プロカメラマン直伝!レアなコレクターグッズの価値を10倍に高める撮影術【NFT出品にも対応】

2022.1.19
プロカメラマン直伝!レアなコレクターグッズの価値を10倍に高める撮影術【NFT出品にも対応】

レアなコレクターグッズの価値を最大限に引き出す写真の撮り方は、「美しく見せる」のではなく「価値を証明する」ことです。

商品の状態、希少性、本物である証拠を、ライティングとアングルを駆使して一枚の写真に記録することが最も重要です。

これにより、買い手は安心して高額な入札ができ、結果的に商品の価値が飛躍的に高まります。

これは、現物の売買だけでなく、NFTとしてデジタル資産化する際にも不可欠な考え方です。

この記事では、商品撮影サービス「物撮り.jp」のプロカメラマンである私、篠原が、数々のコレクターグッズを撮影してきた経験から、その価値を10倍に高めるための具体的な撮影テクニックと、NFT化にも対応するデータの作り方を徹底解説します。

なぜコレクターグッズの撮影は普通の物撮りと違うのか?

なぜコレクターグッズの撮影は普通の物撮りと違うのか?

一般的な商品撮影(物撮り)の目的は、商品の魅力を伝え、消費者の「欲しい」という感情を刺激することです。

そのためには、商品のマイナス要素となる傷などは、照明機材のライティング調整で目立たなくすることなどで理想的なイメージを作り上げることもテクニックの一つです。

しかし、レアグッズやコレクターグッズの撮影は全く異なります。

コレクターや購入者が最も知りたいのは、「その商品の現在の状態」そのものです。

  • カードの角に「白欠け」はないか?
  • フィギュアの塗装にムラや傷はないか?
  • 限定スニーカーの箱に凹みはないか?
  • シリアルナンバーは本物か?

これらの細部こそが、商品の価値を決定づける鑑定ポイントです。

したがって、写真は「マーケティングツール」であると同時に、「信頼できるコンディションレポート(状態報告書)」としての役割を担う必要があります。

【事例】トレーディングカードの撮影で求められた「証明」

【事例】トレーディングカードの撮影で求められた「証明」

以前、「物撮り.jp」で高額なトレーディングカードの撮影依頼をいただいた際の実例です。

クライアント様からのご要望は、「カード表面の微細なホログラムの輝き」と、「カードの四隅に白欠けが一切ないこと」を一枚の写真で同時に証明してほしい、というものでした。

通常のライティングでは、ホログラムを輝かせようと光を強く当てると、カードのフチが白飛びしてしまい、白欠けの有無が判断できません。

アンジュ逆に、フチの状態を写そうと光を弱めると、ホログラムがただのくすんだ絵になってしまいます。

この課題を解決するため、私たちは複数のライトを異なる角度から当てて光を柔らかく全体に回り込ませつつ、特定の反射だけを抑える「偏光(PL)フィルター」を使用しました。

