【プロが解説】ラブブの可愛い写真が撮れない?魅力を120%引き出す撮影方法
目次
ラブブの可愛い写真、その決定的なコツは「目線の高さ」

あなたが撮影した愛するラブブ(Labubu)の写真が、なぜか「ただの人形」にしか見えない。
そんな悩みを解決する最も簡単で効果的な方法は、ラブブの『目線の高さまでカメラを下げて撮影する』ことです。
このシンプルな工夫だけで、ラブブがまるで生きているかのような存在感とストーリー性が生まれ、写真の魅力は劇的に向上します。
スマホでも一眼レフでも、今日からすぐに実践できるこのテクニックの理由と、さらにその魅力を引き出す具体的な撮影方法を、商品撮影のプロが徹底解説します。
なぜプロの写真は「生きている」ように見えるのか?物撮り.jpでの実例

こんにちは、商品撮影専門サービス「物撮り.jp」のカメラマン、篠原です。
私たちは日々、様々な商品の撮影依頼を全国からいただいていますが、特にフィギュアやキャラクターグッズの撮影では「命を吹き込む」ことを最も重視しています。
以前、あるキャラクターグッズのECサイト運営者様から、ラブブを含むアートトイシリーズの撮影をご依頼いただいたことがあります。
そのお客様の悩みは、「自分たちで撮影すると、どうしても商品の『置物感』が拭えず、ファンの心に響くような写真にならない」というものでした。
最初のテスト撮影で私たちが最もこだわったのは、まさに前述した「目線の高さ」です。
私たちは、ただ商品を正面から撮るのではなく、ミニチュアのセットを組み、ラブブがその世界で生活しているかのようなシーンを想定しました。そして、ラブブの顔が一番魅力的に見える角度を探し、彼らの目線と同じ高さにカメラを設置したのです。
結果、納品した写真を使った商品はすぐに完売。
「まるでラブブが話しかけてくるようです」「この子のいる生活が想像できて、思わず購入してしまいました」といった嬉しいレビューが多数寄せられたとご報告いただきました。
この経験から断言できるのは、キャラクターの魅力を引き出す鍵は、高価な機材ではなく「キャラクターへの理解と、少しの撮影技術」にあるということです。
このセクションからは、私たちが実践しているプロのテクニックを、誰でも真似できるように具体的にお伝えしていきます。
今日から実践!ラブブを最高に可愛く撮る3つの基本要素

ラブブの魅力を最大限に引き出すために、プロが必ず意識している基本要素は3つだけです。「光」「アングルと構図」「ストーリー」を少し意識するだけで、あなたの写真は見違えるほど変わります。
1. 光:瞳に「キャッチライト」を入れて生命感を宿す
写真とは光を捉える技術です。特にラブブの大きな瞳に生命感を宿すには「光」の使い方が最も重要になります。
最も簡単な方法は「窓際の自然光」を利用することです。
自宅でできる自然光ライティングの手順
- 場所選び: 日中に、直射日光が当たらない、明るい窓際を選びます。曇りの日の柔らかな光は、実は撮影に最適です。
- ラブブの配置: 窓から差し込む光が、ラブブの斜め前から当たるように配置します。真横や真後ろからの光は影が強く出すぎてしまい、表情が硬く見えがちです。
- キャッチライトの確認: ラブブの瞳に、窓の形がキラリと映り込んでいるか確認してください。この光の反射を**「キャッチライト」**と呼びます。これがあるだけで、キャラクターは生き生きとした表情になります。
- 影の調整: 光が当たっている反対側が暗くなりすぎる場合は、白い紙やノート、レフ板などを置いて光を反射させてあげましょう。影が和らぎ、全体の印象が柔らかくなります。
【プロの知見】なぜ室内照明(天井の電気)はNGなのか?
天井からの真上の光は、ラブブの顔に不自然で強い影を作り出してしまいます。目の下がくぼんで見えたり、顔色が悪く見えたりする原因になるため、プロの撮影現場では最も避けるライティングの一つです。必ず、横からの優しい光を意識してください。
2. アングルと構図:ラブブを主役にするための見せ方
冒頭でお伝えした「目線の高さ」はアングルの基本です。ここではさらに一歩進んだ、主役を引き立てる構図のテクニックをご紹介します。
基本のアングルと構図
- アイレベル(目線の高さ): 基本中の基本です。ラブブがこちらを見ているような、親近感のある写真になります。
- 少し下から煽る: 少しだけ下から見上げるように撮ると、ラブブに威厳や存在感が生まれます。少し偉そうな、小悪魔的な可愛さを表現したい時に有効です。
- 三分割法: スマホのカメラにも表示機能がある「グリッド線」を使いましょう。画面を縦横3分割する線の交点にラブブの顔を配置すると、バランスの取れた安定感のある写真になります。
- 背景を整理する: 背景にごちゃごちゃと物が映り込んでいると、主役のラブブに集中できません。無地の壁や布、あるいは意図的にぼかすなどして、背景はできるだけシンプルにしましょう。
3. ストーリー:小物(プロップ)で世界観を創造する
最高の写真とは、一枚で物語を語るものです。ラブブがどんなキャラクターで、今何をしているのかを想像させることで、見る人は写真の世界に引き込まれます。
ストーリーを生み出す小物の例
- お菓子や飲み物: 小さなクッキーやキャンディの横に座らせるだけで、「おやつの時間」というストーリーが生まれます。
- 植物や自然物: 観葉植物の葉陰から覗かせたり、公園の落ち葉の上に置いたりすると、冒険しているような雰囲気が出ます。
- ミニチュア家具: 100円ショップなどでも手に入るミニチュアの椅子や机と組み合わせれば、ラブブの部屋を覗いているような感覚になります。
- 季節のアイテム: 小さなサンタ帽やカボチャなど、季節感のある小物を添えるだけで、イベントを一緒に楽しんでいるような特別な一枚になります。
私たち「物撮り.jp」では、クライアントから商品の世界観やターゲット層をヒアリングし、それに合わせた小物を提案・スタイリングすることも行っています。
小物は、ただ置くだけでなく、商品の魅力を補完し、語るべきストーリーを増幅させる重要な要素なのです。
スマホでも差がつく!一歩先を行く撮影テクニック

