【プロが解説】格安カメラマン依頼のデメリットと失敗の本質|料金だけで選ぶと売上を失う理由

2022.1.25
【プロが解説】格安カメラマン依頼のデメリットと失敗の本質|料金だけで選ぶと売上を失う理由

格安カメラマンへの依頼、その最大のデメリットとは?

格安カメラマンへの依頼、その最大のデメリットとは?

格安カメラマンに商品撮影を依頼する最大のデメリットは、「売上に繋がらない写真」が納品されるリスクが非常に高く、再撮影のコストや販売機会の損失によって、結果的に高くついてしまうことです。

料金の安さは確かに魅力的ですが、その安さが「なぜ実現できているのか」を理解しなければ、ビジネスにとって致命的な失敗を招きかねません。

これは単にカメラマンの技術が低いという話ではありません。

商品撮影という専門分野において、価格差がクオリティ、ひいては売上に直結する構造的な理由があるのです。

この記事では、商品撮影専門サービス「物撮り.jp」を運営するプロカメラマンの視点から、格安カメラマン依頼に潜む具体的なデメリットと失敗事例、そしてその根本原因を徹底的に解説します。

実際にあった、料金だけで選んで失敗した7つのケース

実際にあった、料金だけで選んで失敗した7つのケース

私たちが「物撮り.jp」でご依頼いただくお客様の中には、過去に格安の撮影サービスで失敗し、撮り直しのために駆け込んで来られる方が少なくありません。

ここでは、実際にあった典型的な失敗事例を6つご紹介します。

1. 商品の「色」が実物と全く違う

ECサイトで最も多いクレームの一つが「届いた商品の色がサイトの写真と違う」というものです。

これは、撮影時の照明設定や、色を正確に再現するためのカラーマネジメントを怠った場合に発生します。

  • ​​失敗例: 鮮やかな赤色のバッグを依頼したら、朱色のような褪せた色の写真が納品された。結果、ブランドイメージを損ない、返品が多発した。
  • 専門家の視点: プロの現場では、演色性の高い(色の再現性が高い)照明を使い、カメラとモニターの色を正確に合わせる「キャリブレーション」という作業を必ず行います。この一手間を省くと、色は簡単に狂います。

2. 素材の「質感」が伝わらず、安っぽく見える

アパレルや革製品、インテリア雑貨など、素材の質感が価値に直結する商品は特に注意が必要です。

  • 失敗例: カシミヤのセーターの「ふんわり感」が全く表現されず、ただのウールのセーターのように写ってしまった。商品の持つ高級感が伝わらず、クリック率が伸び悩んだ。
  • 専門家の視点: 素材の質感を出すには、光の当て方が最も重要です。例えば、布の繊維を際立たせるには、斜めから光を当てる「サイド光」を使うなど、商品に合わせたライティングの知識と技術が不可欠です。

3. 高級アクセサリーが全く輝いていない

宝石や貴金属の撮影は、物撮りの中でも特に高度な技術を要します。

  • 失敗例: シルバーリングを撮影してもらったら、リングに撮影者や部屋の中が写り込んでしまい、輝きも鈍く、まるで中古品のように見えた。
  • 専門家の視点: アクセサリーのような反射物は、照明の当て方やレフ板(光を反射させる板)の使い方が非常に複雑です。不要な写り込みを防ぎ、金属の光沢や宝石の輝きを最大限に引き出すには、専用の機材と豊富な経験が求められます。

4. 写真の「明るさ」がバラバラで統一感がない

複数の商品を一覧で表示するECサイトでは、写真の明るさや色味の統一感がブランドイメージを左右します。

  • 失敗例: 10点の商品撮影を依頼したら、ある写真は明るく、ある写真は暗いといった具合に、仕上がりがバラバラだった。サイトに並べた際に素人感が出てしまい、顧客からの信頼を失った。
  • 専門家の視点: プロは撮影環境を完全にコントロールし、常に一定のクオリティで撮影します。さらに納品前のレタッチ(画像編集)作業で、全カットの色味や明るさを厳密に揃える工程を踏んでいます。