これにより、1枚の写真の中で「キラキラ感」と「角の状態」という、価値を証明する2つの要素を両立させることに成功し、お客様にも大変満足いただけました。

このように、コレクターグッズの撮影には、商品特性を深く理解し、価値を証明するための専門的な技術が求められるのです。

レアグッズの価値を伝える撮影の3大原則

レアグッズの価値を伝える撮影の3大原則

では、具体的にどのような点に注意して撮影すればよいのでしょうか。

ご自身で撮影に挑戦される方も、プロに依頼する際の知識としても役立つ3つの原則をご紹介します。

1. 「証明」を目的としたライティング

ライティングは、コレクターグッズ撮影の心臓部です。

目的は、商品を明るく照らすことではなく、その質感をありのままに写し出すことにあります。

  • 基本は「半逆光」で質感を出す 商品を斜め後ろから照らす「半逆光」は、表面の凹凸やテクスチャーを最も立体的に捉えることができるライティングです。例えば、フィギュアの筋肉の造形や、アンティークコインの刻印などを際立たせたい場合に非常に有効です。
  • 傷や状態を写すには「硬い光」を使う 点光源に近い「硬い光」(スポットライトなど)を低い角度から当てると、肉眼では見えにくい微細な擦り傷やへこみが影として浮かび上がります。「傷がないこと」を証明したい場合は、このライティングで撮影した写真を見せるのが最も説得力があります。
  • 「物撮り.jp」の独自ノウハウ:テクスチャ強調ライティング 私たちは、金属の経年変化や革製品のシボ感などを表現する際に「テクスチャ強調ライティング」という手法を使います。これは、全体を照らす柔らかいメインライトとは別に、ごく弱い硬い光を真横に近い角度から当て、表面の質感を強調するテクニックです。これにより、写真に深みとリアリティが生まれます。

2. 「鑑定」に耐えるアングルと構図

写真は、購入希望者が商品をあらゆる角度から鑑定するための材料です。

そのため、客観的で分かりやすいアングルと構図が求められます。

  • 基本の6面セットを撮影する まずは商品の全体像がわかるように、以下の6つの角度から撮影するのが基本です。
  • 正面
  • 背面
  • 上面
  • 底面
  • 右側面
  • 左側面
  • 価値を証明するポイントを接写(マクロ撮影)する 全体像に加えて、価値を左右する重要なディテールは必ず接写します。
  • 例1:限定スニーカー インソールのロゴ、ステッチの縫い目、ソールの製造刻印、タグの印字など、真贋の鑑定ポイントとなる部分を鮮明に写します。
  • 例2:フィギュア 顔の塗装、限定品のシリアルナンバー、版権元のロゴ刻印、関節部分の状態などをアップで撮影します。
  • 背景は無地(白・グレー・黒)を選ぶ 商品そのものに集中してもらうため、背景は無地の白、グレー、黒が原則です。特にグレーの背景は、商品の色を最も正確に表現しやすいためおすすめです。

3. 「本物」を伝える色の再現性

限定カラーのアイテムや、年代物の絵画など、「色」そのものが価値を持つ商品は数多く存在します。

写真の色が実物と異なっていると、クレームの原因になるだけでなく、商品の価値を正しく伝えられません。

  • 「ホワイトバランス」を正確に設定する 撮影環境の光(太陽光、蛍光灯、LEDなど)によって、写真は青っぽくなったり黄色っぽくなったりします。これを補正するのが「ホワイトバランス」機能です。「オート」で撮ると色がズレることが多いため、「グレーカード」という基準となるグレーの板を一緒に写し、後から正確な色に補正するのがプロの手法です。
  • RAW形式で撮影する カメラの設定で可能であれば、JPEGではなく「RAW形式」で撮影しましょう。RAWは、センサーが受け取った光の情報をそのまま記録するデータ形式で、撮影後に色や明るさを劣化なく調整できる範囲が格段に広がり、より忠実な色再現が可能になります。またRAWデータで色味や明るさなどを調整したデータはJPEGに書き出した画像の劣化は最小限に抑えられます。
  • 「物撮り.jp」」の徹底した色管理 当サービスでは、撮影ブースの照明を常に一定に保ち、撮影時には必ず業界標準の「カラーチェッカー」を商品と一緒に写し込みます。納品する写真データは、このカラーチェッカーを基準に1枚1枚キャリブレーション(色調整)を行い、実物と寸分違わぬ色を保証しています。この工程が、お客様からの信頼に繋がっています。