基本をマスターしたら、次はさらに写真のクオリティを上げるテクニックに挑戦してみましょう。
テクニック1:背景をぼかしてプロっぽさを出す(ボケの活用)
背景を意図的にぼかすことで、ラブブがくっきりと浮かび上がり、プロが撮影したような立体感のある写真になります。
スマートフォンの場合:
- 「ポートレートモード」を使いましょう。被写体(ラブブ)と背景の距離を離すほど、背景が綺麗にボケやすくなります。
一眼レフ・ミラーレスカメラの場合:
- 絞り優先モード(A or Av)を選び、F値(絞り値)をなるべく小さな数字(F1.8、F2.8など)に設定します。
- 望遠レンズを使うと、より背景がボケやすくなります。
テクニック2:よくある失敗とその解決策
撮影していると、必ず壁にぶつかります。ここでは、私たちがお客様からよく相談される失敗例とその解決策をQ&A形式で紹介します。
Q1. 写真が全体的に暗くなってしまう…
A1. カメラの「露出補正」機能を使ってみましょう。設定を「+0.3」や「+0.7」のようにプラス側に調整すると、写真全体が明るくなります。ただし、明るくしすぎると色が白っぽく飛んでしまう(白飛び)ので、画面を見ながら微調整するのがコツです。
Q2. ピントが顔じゃなくて背景に合ってしまう…
A2. スマートフォンなら、ラブブの顔(特に瞳)を画面上でタップしてピントを合わせましょう。多くのカメラには顔認識AFや瞳AF機能が搭載されているので、設定を確認してみてください。確実に瞳にピントを合わせることが、キャラクター撮影の鉄則です。
Q3. 写真の色味が実物と違って見える…
A3. 光の種類によって色の見え方は変わります。太陽光、蛍光灯、LEDなど、様々な光が混ざると正確な色が出にくくなります。撮影時はどれか一つの光源に絞るのが理想です。また、カメラの「ホワイトバランス」設定を「太陽光」や「曇り」など、その場の光源に合わせて調整すると、より自然な色味に近づきます。
まとめ:それでも上手く撮れない時はプロに任せる選択肢も
今回は、ラブブの魅力を最大限に引き出すための撮影方法を、プロの視点から解説しました。
- 基本はラブブの「目線の高さ」で撮ること
- 「光」「アングル」「ストーリー」の3要素を意識する
- 窓際の自然光を利用し、瞳に「キャッチライト」を入れる
- 背景をぼかしたり、小物を活用したりして世界観を作る
これらのテクニックを試すだけでも、あなたのラブブ写真は格段にレベルアップするはずです。
もし、「ビジネスで使うため、安定して高品質な写真が大量に必要」「いろいろ試したけれど、どうしても理想のクオリティにならない」という場合は、私たちプロに頼るのも一つの有効な手段です。
「物撮り.jp」では、1カット550円という明確な料金体系で、全国どこからでも郵送で撮影を承っています。
お客様からお預かりした大切な商品を、その魅力が最も伝わる形で写真に収め、商品到着から最短3営業日でデータをお届けします。
あなたの大切なコレクションを記録するためにも、ビジネスを加速させるためにも、この撮影テクニックが少しでもお役に立てば幸いです。

