なぜ、自然光が綺麗って言われるのか?をプロカメラマンが説明します
目次
自然光はやっぱり綺麗だ!と言われていることはご存知でしょうか?
実際に写真撮影をしたりカメラマンに撮影を依頼したことがある方であれば、この言葉を聞いたことがあるかと思います。
この「自然光」がなぜ綺麗かと言われているのかをプロカメラマンからしっかりとご説明させていただきます。
これから書かせていただく内容をご理解いただければなぜ自然光が綺麗なのかあ理解でき、さらに自然光を今よりもっとうまく使いこなせるようになるはずです。
有益な情報をしっかりと書かせていただきますので最後までお付き合いくださいませ。
自然光とは?
まずは自然光とは?をご説明させていただきます。
自然光とは撮影場所に当たる太陽の光のことを言います。
太陽の光なので天気や時間によって明るさやコントラスト、光量が変わってしまうため扱いに難しい光ですが自然光は天気と時間がちょうどマッチングするとどの照明機材よりも綺麗に表現することができるのことが自然光が好まれる理由の1つでもあるでしょう。
撮影の時間にゆとりがある撮影現場であれば自分の好みの自然光の入るまで待つのも良いでしょう。
自然光と照明機材の違いは?
自然光と照明機材の違いをご説明させていただきます。
自然光については先ほど書かせていただきましたが、照明機材はどうでしょう?
照明機材も基本的には擬似太陽を作るようなイメージで照明のセッティングを行うことがほとんどでしょう。
しかし、自然光と照明機材で作ったライティングの大きな違いがあります。
これは光の拡散率です。
太陽は1つなので照明機材も同じ1つだけで作ってしまうと照明機材でのライティングとしては太陽からの自然光と違って光の拡散率が変わり照明機材で作ったライティングとひと目でわかってしまうでしょう。
照明機材で自然光を作り出すのはとても難しく、自然光のような雰囲気を照明機材で作るにはとても大掛かりなセッティングが必要となるので特殊なライティングの技術が必要なく綺麗に撮影できるのが自然光の良さでもあります。
自然光を活用するメリット
では、自然光を活用するメリットについてもご説明させていただきます。
- 照明機材がなくても綺麗に撮影できる。
- 天気によって様々な撮影が楽しめる。
- 知識に基づいた特殊な撮影技術がなくてもイメージ撮影ができる。
自然光を活用するデメリット
自然光を活用するデメリットについてもご説明させていただきます。
- 撮影イメージが毎回変わってしまう場合がある。
- 白背景などの撮影に関しては背景に影がつき、AmazonなどのECモールには出品の際に写真加工が必要になる場合があります。
- 天候によっては撮影ができない日もある。
- 自然光でしか撮影しない場合、撮影の技術が身につかないこともある。
- 自然光は時間や雲の量によって早くて5分おきに光の色が変わってしまうので、商品の色合わせが難しい場合がある。
自然光をコントロールするには
自然光のメリット・デメリットについてご説明させていただきましたが、自然光をコントロールするにはどうすれば良いのでしょうか。
自然光をコントロールするためにあったほうが良い撮影機材をご紹介させていただきますので、自然光を使った撮影をもっとうまくなりたい方や、今より綺麗な写真を撮影したいと思われる方はぜひ購入を検討してみてください。
カポック
はじめにカポックについてご説明させていただきます。
カポックはレフ板と同じ役割をもつ光を反射する撮影機材です。
レフ板と違う点はレフ板は誰かの手に持って光を反射する位置を探らないといけないのですが、カポックは2枚の大きな面で独立するタイプのレフ板です。
大きさも通常のレフ板よりも大きいものから卓上サイズの小さいものまであります。
また厚みのある白いボードを2枚組み合わすことでできる撮影機材ですので、自身で作ることもできるのでプロの撮影専用のカポックを購入するより安く作ることができます。
カポックひとつで撮影写真のランクが大幅にアップすることもありますので是非試してみてください。
アートレ
アートレのご紹介です。
アートレとはプラスチック素材で乳白色の半透明の紙の撮影機材です。
これは光を拡散するために使う撮影機材で、とても晴れた日の自然光は影がくっきり出てしまうほど強い自然光になるかと思います。
この時にアートレを使うことによって強い光から柔らかい光に変換することができる撮影機材です。
主に被写体の近くで自然光が強く当たる部分にアートレを設置するか窓に直接貼って使用することができます。
アートレは少し高価な撮影機材ですが、プラスチック素材でできた紙なので長く使用することができるのでオススメです。
アートレ以外にもっとお安くアートレと同じ効果を求められる方はスーパーなどで市販されているトレーシングペーパーやクッキングシートでも代用することができます。
カーテン
カーテンも自然光をコントロールするための撮影機材に変えることができます。
自然光をコントロールできるカーテンは主に薄い白色のカーテンが利用できます。
こちらもアートレと同じ効果で光を拡散し柔らかい光の質感にする効果があります。
カーテンはアートレよりも厚みがあり、光をより拡散し、制御しますのでアートレでは足りない際はカーテンを利用するのも良いでしょう。
また、カーテンの厚みにより当然光の質感も変わりますのでカーテンを撮影機材と使用する際には光をどれだけ通すことができるのかをあらかじめ確認しておくことが必要でしょう。
自然光を使って撮影するには
次に自然光を使って撮影するにはどのようにするのが良いのか?
またアマチュアのカメラマンはどうするか?
プロカメラマンの場合はどうするのか?