NFT化を見据えたデジタルデータ作成の注意点

NFT化を見据えたデジタルデータ作成の注意点

撮影した写真をNFTアートとして出品する場合、通常の物撮りデータとは異なる視点が必要になります。

デジタル上での「唯一無二のコレクション」としての価値を持たせるためのポイントを解説します。

1. 高解像度であること

NFTの購入者は、デジタルデータを拡大し、細部までじっくり鑑賞できることを期待します。

そのため、写真は可能な限り高解像度で作成する必要があります。

目安として、長辺が6000ピクセル以上あると、拡大してもディテールが潰れず、デジタル資産としての価値が高まります。

高解像度の写真を要する場合、高解像度が撮影できるカメラのみならず、解像度の高いレンズを使用する必要もあります。

2. 複数アングルと動画の活用

NFTは静止画に限りません。デジタルならではの表現で、商品の魅力をさらに引き出すことができます。

  • 360度ターンテーブル動画 商品をターンテーブルに乗せて360度回転させた動画は、あらゆる角度から形状を確認でき、非常に情報量が多いコンテンツになります。
  • ライティングムービー 光をゆっくり動かしながら撮影することで、ホログラムの輝きや金属の光沢の変化をドラマチックに見せることができます。トレーディングカードや高級腕時計などのNFT化に非常に効果的です。最近、「Butsudori.jp」でもこの動画撮影のご依頼が急増しています。

3. 著作権とメタデータの明確化

NFTをミント(発行)する上で、著作権は非常に重要な問題です。

撮影した写真の著作権は、原則として撮影したカメラマンに帰属します。

そのため、第三者に撮影を依頼した場合は、NFT化の許諾と著作権の取り扱いについて事前に必ず確認しましょう。

また、画像のメタデータ(Exif情報)に、カメラマンの名前、撮影日、商品名などの情報を埋め込んでおくことで、そのデジタルデータの来歴を証明する一助となります。

プロカメラマンに依頼するメリットと費用

油絵や陶芸などのリアルな作品をデジタルアートにするメリットのイメージ

ここまで解説してきたように、コレクターグッズの価値を最大限に引き出す撮影には、専門的な知識と機材、そして経験が必要です。

撮影クオリティが売却価格を左右する

買い手は写真一枚で数十万円、数百万円の買い物を判断します。

写真のクオリティが低いと、「何か隠しているのではないか?」「商品の状態に自信がないのでは?」と疑念を抱かれ、入札をためらってしまいます。

逆に、プロが撮影したクリアで情報量の多い写真は、出品者への信頼に直結し、安心して高値で入札してもらえる強力な後押しとなります。

「物撮り.jp」の過去の事例では、お客様がご自身で撮影された写真から当社の写真に差し替えたところ、ECサイトでの落札価格が平均で1.5倍〜2倍に向上したケースも珍しくありません。

物撮り.jpのコレクターグッズ撮影プラン

「物撮り.jp」では、全国どこからでも郵送で商品を送るだけで、プロのクオリティの写真撮影を依頼できます。

  • 料金: 1カット¥550(税込)から。(基本プラン:1商品4カット ¥2,200)
  • 納期: 商品到着から最短3営業日でデータ納品。
  • 特徴: 1点からでも注文可能。今回ご紹介したような、商品の価値を証明するための特殊なライティングやマクロ撮影にも標準料金で対応します。

例えば、10万円の価値があるレアアイテムの撮影に2,200円を投資することで、その価値が15万円、20万円になる可能性を秘めています。

これは非常に費用対効果の高い投資と言えるでしょう。

大切なコレクションの価値を最大化するお手伝いをさせてください。

まずはお見積もり、ご相談だけでもお気軽にご連絡ください。

まとめ

NFTでできること

レアなコレクターグッズの撮影は、単なる記録ではなく「価値の証明」という重要な役割を担っています。

  • ライティングで「質感」を証明する
  • アングルで「状態」を証明する
  • 色再現性で「本物」であることを証明する

この3つの原則を押さえることで、あなたの写真は単なる商品画像から「信頼できる鑑定書」へとレベルアップします。

そして、それは買い手の安心感と購買意欲に繋がり、結果としてあなたのコレクションの価値を何倍にも高めてくれるはずです。

NFT化という新たな可能性も広がる今、プロの撮影技術で、あなたのコレクションを次のステージへと引き上げてみませんか。

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