」が美しい季節です。

商品写真では、これらの色をいかに魅力的かつ正確に表現するかが鍵となります。

  • カメラ設定: スマートフォンで撮影する場合でも、カメラの「プロモード」や設定を見直してみましょう。「ホワイトバランス」を少しだけ「曇り」や「日陰」モードに寄せることで、写真全体に暖かみが加わり、秋色が一層引き立ちます。
  • 色の組み合わせ: 背景や小道具の色は、商品の色を引き立てる補色や類似色を選ぶのが基本です。例えば、ボルドーの商品の場合は、背景にベージュやダークブラウンの木目を持ってくると、色が際立ち高級感が出ます。
  • レタッチ(画像編集): 撮影後に一手間加えるだけで、写真は劇的に変わります。無料のアプリでも構いませんので、「暖かさ(色温度)」のパラメーターを少し右に動かし、写真全体にオレンジ色を足してみてください。次に「彩度」をほんの少しだけ上げて、色の深みを増します。やりすぎると不自然になるので、「少しだけ物足りないかな?」くらいで止めるのがコツです。

【実践編】自宅でできる!秋物商品の撮影5ステップ

ここまでのテクニックを踏まえて、実際に撮影する際の具体的な手順を5つのステップにまとめました。

  1. STEP1:撮影イメージを固める 「誰に、どんな気持ちになってほしいか」を考えます。「温かいリビングでくつろぐイメージ」「紅葉の中を散歩するイメージ」など、具体的なシーンを思い浮かべ、それに合った小道具や背景のアイデアを出します。
  2. STEP2:小道具と背景を準備する 上記のリストを参考に、商品の世界観に合うアイテムを準備します。100円ショップや雑貨店、公園などで手軽に揃えられるものも多いです。
  3. STEP3:ライティングをセットする 部屋の電気は消し、窓際からの自然光、あるいは一つの方向からのライトのみを使います。商品の斜め後ろから光が当たるように配置し、反対側に白い画用紙や板を置いて影を和らげます。
  4. STEP4:商品を配置し、構図を決める 主役である商品を最も魅力的に見える角度で置きます。その後、準備した小道具をバランスを見ながら配置します。スマートフォンのカメラ機能にある「グリッド線」を表示させ、線の交点に商品を置くと、バランスの取れた構図(三分割法)になります。
  5. STEP5:ピントを合わせて撮影し、編集する ピントは商品の最も見せたい部分(ロゴ、素材の質感など)にしっかりと合わせます。何枚か撮影し、最も良く撮れた一枚を選んで、前述のレタッチを施して完成です。

それでも解決しないなら…プロに任せるという「時短投資」

あなたの秋物商品が「売れない」本当の理由【実例】

ここまで自分でできるテクニックをご紹介しましたが、「小道具を揃える時間がない」「ライティングがどうしても上手くいかない」「本業が忙しくて撮影にまで手が回らない」という方も多いと思います。

そのような場合、商品撮影をプロに外注することは、コストではなく「未来の売上を作るための投資」になります。

私たち「物撮り.jp」は、1カット550円という低価格で、全国どこからでも郵送でご依頼いただけるオンライン完結型の撮影サービスです。

商品をお送りいただくだけで、到着から最短3営業日以内に、あなたの商品の魅力を最大限に引き出したプロ品質の写真データをお届けします。

季節ごとのイベントや商戦期に合わせて、スピーディーに高品質な写真が必要なネットショップ運営者様やメーカーのご担当者様にとって、最も効率的で確実な解決策となると自負しております。

まとめ

秋の商品が売れないという悩みの多くは、商品写真の「季節感の欠如」が原因です。解決策は、お客様に商品の先の「心地よい体験」を想像させる写真を撮ること。

  • 光:秋の午後のような、暖かく斜めからの光を意識する。
  • 演出:木や布などの温かい質感を持つ背景や小道具を使う。
  • 色:こっくりとした秋色を、より魅力的に見せる工夫をする。

これらのテクニックを一つでも試していただければ、あなたの商品の見え方は確実に変わるはずです。

写真一枚で、お客様の心を動かし、売上を大きく伸ばすことは十分に可能です。ぜひ、今日から実践してみてください。

商品1点からでも撮影します

まずはお申込み ご利用の流れはこちら