【プロカメラマンが完全解説】売上が変わる商品撮影の基本手順|絶対押さえるべき4ステップ

2022.1.5
【プロカメラマンが完全解説】売上が変わる商品撮影の基本手順|絶対押さえるべき4ステップ

ネットショップの売上を左右する最も重要な要素は「商品写真」です。

ですが、自分で撮影しようとも、「何から始めればいいかわからない」「プロみたいに綺麗に撮れない」と悩む方も多いはずです。

そこで、今回「物撮り.jp」でカメラマンをしている篠原が商品撮影の基本のステップを解説させていただきます。

商品撮影のクオリティをアップする基本手順は、次の4つのステップです。

  1. 企画:誰に商品の魅力をどう伝えたいのか。
  2. 準備:撮影機材と商品のセッティングを行う。
  3. 撮影:「照明」「構図」をしっかり考えて撮影する。
  4. レタッチ:商品の細かい埃やコントラスト、明るさを整えて商品写真の魅力を引き出す。

この4つのステップを正しく理解し、実行することであなたが撮影する商品撮影の写真が見違えるほと魅力的になるはずです。

この後も、「物撮り.jp」のカメラマンでもある私篠原が撮影現場で行なっている基本的な手順と売上につながる商品写真の撮り方を徹底解説いたします。

商品撮影で失敗しないための基本の4ステップ

商品撮影で失敗しないための基本の4ステップ

私たちは物撮り.jpでは日々、様々なジャンルの商品を撮影しています。

その様々な商品の撮影はどのような商品でもこの基本の4ステップは変わりません。一つずつ、プロの視点から具体的なポイントを解説していきましょう。

ステップ1:企画-誰に商品の魅力をどう伝えたいのか。

商品撮影の重要なポイントのイメージ

商品撮影を始める前に、まず「この写真は誰に、何を伝えるためのものか?」を明確にすることが商品撮影を行うベースとなります。

これを怠ってしまうと、ただ商品を写しただけの、魅力の伝わらない写真になってしまいます。

「この写真は誰に、何を伝えるためのものか?」を計画する上での基本的な考えは下記の通りです。

  • ターゲットを定める: 20代の女性向けなのか、ビジネスマン向けなのか。ターゲットによって好まれる雰囲気や見せ方は全く異なります。
  • 商品の魅力を洗い出す: その商品の最大の特長はどこでしょうか?デザイン、素材感、機能性、サイズ感など、写真で伝えるべきポイントをリストアップします。
  • 撮影カットを計画する(絵コンテ):
    • 全体像: 商品の形が正確にわかる正面、背面、側面。
    • 寄り(ディテール): 素材の質感や細部のデザインがわかるアップ写真。
    • 使用イメージ: 実際に使っているシーンや、サイズ感がわかる写真。

これらの計画を立てることで、撮影がスムーズに進むだけでなく、撮り忘れを防ぎ、訴求力のある写真構成を作ることができます。

ステップ2:準備 - 撮影クオリティの8割はここで決まる

プロカメラマンの商品撮影の現場では、撮影そのものよりも準備に時間をかけることがほとんどです。

準備が不十分だと、後からの軌道修正が非常に困難になります。

では、商品撮影の準備として、必要な機材とはなんでしょう?

商品撮影に必要な機材

高価な機材は必ずしも必要ありません。まずは以下の基本セットを揃えましょう。

  • カメラ: 一眼レフやミラーレスカメラがあれば、鮮明な高解像度の写真が撮影できます。(最低限スマートフォンでも問題ありません)
  • 三脚: 手ブレを防ぎ、同じ構図で複数枚撮影するために必須です。写真のシャープさが格段に向上します。
  • 背景: 商品より大きいサイズの白い紙や布が基本です。シワのない背景紙や、アクリルボードなどがあるとよりプロらしい仕上がりになります。
  • 光源(ライト): 最もおすすめなのは高出力の「LED照明」です。LED照明光が使えない場合は、窓近くの自然光でも撮影はできます。
  • レフ板: 光を反射させて影を明るくする板。白い画用紙やスチレンボードで代用可能です。

商品の状態を確認にする

これは非常に重要でありながら、見落とされがちなポイントです。

以前、私たちがアパレルブランド様から依頼されたシャツの撮影で、商品に深いシワが入っており、アイロンがけから始めなければならず撮影が大幅に遅れた経験があります。

それ以来、「物撮り.jp」ではお客様に商品を発送いただく前に、ヒアリングし確認するようにしております。

下記、撮影商品の状態を確認するポイントです。

  • 清掃: 指紋やホコリは徹底的に取り除きます。布製品なら粘着カーペットクリーナー、固い製品ならマイクロファイバークロスが有効です。
  • 形を整える: アパレルならアイロンやスチーマーをかける、バッグなら中に詰め物をして形を整えるなど、商品が最も美しく見える状態を作り込みます。