などをご説明させていただきます。
自然光を使う場合はどうすれば良い写真撮影ができるのかも併せてご説明させていただきます。
アマチュアカメラマンの場合
アマチュアカメラマンの自然光を使った撮影方法をご説明させていただきます。
アマチュアカメラマンの場合ほとんどが撮影場所に限りがあるかと思いますが、ほとんどは窓の近くに撮影場所を作られていると思います。
窓は撮影商品の位置に対してどの位置でしょうか?
正面なのか右側なのか左側なのかによっても撮影のイメージが変わりますが、基本的な光の入り方は左側なので、できれば撮影対象物に対して左から光が当たるようにしましょう。
そこで光の量を見ながらカメラで明るさを設定して撮影すれば自然光での撮影は可能です。
プロカメラマンの場合
では、プロカメラマンが自然光を使って撮影する場合の基本的な撮影方法をご説明させていただきます。
まずカメラマンが自然光を利用する場合、シチュエーションスタジオなどで窓の多い空間のスタジオを利用して撮影することが多いでしょう。
まず撮影準備の説明ですが太陽の位置を確認します。
この太陽の位置や雲の流れを確認し撮影の可能時間を検討します。
自然光は時間が限られている撮影なので出来るだけ早くセッティングする必要があります。
太陽の位置や雲の流れを確認したのちに背景を決めて、そこに光が自然光を反射して当てれるようにカポックを設置します。
その後、撮影商品や被写体を設置し、自然光のイメージを確認します。
これにより撮影イメージが自身のイメージとズレがないかを確認したのちに少し柔らかいほうがよければアートレを設置したり、商品に陰影をつけたりコントラストを上げたい場合はカポックを離しておくなど調整して撮影します。
プロカメラマンの自然光を使うポイント
プロカメラマンが自然光を使うポイントは光のどれだけシンプルな光を演出するにはどうやって自然光をコントロールするかということです。
自然の明るさやコントラストは自分では調整しようがないですが、強い光を柔らかくコントロールすることは可能です。
自然光が入ると被写体をおく位置をずらすことでも自然光を使って様々な表現ができます。
自然光を使う商品撮影の撮影方法
では自然光を使う商品撮影の撮影方法をご紹介させていただきます。
次に自然光を使った商品撮影のイメージ撮影、白背景での商品撮影のポイントをお伝えさせていただきます。
ぜひ、自然光の商品撮影の際に活用できる知識ですのでご理解いただけましたら幸いです。
自然光を使ったイメージ撮影のポイント
自然光を使ったイメージ撮影のポイントをご紹介させていただきます。
- 自然光を立体的に見せれる位置に商品を置きましょう。
自然光は日によって光が変わるので、その日の光の雰囲気を直接写真に表現できますので商品の角度だけではなく配置する場所にもこだわりベストな場所を探りながら撮影しましょう。 - 自然光を使ったイメージ写真の場合は背景にもこだわありましょう。
背景に立体的なアイテムを入れてあえてボカしてあげることでより商品が立体的に表現されるのでしっかり背景にもこだわり撮影しましょう。 - あえて商品に影を入れてあげることて高級感が演出されます。
本来商品撮影とは商品自体に影が入ることはNGとされていることが多いのですが、イメージ撮影の場合は影を入れてあげることも1つのテクニックとなります。
自身で自然光を使って商品撮影のイメージ撮影をする際には遊び心も入れてみてもいいのではないでしょうか。
自然光を使った白背景撮影のポイント
次に自然光を使った白背景での商品撮影のポイントをご紹介させていただきます。
- 自然光は直接商品に当てないであえて影の位置に置くようにしましょう。
自然光を使った白背景の撮影の場合、商品に影が入るのはNGとなります。
影が入るということは光が直接当たっているということなので、白背景での撮影時には商品に光を当てるより光をそらすイメージで配置してあげましょう。 - カポックで光を返して立体感より、商品のデザインがしっかり伝わるよう商品の光の当たる量を出来るだけ均等にしましょう。
白背景撮影に自然光は向いているのか?
では、自然光を使って商品の白背景商品撮影は向いているのでしょうか?
実は自然光で商品撮影を白背景で撮影するには向いていないと言えるでしょう。
それはなぜかという理由をしっかりとお伝えさせていただきます。
白背景での商品撮影に自然光が向いていない理由
白背景での商品撮影に自然光が向いていない理由をご説明させていただきます。
- 自然光は時間によって色味と光量が変化するから。
- 自然光は毎回光の質が変わるので背景の統一化ができないから。
- 自然光は撮影時間に限りがあるから。
- 自然光で白背景商品撮影をした商品写真はAmazonなどのECモールで出品できない背景の色になることがほとんどだからです。
このように自然光での白背景撮影には限りがあることや、後々手間がかかってしまうケースが多いのであまりお勧めはできません。
白背景の商品写真に向いている撮影方法
白背景の商品写真を撮影するには自然光が向いていないことをご理解いただけたかと思います。
では、白背景の商品写真に向いている撮影方法をご紹介させていただきます。
白背景の商品撮影の場合はぜひ照明機材を多用した商品撮影をご利用ください。
照明機材を使用することで撮影時間帯関係なく撮影ができ、光の色味や質感も常に合わせることができるので、白背景での撮影に関しては照明機材を多用する撮影をオススメさせていただきます。
商品撮影サービスの利用をオススメします。
商品撮影サービスの利用をオススメする理由をご紹介致します。
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