5. 商品の「ホコリやシワ」がそのままで清潔感がない

撮影前の商品準備(プレップ)は、写真のクオリティを大きく左右する重要な工程です。

  • 失敗例: Tシャツの撮影を依頼したら、畳みジワがくっきり入ったままの写真が納品された。アイロンがけなどの基本的な準備が行われていなかった。
  • 専門家の視点: 私たちのスタジオでは、撮影前に必ずアイロンやスチーマーでシワを伸ばし、専用のブロワーでホコリを徹底的に除去します。この地道な作業こそが、商品の清潔感と価値を高めるのです。

7. 納品データがウェブ用に最適化されていなかった

写真のデータ形式やサイズが不適切で、サイトにアップロードできなかったり、表示が極端に遅くなったりするトラブルです。

  • 失敗例: 印刷用の巨大なデータで納品され、ウェブサイトで使うためのリサイズ方法がわからず、担当者が途方に暮れた。
  • 専門家の視点: 商品撮影のプロは、クライアントの使用用途(ウェブ、SNS、印刷物など)をヒアリングし、最適なデータ形式とサイズで納品するのが当たり前です。ウェブの知識もカメラマンには必須です。

なぜ失敗は起きるのか?根本原因は「専門性」と「設備」への投資

なぜ失敗は起きるのか?根本原因は「専門性」と「設備」への投資

これらの失敗は、単なるカメラマンの「うっかりミス」ではありません。

格安価格を実現するために削られがちな、「専門性」と「設備」への投資不足が根本的な原因です。

専門性の欠如:商品撮影は「人を撮る」のとは全く違う

カメラマンと一括りにされがちですが、得意分野はそれぞれ異なります。

結婚式を撮るのが得意なカメラマンが、商品を魅力的に撮れるとは限りません。

  • 動かないものを、いかに魅力的に見せるか: 商品撮影は、言葉を発しない「モノ」を主役にし、その背景にあるストーリーや価値を光と構図で表現する特殊なスキルです。
  • 売るためのロジック: なぜこの角度なのか、なぜこのライティングなのか。全ては「ユーザーが購入したくなる」というゴールから逆算されたロジックに基づいており、これにはマーケティング的な視点も必要です。

設備投資の差:写真の質は「照明機材」で9割決まる

スマートフォンでも綺麗な写真が撮れる時代ですが、プロの物撮り現場では、カメラ本体よりも照明機材に多額の投資をします。

  • 光を自在に操る機材: 大型ストロボ、ソフトボックス、アンブレラ、レフ板、ディフューザー…。これらを駆使して、商品の魅力を最大限に引き出す「理想の光」を人工的に作り出します。これは自然光や家庭用の照明では到底不可能です。
  • 効率化と品質安定のシステム: 私たち「物撮り.jp」が1カット550円という価格でプロ品質を提供できるのは、商品撮影に特化したスタジオ設備と、郵送での受付による徹底した効率化のシステムがあるからです。移動時間や出張費をゼロにし、撮影フローを最適化することで、クオリティを落とさずにコストを抑える努力をしています。

まとめ:賢い選択がビジネスの明暗を分ける

「格安カメラマン」への依頼が必ずしも悪いわけではありません。

社内資料用など、クオリティを問わない用途であれば選択肢の一つになるでしょう。

しかし、ECサイトや広告など、写真のクオリティが直接売上を左右する場面においては、料金だけで選ぶのは極めて危険な賭けです。

使えない写真にお金を払うことほど、無駄な投資はありません。

商品撮影は、コストではなく「売上を作るための投資」です。

「物撮り.jp」では、全国どこからでも1商品からご依頼いただけます。

まずはたった一つの商品で、プロが撮る写真がどれだけビジネスにインパクトを与えるかを体験してみてください。その違いは、必ず売上となって現れるはずです。

商品撮影について悩む必要がない

商品撮影は依頼する際に本来撮影のアングルや撮影のポイントをカメラマンとすり合わし撮影を依頼するのですが、無料の商品撮影サービスでは撮影のアングルなどを指定する必要はありません。

カメラマンに完全お任せで商品撮影サービスが進められるので商品撮影の依頼する前に撮影について考える手間が省けるメリットがあります。

商品1点からでも撮影します

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