ステップ3:撮影 - 「光」と「構図」を制する

準備が整ったら、いよいよ商品撮影です。ここでは「光の扱い方」と「構図」が鍵となります。

プロが実践するライティングの基本

写真の質は光で決まります。最も簡単で機材も少なくプロ品質に近づけるのは「窓際での自然光撮影」です。

今回は「自然光」を活用した撮影方法を書かせていただきます。

  1. 場所を選ぶ: 直射日光が当たらない、明るい窓際を選びます。曇りの日の柔らかな光は、商品撮影に最適です。
  2. セッティング: 窓に対して商品を45度くらいの角度(半逆光)に置くと、立体感が出て商品の質感が伝わりやすくなります。
  3. レフ板を使う: 商品の影になっている部分(窓と反対側)にレフ板を置きます。すると、影がふんわりと明るくなり、全体の印象が格段に良くなります。なぜなら、レフ板が窓からの光を反射させ、もう一つの柔らかい光源として機能するからです。

売れる写真の構図テクニック

ただ中央に商品を置くだけでなく、少しの工夫で写真はもっと魅力的になります。

  • 三分割法: 画面を縦横に三分割し、その線が交わる点に商品の主要な部分を配置する基本の構図です。安定感とバランスが生まれます。
  • 日の丸構図: あえて商品のど真ん中に配置する構図。シンプルで力強く、商品の存在感を伝えたい時に有効です。
  • 余白を意識する: 写真の上下左右に意図的にスペースを空けることで、洗練された印象や高級感を演出できます。ECサイトの商品画像では、文字を入れるスペースとしても活用できます。

ステップ4:レタッチ - 商品の魅力を最大限に引き出す仕上げ

カメラで撮影しただけのデータをいわゆる「撮って出し」データと言います。

「撮って出し」データはいわば商品写真のサンプルデータのようなものです。ここにレタッチという最後のプロカメラマンのこだわりを加えることで、その魅力は最大限に引き出されます。

今では無料のスマートフォンアプリやPCソフトも豊富にありるので、ご自身の使いやすい編集ソフトを探してみるのも、商品写真に向き合うひとつです。

では「撮って出し」データをどのように編集酢乗るのでしょうか?

以下のに基本的な調整内容を記載させていただきます。

  1. 明るさ・コントラスト調整: 写真全体が暗い場合は明るく、ぼんやりしている場合はコントラストを少し上げてシャープにします。
  2. ホワイトバランス調整: 写真が青っぽかったり、黄みがかって見える場合に、商品の色が正しく見えるように補正します。特に白い商品は、この調整が必須です。
  3. トリミング(切り抜き): 構図の微調整や、不要なものが写り込んでいる場合に切り抜いて整えます。
  4. ゴミ・ホコリの除去: 撮影時に取りきれなかった細かなホコリなどを、修正ツールで消していきます。

私たち「物撮り.jp」では、これらの基本調整に加えて、商品の素材感を損なわない範囲での微細なキズの修正や、ブランドイメージに合わせた精密な色調補正まで行います。

この「プロの仕上げ」が、商品の信頼性と価値を大きく高めるのです。

「自分で撮るのは難しい…」そんな時はプロに任せる選択肢も

「自分で撮るのは難しい…」そんな時はプロに任せる選択肢も

ここまで商品撮影の基本手順を解説してきましたが、「機材を揃えるのが大変」「撮影する時間がない」「どうしても上手くいかない」と感じる方も多くいらっしゃるかと思います。

ですが商品撮影は、企業のブランドイメージや売上に直結する重要な業務で避けては通れません。

もしご自身での撮影に限界を感じたら、専門家に任せるのも賢明な選択です。

私たち「物撮り.jp」は、1カット550円(税込)という明確な料金で、高品質な商品写真を提供しています。

商品をスタジオに郵送いただくだけで、全国どこからでもご依頼可能。商品到着から最短3営業日でデータを納品するため、新商品の発売サイクルが早いビジネスにも最適であり対応可能です。

撮影の時間を商品開発やマーケティングといった本来の業務に充て、写真はプロに任せる。これも、ビジネスを加速させるための一つの有効な戦略です。

まとめ

売れる商品写真を撮るための基本手順は、「企画」「準備」「撮影」「レタッチ」の4ステップです。

  • 企画で写真の目的を定め、
  • 準備でクオリティの土台を作り、
  • 撮影で光と構図を操り、
  • レタッチで魅力を最大限に引き出す。

この流れを意識して実践することで、必ずあなたの商品写真、売上は変わります。

ぜひ、この記事を参考に、ご自身の商品の魅力を最大限に引き出す一枚を撮影にお力添えできれば嬉しいです。

商品1点からでも撮影します

まずはお申込み ご利用の流れはこちら